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Remember me 12《完》






いつもはあたしが同行するのに、
今日は珍しく司は西田さんと社外に出た。

オフィスで仕事を始めしばらくして司からの電話が鳴った。


「つくし、執務室の机の上に書類を忘れて来たんだ。
悪いが今からメープルまで届けてくれないか?」

「うん。わかった。」


忘れ物をするなんて珍しい…。
急いで書類を届けようとオフィスを出て、メープルに向かった。

メープルに到着すると、エントランスには支配人がいて


「奥様、こちらへどうぞ。」


と案内されたのは、司といつも泊まる部屋。


「あのっ、私は司に書類を届けに…。」

「司様より奥様が来られたらこちらに案内するように言付かっておりますので…。」


案内してくれた支配人はあたしを押し込むように
少し強引に部屋の中入れた。
部屋の中は、なぜか桜子に滋さんそして優紀までいる。


「みんなどうしたの?」

「まあまあまあ、さぁみんなやるよ〜!!」


滋さんの合図であっという間に服を脱がされ
恥ずかしがっている間もなく
コルセットをつけられ、バスローブを着せられた。

その後は、桜子がメイクや髪をセットしてくれて
最後にみんながあたしに着せたのは…


「これって…。」
「先輩、ようやく気がつきましたか?」

「どうして…?」
「サプライズよ、つくし!」

「私たちも準備してくるね!!」


みんなが部屋を出て行き、代わりに司が部屋に入ってきた。


しばらく微動だにせず、じーっとあたしを見つめている。



「えっ…と、似合ってないのかな…。」


「めちゃくちゃ綺麗だ。今すぐ抱きたい。」
「もうっ!」


「さあ、行こうぜ。」


司の腕に手を掛けて2人で一緒に歩いていく。


重厚な扉を開けた向こうには……

花沢類、西門さん、美作さん、桜子、滋さん、優紀、司の両親、お姉さんと旦那さん、パパ、ママ、進、タマさんに西田さん…。


「司!!!」
「泣くなよ。結婚式は今からだぜ。」


司は先に祭壇の前に歩いて行った。


「つくし、綺麗だね。パパっ……。」
「もうっ、あたしより先に泣かないでよね。」


ママにヴェールを下ろしてもらいパパと2人で一歩ずつ前に進んでいく。


祭壇までくると、パパは司と向かい合って深々と頭を下げて下げた。


「つくしの事よろしくお願いします。」



「はい、必ず幸せにします。」


司も綺麗な所作でパパに頭を下げた。


あたしは司の腕に手を添えて二人で祭壇の方を向いた。


すると、優紀、桜子、滋さんが前に出てきた。



「私達の大事な友達のつくしは自分のことより
他人の気持ちを優先する優しくて、負けず嫌いで、頑張り屋さんな女の子です。
つくしが無理しすぎないように、そっとブレーキをかけて休ませてあげてもらえますか。」




「はい、誓います。」


ママが3人の隣に歩いてきた。


「お姉ちゃんだからと、甘えもせず一人で頑張ってしまう道明寺さんの大きな愛でつくしを甘えさせてくれますか。」




「はい、誓います。」




今度は、3人とママに変わりF3が前に出てきた。


「俺様で傲慢な司だけど、会社の副社長として毎日戦っています。司の一番の理解者として、何があってもずっとそばにいてもらえますか。」




「はい、誓います。」



そして、椿お姉さんが歩いてきた。



「見た目はこんなんだけど、人一倍寂しがりやです。二人の時はつくしちゃんの大きな愛でめいいっぱい甘えさせてくれますか。」




「はい、誓います。」



あたし達をずっと見守ってくれている人たちに誓い
指輪の交換をし、誓いのキスをして結婚式を終えた。



大事な人達の前での人前式……
司やみんなの気持ちがとっても嬉しかった。



フラワーシャワーを浴びながら、
一歩ずつ二人で未来に向かって歩いていく。


「ようやく二人のスタートラインだな。」
「ん、そうだね。もう2度と忘れないでよね。」


「ああ。約束する。」
「ほんとかなぁ〜?」


悪戯っぽく司の顔を見上げると、そのまま唇を合わせられた。


不意を突かれてびっくりしたあたしに
悪戯っぽい笑顔を向けながら耳元でそっと囁いた。






「もう忘れねーよ。」



END



いつも応援ありがとうございます!

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昨日、お伝えするのを忘れてましたが…今日で完結です。

あとがきは後ほど…。
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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ブログ内のお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りしています。