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ひと夏の恋 24






ババァがNYに帰ってから
俺の仕事が急に忙しくなった。

まぁ、これぐらい俺にとってはなんともないが
つくしとの時間が取れねぇ。

マンションに帰って、眠っているつくしを抱きしめて寝る日々。

つくしを抱きしめて眠るだけで、体はすこぶる調子いい。
だけど俺はつくしを抱きてーんだよ。



「専務、今日は午後から中途採用の面接に出るように言われています。」
「……わかった。」

中途採用はいつも即戦力になる優秀な人材が多いんだが
今回はイマイチだな。

次で最後の面接者だと言われ
面接室に入ってきた人の声を聞いて
資料を見ようとしていた俺はガバッと顔を上げた。


「初めまして、牧野つくしです。
現在は、グループ企業の美波商事に勤めております。
どうぞよろしくお願い致します。」


明るくハキハキとした声で自己紹介をしていた。


「おまっ…」


もう少しで大声を出すところだった。


「面接の前に先ほどの語学の試験でフランス語の出来る人が居なかったので、専務少し話してもらってもいいですか?」
「わかりました。」


「では、牧野さんよろしいでしょうか?」
「はい。よろしくお願いします。」



〈フランス語〉
『なんで試験なんか受けてるんだよ!』
『楓さんに相談したら、試験受けてみたらって言われたから。』

予想外の話を振られたからか
少し驚いていたがなんとか普通に返事を返してきた。

『フランス語も話せたんだな…。』
『大学の語学で専攻して、面白くてハマったから勉強したんだ。』
『他は?』
『英語が普通に話せるぐらいだよ。』



「ありがとうございます。
仕事で使用しても問題ない程度の語学力です。」
「専務、ありがとうございました。」


後は人事部長を中心に面接が行われていった。
面接官たちにも印象が良く
論文もかなりの出来だったとか。

フランス語が出来るのは予想外だったが
つくしの実力はほぼ想定内だった。


態々、試験なんて受けなくても
道明寺に来れば良いと思ったが
つくしなりのケジメなのかもしれない。


つくしの入社は、面接官満場一致で決まった。

つくしが道明寺に来ると知って、
かなり機嫌が良かった俺は
その日の仕事はハイスピードで終わらせた。


「おかえり〜。早かったね。」


マンションで玄関に入った途端
パタパタと走ってきたつくしを抱きしめた。

起きているつくしを抱きしめるのはすげー久しぶり。


「もうっ、苦しいってば。」


抱きしめる力を緩め、俺を見上げているつくしにキスを落とす。


「すげー久しぶり。」
「えっ、毎日会って……無かったね。」


この1週間、俺はつくしが寝てから帰って来て朝起きる前に出社していた。

つくしも俺の腰に手を回し
「ご飯食べた?」なんて色気のねことを聞いてくる。


「飯よりつくしを食いてぇ。」
「なっ……//」


ご飯食べなきゃとか、シャワー浴びてねぇとか
グダグダ言う口を塞いでキスを深めていくと
そのまま俺に応えだした。

唇を離すと、トロンと蕩けた顔をしているつくしをヘッドまで抱いていき
1週間ぶりのつくしを堪能した。


何度目かの行為の後、
意識を飛ばしてしまったつくしを
そっと抱きしめて俺も眠りについた。


つくしの道明寺HDへの入社が正式に決まり
子会社に勤めていたこともあって
異動のような扱いになったため
翌月より道明寺HDで働けることとなった。



しかも俺の秘書。



ニヤけるのがとまんねぇ。


実は俺に新しく秘書が追加されるのには理由があって、
10月から日本支社長に就任が決まってるからだ。


ババァの策略かどうかなんて関係ねぇ。
つくしが側で支えてくれるなら実力以上の力を出せる気がする。




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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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