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ひと夏の恋 4







総二郎が声をかけた女は総二郎を見るなり目を輝かせた。


連れの女と話しているのが聞こえてきて
「西門総二郎」だと言っていた。


女なんて所詮そんなもんだろ。


名前や地位…俺たちのブランドに寄ってくるヤツらばっかり。

優…なんとかって女と肩を組んで歩いていく総二郎から少し離れてため息をついてから歩いてくる女。


俺たちといるのにため息なんてつく女がいるんだ…
と珍しいものを見つけたと思っていたら女と目が合った。


とりあえず俺も今日はこいつと適当に付き合ったらいいか…
と思っていたが、こいつは俺に全く興味がないらしい。
普通の女なら、べったりと寄って来るぜ。



へぇ〜、面白いな。



このままだったら、そっといなくなりそうな女に


「ダチがいなかったら暇なんだろ。
しばらく付き合えよ。」


と引き止めた。


総二郎の目的は水上バイク。
どうせ沖に行って口説くんだろう。


俺も久しぶりに乗るか。


二人分のライフジャケットを借り、
沖に出た総二郎達をボーっと見ている女…
つくしって名前だったかに投げ渡した。


俺と乗るのを迷ってんのか、
戸惑っている女に置いていくぞと言うと
慌ててライフジャケットを着て俺の後ろのシートに跨った。


俺のライフジャケットに遠慮気味につかまっているつくし。


ちょっとイタズラしてやるか。


水上バイクを発振させてすぐに急ハンドルを切ると
つくしは振り落とされた。


ワザとだと知ったつくしは、
俺をひと睨みしてきた。


睨んでくる姿が可愛いと思ってしまった。


しっかりつかまれよと言ったのに、
遠慮気味に俺の腰に触れている手を引き寄せて
お腹に抱きつくように回させた。


俺の掴んだ手首はすぐに折れそうなほど細くて、
ちゃんと飯を食ってるのか心配になるほど。


イルカの群れを見たときには子供のように目を輝かせて見ていて
エンジンを切ってしばらく付き合ってやった。


クルクル変わる表情に惹きつけられ、
イルカを見ているつくしを気づかれないように見ていた。




**

シャワーを浴びに一度女達と別れたエレベーターの中。


「総二郎、どうなんだ。」

「かなりツボかも。
見た目よりしっかりしてて、
マジで落としにいこうと思ってる。」

「へぇ〜。」

「司はどうなんだよ。
仕方なく…とは言え、
つくしちゃんに付き合ってるなんて珍しいだろ。」

「ちょっと面白いと思ってよ。」
「何がだ?」

「あんまり俺に興味無さそうなんだよな。」
「ふーん……。」

「普通、取り入ろうとして寄ってくるだろ。」
「まぁ、そうだな。」



そこでエレベーターが到着して
それぞれの部屋に戻るため総二郎と別れた。





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コメント

コメント(2)
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2019/08/10 13:25 編集返信
くるみぼたん
スリ〇〇〇〇〇〇様
返信遅くなりました(>人<;)

司くん、当ブログ比なので…あんまり軽くなかったかもです( ̄▽ ̄;)

軽い気持ちで声をかけた優紀ちゃんに、総二郎くんが興味を持つのは
優紀ちゃんの努力の賜物ですよね^ ^

そして司くん…
まぁ、つくしちゃんにしか興味を持たないんでしょうけど(笑)
一緒に過ごしてもいいか…と思う時点で気になってますよね。

お盆は、家族で帰省してました。
実家が遠いんで…普段会えないですからね〜。
でも、家族で帰省するのも来年ぐらいまでなのかな…と思ってます。
子供が大きくなると、それぞれ予定が出来て
中々家族が揃うことって無くなりますね。。

くるみぼたん

2019/08/19 08:14 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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