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俺と、あたしの… 3






「今日も副社長は素敵!」
「ほんと目の保養だわ。」


高校生のころもそうだったけど、ハンサムって言葉では表せきれないほどカッコよくて、仕事も出来て嫌になるぐらい何もかもが完璧。



みんな彼を見ている時は目がハートになっているんだもん。

いくらでも女の人が寄ってきて、選り取り見取りなのに、彼が選んだのはあたし。

未だになんであたしだったんだろう〜って思うんだけど、あふれんばかりの愛情を注いでくれてるから別れようとかあたしなんか不釣り合いだとかは思わなくなった。



嵐が去っていったように、エントランスを通り過ぎていった彼の目にはいつも迷いがない。
でも、一瞬だけあたしの方を見てフッと笑ったんだよ。


「ね、今笑わなかった?」
「えっ、嘘っ!気のせいじゃない。」

「そうかなぁ〜。でも朝から副社長にお会い出来てラッキーだから、仕事頑張れそう。」
「確かに。」


そんな話をしながら女子社員はエレベーターに乗りこんでいった。





さぁ、あたしも仕事始めるか。


今日の副社長は、朝一から商談で、午後も他社と合同プロジェクトがあるから一日中不在。


昨日の会議の議事録と資料の作成…
なんとか定時で上がれそうだわ。


副社長の執務室の横にある副社長秘書用のオフィスのパソコンで資料などを作成していると、常務秘書の相田さんが決済の書類を持ってオフィスに入ってきた。


「あら、牧野さん一人?」
「はい。副社長は今日は商談などで一日不在です。」

「だったら、下のオフィスで仕事をすれば良かったのに…。」
「一人の方が集中できるし、移動するのが面倒だったので。」
「ふふふっ、相変わらず真面目なのね。」

どうしても定時で帰りたいから、1人で仕事をしていただけなのに…。


「NYでは、担当でもないのに副社長に色仕掛けをする女性秘書が後をたたなかったそうよ。」
「えっ?そうなんですか?」

「牧野さんも副社長に興味があるの?」
「そんなことは…。でも、女嫌いっぽいですし。」

「そうなのよね〜。ま、私は結婚してるから、目の保養として見てるだけだけどね。」
「はぁ…。」


この手の話題は苦手。
だって本当の事なんて言えないでしょ。


それに、あたしの彼との関係がバレたら、高校生の頃のようにどんな仕打ちを受けるかわからないし。


「そうだ、これ出来れば明日の朝までに決済が欲しいんだけど。」
「わかりました。西田部長に伝えておきますね。」
「よろしく〜。」


決済の書類を手渡して、相田さんは自分のオフィスに戻っていった。

西田さんに決済書類の件を連絡し、副社長の執務室の所定の位置に書類を置いてから残りの仕事を仕上げていった。








**

「つくしはもっと人を頼ればいいものを…。」


仕事帰りにお邸に寄ると、タマさんにいつも怒られる。


「こうやって時々、夕飯を持ってきて下さったり頂いて帰ったりするだけでも十分助かってますよ。」

「家事に、坊ちゃん達の世話もあるだろうに。それにね、ここの人達はあんた達の世話をしたいんだから甘えたらいいんだよ。」

「ありがとうございます。」

「旦那様も初めは心配してたみたいだけど、随分しっかりしてるって感心してたよ。」
「へへっ。でも、高校生でバイトしてた頃に比べたら全然楽ですから。」


あんたには何を言っても無駄だね〜。ま、無理しすぎなさんなとタマさんはあたしが頂いて帰るものの準備を始めた。


タマさんはそう言うけど、十分助けてもらってると思うんだ。
ママとパパは静岡の漁村に移住したままだし、近くに住んでて頼れる人って言ったらタマさんを始めお邸の人達なんだよね。




**

マンションに帰って、お風呂に入り1時間程してから彼が帰ってきた。


「ただいま。」
「おかえり。」

「はぁ〜、やっぱり間に合わなかったか。決済しに社に戻らなかったら間に合ったのによぉ…。」
「今日、お邸に寄って帰ったからね。」
「そうか。。」


残念そうにしている彼に、そっと抱きついた。


「ね、ご飯食べる?それともお風呂にする?」
「おまえって選択肢はねえの。風呂入ったんだろ?すげーいい香り。」


あたしの髪や耳元に鼻をつけ匂いを嗅いでいる。


「もうっ!帰ってくるなり盛らないでよ。」
「だってずっと離れてたんだぜ。ちょっとぐらいいいだろ。」
「うっ…。」


遠距離だったのを言われると、あたしもずっと会いたかったし、イチャイチャだってしたいって思ってたから、言い返す事が出来なくなる。


「シャワー浴びてくるわ。」


フッと鼻で笑いあたしにチュッとキスをしてからシャワーを浴びるために寝室に入っていった。







いつも応援ありがとうございます♪


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コメント

コメント(2)
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2019/10/18 16:46 編集返信
くるみぼたん
とん〇〇様
初めまして(*^▽^*)
コメントありがとうございます♪

コメントを残すのってかなり勇気が要ると思います。
読み逃げ大歓迎なので、お気になさらずに(´∀`*)

ふふっ、どうなんでしょう〜(*≧∀≦*)
色んな疑問は次のお話で判明します♪
予想と合っているのか
どうなのか
楽しみにしてて下さいね。

くるみぼたん

2019/10/18 22:52 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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