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Classmate 8《完》






司がNYに旅立ち、あたしは英徳大学に進学した。

専攻は、頑張る司に少しでも近づきたいと思って経済学部に決めた。


大学に入って、外部から受験した人も多く、あたしにも友達が出来たんだ。

永林学園からきた大河原滋さんと、帰国子女の三条桜子さん。
二人ともお嬢様なんだけど、滋さんは豪快なんだけど寂しがり屋で桜子は綺麗な顔とは裏腹で毒舌家、何故かあたしのことを先輩と呼んでいて…個性が強くて面白いんだ。


大学の講義はとっても面白くて、充実してるんだけど、ふとした時に司が側にいない事を寂しく思う。




「ねーねー、今度合コンあるんだけどつくしも来ない?」
「先輩、いつもバイトだって来ないでしょ!彼氏もいないんですから、大学生活を楽しむ為に行きますよ。」


いつものようにカフェテリアで3人でランチをしていると、二人から合コンに誘われた。


「えーっと、彼氏ならいるよ。」


「「嘘っ??」」


「ホントだよ。これ彼からもらったんだもん。」


左手の薬指の指輪を二人に見せるも、信じてない様子。


「マジ?だってつくしは勉強かバイトばっかりしてて、デートなんかしてないじゃん。」
「そうですよ。どうせその指輪も精巧に作られたイミテーションじゃないんですか?」

「酷いなぁ…違うってば。」


どうしたらわかってもらえるの?

あ、スマホに写真があった。
1枚選んで二人に見せると、


「あれ、これ道明寺司じゃん。顔はいいけど性格最悪でしょ?私、高1の時にお見合いしたことがあるんだけど、絶対に無理って思ったもん。」
「先輩、いくら彼氏が居ないからって、すぐに分かる嘘つかないで下さい。」

「ホントなんだけどなぁ…。」


ま、確かに庶民のあたしが司と付き合ってるって信じられないんだろうけどさ。


「つべこべ言ってないで来週は合コン行くからね。」
「そうですよ。」



「あれ?牧野。合コン行くんか?来週って、司が出張で帰ってくるんじゃねーの。」
「それやべえんじゃねーの。」


ニヤニヤしながら、あたし達の会話に突然入って来た西門くんと美作くん。


「もうっ、行かないんだから司には言わないでよね!」
「どうしようか〜。」
「司に話したら飛んで帰ってくるんじゃね。」
「だから、仕事の邪魔になるんだからダメだって‼︎」


あたしと西門くん達との会話を聞いていた滋さんと桜子は、ちょっと目が点になっている。


「つくし、付き合ってるってホントのことなの?」
「先輩、F3と知り合いなんですか?」

「だから、彼氏だって写真見せたでしょ。」


「「え〜〜〜!!!」」


カフェテリアに響き渡るような声で二人は叫んでいた。


「なぁ、牧野一体どんな写真見せたんだよ。」


あたしの携帯を西門くんが奪った。


「ダメだってば!」
「ぷっ、これじゃあ彼氏じゃねーって思うよな。」


あたしが二人に見せたのは司が勉強してるのを撮った隠し撮りのような写真。


「だって、写真は嫌いだって撮らせてくれないんだもん。」
「じゃなくて、キスしてんのとか沢山あるはずだろ。あの頃の司に散々見せられたぜ。」

「ちょっと貸して!」


滋さんに西門くんの持っていたあたしの携帯を奪われて、桜子と二人でアルバムに入った写真色々と見られた。


「きゃ〜、ラブラブじゃん。私の知ってる道明寺司とは全然表情が違う。」
「先輩、悔しいんですけど愛されてるんですね。」


ようやく二人は納得してくれたみたい。











司とは彼の日本出張や長期休暇にあたしがNYに遊びに行ったりしてたから、定期的には会えてたんだけど、3年目に入った頃から司が忙しくなり電話をすることも少なくなった。

司が頑張ってるんだから、泣き言を言わないようにしていたけど、やっぱり淋しくって…。 
久しぶりにかかって来た電話で、会えなくて淋しいって言ってしまったら、翌朝には司があたしの家に来てくれたの。

30分で帰らないとダメだって、すぐに帰っちゃったんだけど…


「淋しいんだったら我慢せずに言え。無理な時もあるけど、こうやって会いにくることも出来るんだから。」


あたしをギュッと抱きしめてくれて、時間の限りキスをしてくれた。


司はね、あたしが二人の関係を不安に思っていたのを感じ取ったみたいで、「俺の気持ちは絶対に変わらないからな」と言ってくれた。



そうだった…
あたしは日本に残って頑張るって自分で決めたんだった。
淋しいのだって最初からわかってたはず。

それから、自分を向上させる為に、あたしは大学に入ってから勉強していた英語に加えて、フランス語と北京語の勉強を始めた。













NYに渡って4年。俺の1つの目標としてつくしが大学を卒業する4年で日本に帰る実力をつけることだった。

大学は3年で卒業した、MBAも取得した。
だけど、仕事はそんなに甘いものではなく日本に帰れる目処が立たない。

焦ってもいい結果が出るわけもなく…仕事でも小さなミスが続いた。
西田が発覚前に気付いて事なきを得たのだが…。



つくしに会いてぇな。


今日は卒業式だったか。
スマホを取り出し、電話をかけた。


「もしもし〜、司?」
「ああ。今日卒業式だったろ。」
「うん。卒業式が終わってね、タマさんがお祝いしてくれるって言うからお邸に来てるんだ。」


いつもと変わらない明るい声に少し気持ちが楽になる。


「おまえ就職ってどうすんだ。」
「ん?4月から働くところ決まってるよ。」
「……そうか。」
「ごめん、呼ばれてるから行くね。」

そう言って電話が切れた。


会いたいと思ってるのは俺だけなのか…?

少し不満に思いながらも眠りにつき、翌朝はいつものように会社に行った。


「専務、今日の仕事はこれで終わりです。たまには、早く帰ってゆっくりなさってください。」


早く帰ってもする事なんてねぇのによ。
飲みに行く気にもなれず、まっすぐマンションに帰った。

玄関のドアを開けたら目の前には、日本に居るはずのつくし。


「おかえり〜。」
「遊びに来たのか?電話で言ってくれたら良かったのに。」

「違うよ。えっと、今日からここでお世話になります。」
「おまえ、4月から就職って…。」

「道明寺HDに内定もらって、NY本社勤務になりました。」

「・・・・・」


固まったままの俺に、「おーい、司く〜ん!」と目の前でつくしが手を振っているが頭が追いつかねぇ。


「司のお母さんがね、NYで働くなら司と一緒に暮らしなさいって…。もしかして迷惑だった?」

これからはずっと一緒に居られるって事か?

「マジ…か?」
「マジだよ、マジ。」


俺の首に手を回してきて、グッと引き寄せられて唇が重なった。




「会いたかったよ、司。」
「俺も。」










END





いつも応援ありがとうございます!

---------------------
つくしちゃんが大学を卒業した所で『Classmate 』完結です!


そして。明日から新連載始めます(*≧∀≦*)
『俺と、あたしの…』です。
いつもとは違う感じで始まります(たぶん…)。
楽しんでもらえますように(((o(*゚▽゚*)o)))

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コメント

コメント(3)
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2019/10/15 18:06 編集返信
くるみぼたん
スリ〇〇〇〇〇〇様
コメントありがとうございます♪

みんな同級生にしちゃいました(*^^*)
ワイワイと楽しそうですよね〜(´∀`)

つくしちゃんですから、ラブラブの写真を見せるのは抵抗があったんじゃないかな…
って事で、隠し撮りのような写真を見せました^ ^
ラブラブな写真は、自分だけの宝物にしてたのに見られちゃいましたね〜(^-^;

そう、このお話は同級生でした。
ちょっと力尽きてしまったので、2人が再会したところでおしまいにしちゃいましたσ^_^;
その後の幸せそうな2人はご想像にお任せします。

次のお話…
たぶん「あれ?」って思う事が出てくると思います。
それが何なのか、想像しながら読み進めて下さいね(*≧∀≦*)

くるみぼたん

2019/10/16 07:22 URL 編集返信
くるみぼたん
拍手コメント no〇〇様
いつもありがとうございます♪

同級生…
いつもは出来ない事がいっぱい出来ちゃいますよね〜。
一緒に机を並べて勉強が出来るのも同級生ならでは(*≧∀≦*)

no〇〇様のように、素敵な長編を書けないんですが、楽しんでもらえるお話がお届け出来ればって思ってます♪

くるみぼたん

2019/10/16 07:30 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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