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ひと夏の恋 8

2019.08.14 09:00|ひと夏の恋





初めは俺にあんまり興味を持たないつくしが
珍しかったのかもしれない。


一緒にいる時間が増えるにつれて、
飾らないつくしの表情や仕草に惹かれていくようになった。


ジンベイザメと一緒に泳いでた時なんて、
俺と来てることも忘れてるんじゃないかと
思えるぐらい夢中になっていたつくし。


そんなつくしを俺は泳ぎながらずっと眺めていた。


ボートに上がってきた時は
めちゃくちゃ満足そうな顔をしてて
ついニヤケちまった気がする。


「楽しかったか?」
「うんっ、最高!!!」


だよな。

あれだけ夢中になってればな。


「司は?」
「まぁ、よかったぞ。」


ジンベイザメよりつくしを眺めてる方が楽しかったのは内緒だけどな。


「それなら良かった。
あたしの行きたいところばっかり付いてきてもらってるから、
司が退屈じゃないかと思ってたから。」


いつもの俺だったら、
こんな風に女の行きたいところに付き合う事はないけどな。





ジンベイザメを観に行った帰りの車の中。


手ぐらい繋いでもいいよな。


何も言わずにつくしの手を取ると
少しびっくりしていたが離そうとはせず…
照れていたのか寝たふりを始めた。


そのうち、本当に寝ちまったんだけど
俺は可愛いつくしの寝顔をたっぷりと眺め
そっと唇にキスを落とした。




ホテルに到着し、ありがとうと言って
部屋に戻ろうとするつくしと
もう少し一緒にいたいと思い
強引に飯を食う約束をした。


部屋に戻ったタイミングで仕事の電話があり、
待ち合わせ場所に少し遅れていくと
つくしが酔っ払った男たちに囲まれていた。


強烈な怒りに襲われたが、
彼女を救うのが先だと
つくしを引き寄せてぎゅっと抱きしめた。


つくしに纏わりついていた男達は
俺の登場で舌打ちをして去っていった。


このままつくしを抱きたい衝動に駆られ、
それを鎮めるために海辺を散歩することにした。


お互い言葉もなく手を繋いでただ海岸を歩いている…



「ねぇ、司。」
「なんだ?」


「色々とありがとうね。
司がいなかったらセブ島まで来たのに、
ずっとビーチに居るだけだったかも。」

「別に構わねーよ。
つくしのダチを連れ出したのは総二郎だしよ。」

「うん。それでも楽しかったから。」


つくしは、『ごめんね』や『ありがとう』の言葉が自然に出てくる。


彼女にとっては普通のことかもしれないが、
捻くれて育った俺にはかなり新鮮だった。



「あっ、そろそろ日が沈みそうだね。」



水平線近くまで傾いた太陽は、
周りをオレンジ色に染めている。

そのまま見ていると
水平線に沈んだ太陽は、
雲と水面をオレンジに染め
暮れてきた空の濃い青と混ざり合って幻想的。


隣にいるつくしは、言葉も失って
目を潤ませながら夕陽が沈んでいった方をみている。



「幻想的だったね、司。」


俺を見上げたつくしに吸い寄せられるかのようにキスをした。


俺のキスを受け入れてくれる様子に、
角度や深さを変えながら夢中になって唇を重ねた。




「ホテルに戻っていいか?抱きたい。」





俺の目をじっと見ながらも、コクンと頷いてくれた。






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Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
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