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Remember me 7






牧野の目が覚めたのは2日後。

薄っすらと目をあけようとしたが
眩しそうにギュッと目を瞑ってしまった。


「牧野…牧野っ!!」


体をビクッとさせて目を開けるた。


「あっ…ど・・・せんむ・・」
「大丈夫か?」
「あっ、はい…痛っ!!!」
「バカっ、怪我してんだから動くな!!医者を呼ぶな。」


医者を呼び、俺は外に出て診察が終わるのを待った。


「(今のところ、経過は良好です。
傷が深いので、もうしばらく入院が必要です。)」


意識が回復したため集中治療室から一般病棟に移される事になったが
有無を言わさずに特別室にさせた。


「専務、あたしにはこの部屋はもったいないです。普通の部屋にしてもらえませんか?」
「無理だ…」
「牧野さん、専務が来られる事もありますから、セキュリティも必要ですからこちらの部屋でお願いします。」
「……はい」


西田に言われた牧野は仕方なく、特別室での入院を受け入れたようだった。






******

忙しいはずなのに、専務は毎日仕事終わりに花束を持ってお見舞いに来てくれる。

1週間経った今、あたしのいる病室は花で溢れかえっていた。


「牧野さん、大丈夫かしら?」
「楓さん、ご心配をお掛けしました。」
「あなたに司を救われたのは2度目ね。ありがとう。」
「いえ、今度はちゃんと守れて良かったです。」
「相変わらずね…」


病室を見渡して、楓さんはふっと笑いをもらした。


「この花は司ね。」
「はい、毎日来てくださるので…」
「記憶は戻ってないみたいだけど、
あの子はあなたに本気みたいよ。
どうするのかしら?」
「・・・・・」


気づかないようにしてたけど
いつからか道明寺から熱い視線を向けられるようになった。



どうするの…あたし。



「助けて…とは言いましたが、付き合うのは強要しないわよ。自分で考えなさい。」


楓さんは少し悪戯っぽく笑ってそう言った。


「…はい。」


楓さんにはあたしの気持ちなんてお見通し…なんだよね。





******

「まーきのっ。」
「類!!」


類はあたしが刺されてすぐに病院に駆けつけてくれていたらしい。
眠っている時に、類の声が聞こえてたんだよね。


「顔色も良くなって来たね。」
「意識のない時にも来てくれてたんだよね。心配かけてごめんね。」
「でも後悔してないんでしょ。」
「うん。」


類はベッドサイドに腰を下ろし
周りを見回して、ぷっと笑った。


「司、本気みたいだね。」
「・・・・・」
「気づいてるんでしょ?司の気持ち。」


ハッキリと言われて、素直にコクンと頷いた。


「どうしたらいいのかな?」
「記憶のない司はダメなの?」
「道明寺は道明寺だよ。」
「じゃあ、自分の気持ちに素直になってみたら…」
「・・・うん。」


自分の気持ち…素直になってもいいのかな。


また、あの冷たい視線を投げつけられたら…
少し臆病になって一歩踏み出せない自分がいる。





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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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