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俺と、あたしの… 4







「早く公表しちまえばいいのによ。」


彼女を堪能し、意識を飛ばした彼女の髪を撫でながら独りごちる。


「ん…。どしたの?」
「悪りぃ、起こしたな。」
「平気…。」

「じゃ、もう一回いっとくか?」
「それはムリ…。」

ま、明日も仕事だし、無理はさせられねーか。


「俺たちのこと、早く公表しちまえばいいのによって思ってよ。」
「社長にも考えがあるんじゃないかな。そう言えば、明日からしばらく日本だって言ってたよ。」

「マジか?」
「うん。」

「はぁ〜、めんどくせぇ。」
「もうっ、副社長がそんな事言わないのっ。」


ババァの日本出張なんて、半分ぐらい遊びに来てんだろ。


「ま、どうせ連れ回すんだろ。」
「多分ね。その為に来たんじゃないかなぁ。」
「俺の時とは大違いだな。」


ふふふって笑う彼女を抱きしめると、シャンプーや石鹸の香りに混じって彼女特有の甘ったるい匂いに包まれ俺は満たされいく。








**


新規事業の提携先との交渉を終え社に戻るリムジンの中。 


「副社長、このままでいけばうちの言い値でいけそうですね。」
「ああ、それもこの資料のお陰だな。」
「そうですね。これまで相当努力をされたんでしょう。」
「ああ。」


俺の側で彼女が仕事をしてくれるだけでも、俺自身の力が出るんだが、後ろから支えてくれてくれている彼女は相当優秀。

資料作成を頼んでも、視点が斬新で的確。
良いところだけでなく、こちらの不利益になる事もきちんと調べてあり改善点も提案してあったりする。

彼女の支えもあって、日本に帰ってからの俺の仕事は順調だ。


「そろそろ、到着します。」
「ああ。」


リムジン降りてエントランスに入ると、ちょうど退社時刻で沢山の社員がいた。

その中から、この場に似つかわしくないフリフリのワンピースを着た小さな女の子が走ってきた。


「パパ〜!!おしごとおわったの?」


パパと呼び俺の所に走ってきた女の子を見て、周りの社員は驚いて言葉も出ない様子。


「おっ、実緒(みお)、どうした?」


自然な動作で抱き上げると、騒めきが起こった。


「グランマとね、おかいものいってたの。でね、きょうグランマのところにおとまりしていい?」


パッチリとした目で上目遣いでお願いしてくる。


「ああ、いいぞ。ママには話したんか?」
「うん。あっ、ママ!!」


俺と実緒を見ていた社員が、一気に彼女に向いた為、ゲッ!!と言わんばかりの顔をしていた。


「あ、それミオの!ありがとうママ。」


周りに注目されてるなんて気づいていない実緒は、家にいる時と変わらない様子で話しをしている。

彼女はすげー困った顔をしている。
俺としてはいつバレてもいいと思ってたが、この状況どうすんだ


「実緒ちゃん、そろそろ行きますよ。」
「グランマ、パパもおとまりいいって。」
「そう、良かったわね。」
「うんっ!」

「副社長、明日付できちんとマスコミに結婚している事を報告しておきなさい。つくしさん、あとはよろしくね。」
「あっ、はい。」


そう言い残して、ババァ…社長は実緒と手を繋いでエントランスを出て行った。



周りの騒めきの中に、マジっ!とか相手は牧野さんなのとか子供までいるの…なんて声が混じっている。

「ほら、行くぞ。」

状況が飲み込めず放心している彼女をエスコートして、副社長室への直通のエレベーターに乗り込んだ。


「おい、大丈夫か?」
「あ、うん。楓さんの言ってたのって…。」

「言葉通りだろ。なんで今のタイミングなのかわからねーけどな。」
「そ、そうだよね。」

「嫌なのか?」
「そんな訳ないでしょ。あたし達結婚して、5年になるんだもん。」

「ずっと遠距離だったけどな。」
「……だね。」



ようやく彼女との関係を公表出来るのを嬉しく思い、久しぶりの二人っきりの夜を楽しもうと考えた。






いつも応援ありがとうございます!

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2人な5年前に結婚して子どもいましたΣ(゚д゚lll)
3話までに気づいた人は沢山居ましたね(о´∀`о)

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コメント

コメント(4)
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2019/10/19 13:04 編集返信
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2019/10/19 21:38 編集返信
くるみぼたん
na〇〇〇〇様
コメントありがとうございます♪

娘の実緒ちゃん、ようやく登場です(^o^)
記者会見の前に…
これまでの二人を振り返ります(*^^*)

くるみぼたん

2019/10/20 10:55 URL 編集返信
くるみぼたん
スリ〇〇〇〇〇〇様
コメントありがとうございます♪

1話目…
最後までつくしちゃんの名前が出てこなかったのは意図的ではなかったんですけどね( ´∀`)

三話までに、色々「あれ?」思う要素を散らしてたんです。。
『あいつ』だったり、英徳の幼稚部に(娘ちゃんの)面談行ったり、他にももうちょっと…(*^▽^*)

次のお話から、今までの6年間を辿っていきます。

お話の雰囲気違います??
ひとつだけ、他のお話と違う点が有るのですが…
もうちょっと秘密にしておきます(≧∀≦)

くるみぼたん

2019/10/20 11:20 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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