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俺と、あたしの… 5







『4年後に迎えに行きます』



彼がNYに渡って初めてのクリスマス。
あちらではクリスマス休暇があって大学が休みだって聞いてたから、バイト代を貯めて飛行機のチケットを取り遊びに行った。


久しぶりに会って、ちょっと照れくさくて…。
少し大人になった彼に、まだ高校生のあたしはドギマギしっぱなしだった。


最後に一緒に行ったコテージではあたしが熱を出して最後まで出来なかったんだけど、あの時にはすでに覚悟が出来てたから、彼と自然とそんな雰囲気になって、すんなりと受け入れることが出来た。


とっても恥ずかしかったし、彼があたしの中に挿って来た時は痛くて涙が出てきたんだけど、すごく幸せな気持ちになったんだ。

その後にね、2回目と3回目があったのにはびっくりしちゃったんだけど…。


幸せな時間を過ごして日本に帰った。
道明寺が頑張ってる話を聞き、就職しようと思っていたあたしに彼は授業料は俺が出すから英徳大学に進むようにと言ってくれた。


彼が援助してくれるんだから頑張らなくっちゃ…と大学の入学式を終え、花沢類たちF3の意見も参考に履修科目を決めようと意気込んでいた。


花沢類に最終確認してもらおうと、大学近くの喫茶店に入った。


「俺は、コーヒー。牧野は?」

うーん、今日はコーヒーや紅茶な気分じゃないんだよな。

「オレンジジュースお願いします。」

「ケーキとか要らないの?」
「うん。今日は平気。」
「ふーん、珍しいね。」

「そう?あっ、これなんだけど…。」


履修科目を選んだ時間割表を見せた。


「めちゃくちゃ詰め込んでるね。こんなに取らなくても、1年生クリアできるでしょ?」
「うん。そうなんだけど…道明寺が学費出してくれてるんだから無駄にはしたくないの。」

「あんたらしいけど…。ま、いいんじゃない。」
「ありがとう。」


オーダーした飲み物が運ばれてきて、オレンジジュースを一口飲んだ。

あれ?美味しくない。
最近バタバタしてたし疲れてるのかな。

残すのも申し訳ないから、ちびちびとオレンジジュースを飲み終えた。


類と別れて、バイト先へ向かう電車の中、降りようと思って立ち上がると、足元がふわっとしてよろめいた。

バイト先に行ったものの店長さんが、顔色の悪いあたしを見てお休みにしてくれた。


アパートへの帰り道、ふとある事が頭をよぎりドラックストアに寄った。

部屋に帰って、妊娠検査薬説明書の通りにしてみると…クッキリとラインが出て、陽性を示していた。



どうしよう…
どうしたらいいんだろう


頑張ってる道明寺に迷惑なんてかけられないし。
でも、道明寺の赤ちゃんは産みたい。


色んなことを考えてると、その日の夜はほとんど眠る事ができずに朝を迎えた。


次の日、大学に行きランチの時間にカフェテリアにいると、花沢類が声をかけてきた。


「ま〜きの。」
「花沢類!」
「時間割、提出したの?」
「うん。昨日はありがとうね。」


別にいいよと言いながらあたしの向かいの席に座った彼は、あたしの顔をマジマジと覗き込んだ。


「な、何っ?」

「昨日も思ったんだけどさ、牧野顔色悪くない?」
「そっ、そう?」

「それに珍しくオレンジジュースなんか飲んでたしさ。」
「オレンジジュースぐらい飲むでしょ。」


「ね、病院行ったの?」


あたしだって昨日気付いたばっかりなのに、なんで気付いちゃうのかなぁ。


「……まだ。」
「午後から暇なんでしょ。病院行くよ。」


有無を言わせず花沢類に連れられて到着したのは道明寺系列の病院。


「えっ、ここなの…」

「当然でしょ。ちゃんと司にも報告するんだよ」
「でも…」

「司にも責任がある事なんだから、牧野一人でどうにかしようとしたらダメだよ。」
「……わかった。」


診察をしてもらうと、正常に妊娠しており17週(5ヶ月)に入ったところだど教えてもらった。

今までよく気づかなかったのね…と言われたので、元々生理不順だったからと話した。
妊娠中の症状は個人差があるから、あんまり深く考えすぎないでねと言われた。


先生は、あたしがまだ18歳でどうするのか心配してくださり、5ヶ月に入るから、もし産まない選択をするのなら早く連絡を頂戴と言っていた。



診察室を出ると、花沢類が待っていてくれて、あたしのアパートまで送ってくれ、


「ちゃんと司に連絡しなよ。」


と念を押されて帰って行った。





いつも応援ありがとうございます♪

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ここから、過去のお話に戻ります。


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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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