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Remember me 4

2019.09.10 09:00|Remember me





キャンキャン煩く言うので
ビビらせてやろうと俺がキスしちまって以来、女の態度が変わった。


話すことは必要最低限。
目も合わせねぇ。


あれだけ食えと持ってきていた弁当も西田が持って来るようになった。


「専務、牧野さんに何かされたんですか?」
「・・・・・」

「何をしたのかは存じませんがきちんと謝って下さいよ。
私の仕事が増えて困ります。」


俺が悪いって決めつけてるのかよ…。
確かに強引にキスをしちまったけどさ。。



「・・・わかったよ。」



謝ろうと思ったが、俺を避けている女と話すチャンスがねぇ。

歩く時も西田の後ろを歩き
リムジンに乗るときも助手席か俺から1番離れた所に座る。


ある日、執務室に女がコーヒーを持って入ってきた。
いつものように目も合わさずにコーヒーを置いて、
足早に立ち去ろうとする。


「なぁ、牧野。」


名前を呼ばれた事にびっくりした様子だが、


「はい」


眉間にしわを寄せ、思いっきり俺を警戒している。


「悪かった…」
「何がですか?」

「その……キスしちまったこと。」
「もういいです。今度したらセクハラで訴えますから!!」


返答は相変わらずだが、
少しだけ柔らかい表情をした事に安堵する。






******

牧野が秘書になって2ヶ月程経った頃。
生意気な女だが週に2日しか来ないし
仕事も出来るし、俺に媚を売って来ないから
女を側に置くのは気にいらねぇが容認していた。



「よう、司!」
「類。珍しいな。」
「ちょっと様子見にね。」


そこにコーヒーを持って執務室に入って来た牧野。


「類?どうしたの??」
「司にいじめられてないか見に来たの。」
「ふふっ、大丈夫だよ。」


類と話をしている牧野は今までに見たこと無いぐらい笑顔で柔らかい表情をしている。


「ごゆっくり。」


と部屋を出て行こうとする牧野に、


「後でメールするね。」


と笑顔で話す類。

類が女と笑顔で話している姿なんて静以外に初めて見たな。


「牧野の事知ってるのか?」
「うん、高校の後輩。」
「仲良いんだな。」
「そう?総二郎たちも知ってるよ。」
「ふーん。」


夕方からの会食が終わり
メープルを出ると類と牧野が仲良く歩いてる姿を見かけた。

類は友達って言ってたけど、
付き合ってるんじゃねーのと思えるほどの2人の距離感。

牧野も俺には見せたことのない表情をしていて
俺には関係ないだろ…と思いつつも2人から目が離せなかった。






******

「よっ、司!」
「総二郎がNYに来るなんて珍しいな。」
「茶会があってよ。俺が来なくても良かったんだけど、可愛い妹分に会いにな。」
「牧野……か?」
「ああ。」


そんな事を話してると、
牧野がコーヒーを持って執務室に入ってくる。


「西門さん??なんでNYにいるの?」
「茶会があってな。牧野が生きてるか確認しに来たんだよ。」
「はははっ、ちゃんと生きてるって!」
「今晩暇だろ?メシに付き合えよ。」
「いいですよ。」


総二郎も牧野に対して、
いつも相手している女達に対する態度ではない。


「牧野をいじめるなよな。おまえが後悔するぞ。」


そう言い残して、総二郎が帰っていった。



後悔って一体なんなんだよ…。






*******

ここまで来たら予想はしていたが、
今度はあきらがやって来た。


「司、元気か?」
「おまえも牧野に会いに来たんだろ?」
「ああ。司に会っても面白くねーからな。」


いつもの如く牧野がコーヒーを持って執務室に入ってくる。


「美作さんまで!もしかしてみんな暇なの??」
「ひどいなぁ…。牧野が元気にしてるか見に来たんだよ。」
「ふふふっ、元気だよ!!」
「母親から牧野に焼き菓子預かってるから、メシ行った時に渡すな。」
「わっ、嬉しい。」


牧野が部屋を出て行ってから、あきらに尋ねる。


「なぁ、あきらの母親も牧野の事知ってるのか?」
「ああ、総二郎と類の所も知ってんじゃねぇ。」
「へぇ。」
「どうした?牧野の事が気になるのか?」
「いや…別に。」


別に…と言ったもののすげー気になる。


F3がみんな気を許してて
親まで知っているなんて…
しかも、すげえ大切にしている気がする。




牧野って一体何者なんだ?!




いつも応援ありがとうございます!

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Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
文才もなく、のんびりペースですがよろしくお願いします。

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