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Classmate 5






車が司の家の前に到着した。

車から降りると、 いつものようにタマさんが出迎えてくれた。


「タマさん、こんにちは。お邪魔します。」
「つくし、待ってたよ。」


初めての頃、タマさんはあたしのことを『牧野様』なんて呼ぶから何度もお願いして『つくし』って呼んでもらうようにお願いしたんだよね。


キスの途中で車が着いちゃったから、機嫌が悪い司。


「もお〜、今日はちゃんと勉強するんだからねっ。」
「わかってるって。」


そんなことを言いながら、司の部屋まで歩いてたら前から人が歩いてきた。


「こんにちは。お邪魔してます。あっ!!」


あれっ、この人は前にバイト先の和菓子屋さんのお客さんだよね。


「この前は、ありがとうね。とっても美味しかったわ。」
「いえ、だったら良かったです。えーっと…。」

「俺の母親。」
「嘘っ、司のお母さんだったの??初めまして…じゃないですけど、牧野つくしです。」

「司の母の楓です。」


よく見たら司に雰囲気が似てる。
髪型はもしかしてお父さんに似てるのかな。


「ってか、勝手に会いに行ったのかよ。」
「だって、邸によく遊びに来てるってタマから聞いてたのに、あなたが紹介してくれないからでしょ。」

「付き合い出したのは最近なんだよっ!」
「あら、そうだったの。」

「反対するなよな。」
「別にしないわよ。可愛らしいお嬢さんじゃないの。」


反対はされてないんだよね?


「嘘じゃねーよな。」
「つくしさん、難しい子だけど司のことよろしくね。」
「はい。こちらこそよろしくお願いします。」




「あらあら、こんな所で立ち話かい。奥様も一緒にお茶していきますか。」

「残念ながら、仕事なのよ。つくしさん、今度はゆっくりお茶でもしましょう。」
「はい、ぜひっ!」


司のお母さんは、そのままエントランスの方へ歩いて行った。



はぁ〜、びっくりしたぁ。
ご両親はほとんど海外で日本にはいないって言ってたのに…。


お茶を淹れてくれているタマさんはニコニコ…と言うよりニヤニヤしてる。


「坊ちゃん、良かったですね。」
「ああ。」

「つくし、坊ちゃんとこと頼んだよ。」
「はいっ。」

「坊ちゃん、浮かれているのはわかりますが、まだ高校生なんですから、責任を取れないようなことしないで下さいよ。」
「分かってる。」



責任を取れない事って…………

えっ////
思い当たった事に、アワアワしてしまった。


「タマ、くだらねー事言うなよ。牧野が困ってるだろ。」
「でも、大事な事ですから。」

「タマ、俺がちゃんと話しをするから席外せよ。」
「はいはい。」


タマさんは肩をすくめながら司の部屋を出て行った。


あたしの頭の中はパニック状態で…
司もそんなことをしたいって思ってるって事だよね?


「牧野……牧野??」
「……うん。」


司はあたしと目を合わそうとするんだけど、パニクってるあたしは司と目を合わせることが出来ず…。


「つくし…」
「はっ、はいっ!!」


「ぷっ、取って食ったりしないから普通にしろよ。」
「はい。」


司の優しい笑顔を見て、パニクってた気持ちが少し落ち着いた。


「俺だって男だからな、キスのその先とか興味無いわけじゃないぞ。でもな、つくしの嫌がることは絶対にしないから…な。」
「うん。その先って、エッチしたりすること…だよね。」
「ああ。」


二人で想像しちゃって、あたしも司も真っ赤。


「司はシたいの?」
「そりゃ、好きな子とそうなりたいって思うのは普通だろ。」

「あたしはね……まだ怖い。だって、キスだって司としたのがハジメテなんだもん。」

「わかってる。だから、つくしが俺とシたいって思えるまで待つから。」
「ホントに?」

「ずっとつくしと一緒に居たいって思ってるから、大事にするのは当たり前だろ。」
「…うん。ありがと。」



ちょっと、ホッとしたように笑った瞬間、司の顔が近づいてきてチュッとキスをされた。


「勉強するか?」
「……うん。」




パニックになってたあたしは、初めて司が名前で呼んでくれたのに気づかなかったんだ。





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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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