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俺の立ち位置

Rururururu.......


『おまえ今晩暇だろ?』

『はぁ〜?今何時だと思ってるんだよ。』


時計を見ると朝の4時…こんな時間に電話をかけて来るやつは1人しかいない。


『で、どしたんだ?牧野とケンカしたのか?』

『・・・・・あいつゼミの飲み会に行くって言うんだよ。男もいる飲み会なんかに行かせられるかっ!』

『牧野は浮気とかしないだろ?』

『あいつ、飲むと可愛くなるんだよ。男ならほっておかないだろ。だから、あきら見張っててくれよ。』


司がNYに行ってから4年目、俺たちも4回生になり仕事も始めた。
類はフランス、総二郎は京都に行っている為、牧野の事になると俺に連絡が来る。
一体俺をなんだと思ってるんだか…。


昼間、大学に顔を出すと、ベンチに座り、携帯を握りしめながら空を見上げている牧野を見つける。
司の事を思ってるんだろうか…。


『よっ、牧野。』

『美作さん。・・・あいつから連絡あったの?』

『ああ、明け方にな。おまえらがケンカする度に、俺の所に連絡あるんだからいい加減にしてくれよ。』

『・・・ごめん。でも・・・』

『牧野の付き合いに文句を言ってる訳じゃないぜ。司もさ、遠くに離れてて心配なんだよ。たまには"愛してる"とか甘い言葉言ってやれよ。そしたらケンカにもならないだろ?』

『なっ・・・何言ってんのよ!』


バシッと叩かれる。


司と牧野は付き合い始めてすぐにNYと東京の遠距離になったから、未だに身体の関係になってない。
総二郎や俺からしたら考えられないが、それだけ司は牧野の事を大切に思ってるんだろう。


『今晩、ゼミの飲み会なんだろ?俺、牧野のお守り頼まれたから。』

『えっ?あいつそんな事頼んだの?美作さん、仕事あるでしょ。無理しなくていいよ。』

『今日は休み。牧野のゼミの教授にも世話になったから顔出すよ。』


牧野のゼミの飲み会のある居酒屋。
きったねぇ所を想像してたが、割とお洒落な雰囲気の店。

中に入ると、飲み会はすでに始まって盛り上がっている。
俺を見てキャーっと歓声が聞こえたが、ぐるっと部屋を見回すと、隅に座ってる牧野の周りには男が数名。
鈍感な牧野は気付いてないが、大半が牧野狙い。
はぁ〜、これじゃあ司も心配になるはずだわ。
離れてても野生の勘も健在だな。


『よっ、何飲んでんだよ?』

『みっ、美作さん。ほんとに来たの?』

『おまえの彼氏に頼まれたからよ。』

『なっ・・・・!』

『帰ったら、司に連絡しとけよ。俺がちゃんとおまえのお守りしてたって。』

『もうっっ!!』


ゼミの教授に少し話をしに行ったが、飲み会中は終始、牧野の隣で彼氏と仲良い事を匂わせる。
牧野は右手の薬指に司とお揃いの指輪をしているが、これぐらいの牽制は必要だろ。


飲み会が終わり、牧野をアパートまで送って行く。


『美作さん、いつもありがとう。』

『司に"愛してる''って言ってやれよ。』

『もうっ、そんな事ばっかり〜。』

『じゃあ、またな。』

『うん、おやすみなさい。』


最近じゃあ、すっかり牧野の兄貴のような存在の俺。
牧野は俺にとっても大事な女だから、あいつが幸せであればいい。
司や牧野に振り回されているが、そんな俺の立ち位置も悪くない気がする。


もうすぐ、司が日本に帰って来る。
また嵐のような日々がやって来るんだろうか…。



ありがとうございます。

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Happy Birthday, Akira ‼︎
あきらくんは、世話焼きなお兄ちゃん的な存在です。
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2018/02/28 22:42 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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