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Classmate 6







「いらっしゃいませ、お嬢様。どうぞこちらへ。」


文化祭でのクラスの出し物は執事喫茶。
男女共に執事の格好をしての接客。

F4が執事の格好をしてると噂が広まって、オープンしてからずっと大行列。


西門くんと美作くんはノリノリで女性客に愛想を振りまいている。
花沢くんは、面倒だから…と裏方で半分くらいサボっている。


司は…というとあたしが表で接客しているから表に出てるんだけど、なんか機嫌が悪い。

基本的に、女の子のお客さんには男子が男の子のお客さんには女子が接客することになってるから、あたしが接客してるのをじっと後ろから見てるの。


あれ?もしかしてヤキモチ妬いてる??






『午後1時よりホールにてベストカップルコンテストを行います。エントリーされたカップルはホールまでお越しください。』



校内放送が入ると、西門くんがおまえらエントリーしておいたから行ってこいよと教室から押し出された。


「行くか。」
「いいの?」
「当たり前だろっ!」


服を着替えてから二人でホールに向かった。

司とあたしが一緒に現れた事で、周りは騒ついていた。
壇上に上がると、悲鳴に近い声も聞こえてきて、少し不安になってきた。

エントリー順に色んな質問をされるみたい。
あたし達の番になって、インタビュアーに色々と質問されていく。


『まずは、お二人あいつからお付き合いをしていますか?』
「1ヶ月くらい前か?」

『1ヶ月ですか?随分前から噂があったように思いますが。』
「付き合うまでは友達でした。最近知ったんですが、お互い長い間片想いをしてたんですよ。」


司が隠すこともなく素直に答えている様子をみんなは意外そうに見ている。


『お互いの好きな所は?』
「一番は可愛いところです。そして、俺のことを道明寺司としてでは無く、ただの男として見てくれるところ、それから…ざっくり言えば全部です。」

『牧野さんは?』
「優しいところ、いつも私の味方でいてくれるところです。」


改めて聞かれると照れちゃうね。
そう思って見上げたら、司は優しい目…というより、嬉しそうにあたしを見ていた。



司がつくしにベタ惚れな様子は周りに伝わったらしく、二人はベストカップルに選ばれた。



『優勝のお二人には、公開キスをお願いします。』



観客はキャーとかワーとか言っていたけど、そのうち『キス、キス、キス…』とコールが始まった。



えっ、ここでキスするの??
嘘でしょ??

そんな恥ずかしい事……


司に引き寄せられたと思ったら、ふわりと唇が重なった。


重なった唇は中々離れなくて、『ギャー!!!』と叫んでる声が聞こえて来た頃にようやく司の唇が離れた。


『お熱い所を見たところで、ベストカップルは道明寺司さん・牧野つくしさんのお二人でした〜!』


騒めきが終わらない中コンテストは終了した。










***


月日が流れ、あたし達も高校3年生になり進路を考える時期になった。


「司はこのまま内部進学するの?」
「つくしは?」

いつからか忘れたけど、司はあたしのことを名前で呼んでくれるようになった。


「あたしはちょっと迷ってる。英徳は授業料高いしさ…。」
「つくしなら奨学金も受けられるんじゃねーの。」
「そうかもしれないけどさ…。あたしの事より司は?」
「・・・・・」


司がね、3年生になって何かに悩んでいるのは、なんとなく気づいてた。

でもそれを聞いてしまうと、司との別れが待ってるんじゃないかな…って思って聞くことが出来なかった。


それじゃあダメなんだよね。
司がどんな選択をしても応援してあげなくっちゃ。


「ね、司がどんな選択をしてもあたしは応援するよ。」
「つくし…」


司は英徳の大学に行くか、NYの大学に行きながら両親の元で仕事を覚えて行くかで悩んでいたらしい。


悩んでるって事は、NYに行きたいんだよね。
もしかして、あたしがいるからNYに行く決断を出来ないでいるのかな。





進路の話をしてからしばらくして、司にデートに行こうと誘われた。

ランチを食べたり、映画を見たり、ウインドウショッピングをしたり、ごく普通のデート。

司と一緒だとどこに行っても楽しい。

日も暮れてきて、そろそろ帰る時間かなと思っていたんだけど、司が付き合ってほしい所があるって言うのでついて行くと…。


「観覧車?」
「ああ、観覧車で見る夜景ってデートっぽいだろ。」
「ふふふっ。」


二人で観覧車に乗り込んだ。


「ね、隣座っていい?」
「いいぞ。」


隣に座って景色を眺めていると東京の夜景が広がり、とっても綺麗。


「わぁ〜、綺麗だね。」
「ああ。」


あれ、なんか緊張してる?
もしかして高いところが苦手だとか??


「司、もしかして高いところ苦手?」
「ちげーよっ!」

「なんか無口だからさ。」
「なぁ、つくし。俺さぁ、高校卒業したらNYに行こうと思ってる。」
「…そっか。」


よかった。
やっぱり行くことに決めたんだね。


「それでさ、少し早いんだけど…」


神妙な顔をしてるから、もしかして、別れ話なのかな。

今日は最後のデートだったのかも…。


自分で考えたことで頭の中がいっぱいいっぱいになっていた。


「つくし、まだまだ先の事になるんだけど、俺と結婚して欲しい。」




「え………結婚?」




「まだ俺もガキだからさ、ちゃんと一人前の男になってからになるけど、俺は結婚したいって思えるのはつくししかいないから。」


あたしの予想していなかった司の言葉に、涙が溢れて来た。


「つくし、嫌なのか?」


ちょっとオロオロした様子の司があたしを覗き込んでいる。


「違うの。絶対別れ話をされるんじゃないかと思ってたから…」
「そんな事考えるわけ無いだろっ!」

「だってぇ〜。」
「ちゃんとしたプロポーズは、一人前になってからまたするから…これはその予約だ。受け取ってくれるか?」


ポケットから取り出した小箱には、可愛いデザインの指輪。


「うんっ。」


小箱から取り出し、あたしの左手の薬指にそっとはめてくれた。


「可愛いね。」
「つくしのイメージに合わせた作ったんだ。外すなよな。」
「うん。ありがと。」


見上げると、司と目があってそのままキスをした。


「はぁ〜、断られたらどうしようかと思った。」


額をあたしの額にコツンと当てながら話している司。


「あたしだって不安だったんだから。」
「ごめんな。つくしは俺が悩んでるのずっと気づいてたんだよな。」


そんな話をしていたら、観覧車は下に戻って来てドアが開き慌てて離れた。







いつも応援ありがとうございます!


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コメント

コメント(2)
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2019/10/11 18:32 編集返信
くるみぼたん
スリ〇〇〇〇〇〇様
コメントありがとうございます♪

高校生の1歳差って大きいですよね。
同じ時間を過ごしてるようでも別世界ですからね。

一緒に机を並べてる姿を書くのは中々面白いかったです(≧∀≦)
ライバルから始まった2人も、両想いになり
校内の公認カップルに…♡

司くん、きっとつくしちゃんと出会わなかったら
NYに行く決断は出来なかったのかなぁ〜って思ってます。
将来を考える彼女が出来たからこそ、ちゃんと自分の力で会社を継ぎたいと考えたのかな…と。

普通の高校生なら、彼氏がNYに行くことになっていつ帰ってくるかわからないんだったら、別れるのかな…って思っちゃいますよね。
でもそこは司くんですから…ね。
つくしちゃんにプロポーズしちゃいました。
もちろん、指輪は虫除けですよね。。


こちらも、あちこちスーパーで売り切れてる商品が、沢山ありました。
予報では、雨がよく降るみたいで、どうなるやら…ですね。

それから、お姉ちゃんおめでとうございます(*´∀`)♪
そんな時期なんですね〜。
確かに、親は辛い…ですね(>_<)

くるみぼたん

2019/10/11 23:44 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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