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Remember me 10






「社長、お話があります。」
「2人揃ってどうしたのかしら?」


「記憶が戻りました。牧野と結婚します。反対されませんよね。」

「ええ。そんなの愚問でしょ。つくしさんありがとう。」
「私は何も……。」


「これを持って行きなさい。」


社長がすっと差し出した紙は婚姻届⁈
開いてみると、証人欄にはババァと牧野の親父さんのサイン。


「いつの間に…。」


「つくしさんをこちらに呼ぶ時に
挨拶に行って来ました。いつ出しても構わないわよ。」

「ありがとうございます。」


「牧野、すぐに出しに行くぞ!」
「えっ、仕事中だよ。」


「つくしさん、行っていいわよ。
このままでは仕事にならないわ。」


俺の執務室に戻って婚姻届を記入し
日本領事館に行って婚姻届と必要書類を提出する。


牧野が記憶を無くしてもずっと俺のことを好きでいてくれたから今がある。



「これからよろしくな、つくし。」
「うん。幸せになろうね、司。」



2人で顔を見合わせて笑いだす。


「照れるな。」
「うん。」


グッとつくしの腰を引き寄せ、2人でリムジンまで歩いていく。











司と結婚して3年…

あたしは無事に大学を卒業し、それを機に楓社長の秘書になった。

司は嫌がったんだけど
どうしても社長の元で仕事がしたかったから
わがままを通させてもらった。


高校生の頃は、血も涙もない人だと思ってたけど
これだけ大きな会社を守っていくのに必死だったんだと今なら思う。


楓社長は、いつもあたしを同行してくれ
取引先には司の嫁だと触れて回ってくれた。


楓社長に付いていた1年半もの間、
司とはすれ違いだったけど
みっちりと秘書の勉強をさせてもらった。


そして、司が副社長として日本に凱旋帰国するのと同時に
あたしも司の第1秘書として帰国が決まった。



帰国直前、久々にロスからお姉さんが遊びに来てくださり
いつものようにお買い物に連れ出された。


「つくしちゃん、結婚しても身体のお手入れを怠っちゃあダメよ。いつも綺麗でいて司を虜にしてやりなさい。」


そう言って、沢山のお洋服や下着やちょっとエッチな下着まで買ってくださった。


「つくしちゃん、あなたには感謝してるわ。
あんなバカな弟を2度も立ち直らせてくれて…。」

「いえ、あたしも司じゃないとダメだったんです。」


「ふふふっ、司も幸せ者ね。日本でも2人仲良くね。」

「はい。ありがとうございます。」


高校生のハチャメチャな恋愛をしている頃から
ずっとあたしの味方でいてくれたお姉さん。
大好きなあたしの憧れの人。





いつも応援ありがとうございます!


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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
ブログ内のお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りしています。