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Love at first sight 3

ペントハウスに到着し、部屋に連れて入り、ソファに座らせ、冷蔵庫からミネラルウオーターを持ってくる。


「ほら、飲めよ。」

「ありがとうございます。」


ボトルの半分くらいを一気に飲み干す。


「はははっ。おまえ、そんなに喉渇いてたのかよ。」


笑うと、俯いたままの女がようやく顔を上げた。


「落ち着いたか?何があったか話してみるか?」


こくんと頷いた女は、ぽつりぽつりと話し始めた。



子供の頃の夢だったNYへ自分でバイトしたお金を貯めて留学に来たこと。
勉強は大変だけど、将来の夢に向け頑張っていたこと。

先日、弟から電話があり、父親が入院し、母親が頑張っていたが倒れてしまい帰ってきて欲しいと言われたと。
1年の留学予定で、3ヶ月しか経っていないから、もっと勉強したかった。
でも家族が心配だから、手続きをして、明日帰国すると。



話終えた時には、また目にいっぱい涙を溜めていた。



「そうか。大変だったな。親父さんは大丈夫なのか?」

「はい。」

「おまえ、名前は?」

「・・・つくしです。雑草の。」

「なんかおまえらしい名前だな。」

「なぁ、つくし。夢だった留学は途中で終わっちまうけど、将来の夢は諦めることないだろ?何処でだって努力すれば、つくしなら夢を叶えられるんじゃないのか?雑草のつくしなら雑草らしく頑張ってみたらいいじゃねえか。」


気休めなんて言うつもりはなかった。
つくしの話を聞いて素直に思った事だった。
こんな小さい体だが、大きなパワーを秘めている感じがした。


「ありがとう、つかささん。頑張ってみる!」


まだ目には涙が溜まっているが、覚悟が決まったかのように意志の強そうな目でしっかりと俺の目を見て言った。


一瞬ドキッとした。
俺が女にドキッとするなんてありえねー。
すぐ様否定しようとするも、気持ちが抑えられない。


落ち着いたつくしは大学や家族の話なんかをしていたが、俺の頭には何も入って来ない。


上目遣いで俺を見た瞬間、我慢しきれずに触れるだけのキスをしちまった。
驚いた表情のつくしに、さっきより深く2度目のキスをすると、そっと俺の体に手を回して受け入れてくれた。


そこからはもう止まれねぇ。


俺たちの初めての夜が始まった。


可愛い喘ぎ声、必死に俺に応えようとする姿に煽られて、つくしは初めてだったのに何度も求めちまった。






翌朝、俺の腕の中で眠るつくし。
幸せな気分だが、弱っている所につけ込んだようで罪悪感が残る。

もぞもぞとつくしが起きる。


「おはよう。」

「おはようございます。あっ、えっ、私・・・!」


自分の格好を見て真っ赤になって、そわそわし始めた。


「シャワー浴びて来いよ。メシ食ったら送って行ってやるから。」

「あっ、ハイ。」


シーツをぐるぐる巻きにし、ベッドの下に落ちていた自分の服をかき集め、慌ててシャワーを浴びにいった。
その後ろ姿が可愛くって笑いが込み上げてくる。

手離したくないと思ったが、彼女にも家庭の事情がある。
ここで引き留める訳にはいかねー。
一夜限りの関係だったと思わせよう。


俺もシャワーを浴び、冷静を装って一緒にメシを食って、彼女のアパートまで送って行った。


「じゃあな、頑張れよ。」

「はい。ありがとうございました。つかささんもお仕事頑張って下さいね。」


笑顔で車を降りて行く彼女。


これでよかったんだ。





いつも応援ありがとうございます。

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こんな展開の後ですが、夕方に「副社長と秘書(仮)」を1話UPします。
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コメント

コメント(3)
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2018/06/04 09:22 編集返信
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2018/06/04 12:17 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます!
スリ○○○○様
やっぱりエスパーとお呼びした方が…(๑>◡<๑)
離れる決断をしたのは、司くんの優しさなのかな。。
このお話、そんなに長くないのでどんどん進んでいきますよ!

悠○様
あはははは(爆笑)
地獄の果てまで…ですよね。
お話の流れ上、2人ともちょっとずつらしくないんですけど(汗)
そのうち、ちゃんと追いかけますから…。

くるみぼたん

2018/06/04 17:19 URL 編集返信
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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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