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俺と、あたしの… 8





「おはようございます!」

「つくしちゃん、おはよう。よく眠れたかい?」
「はい。ふかふかのベッドだったのでぐっすり眠っちゃいました。」


フッと笑った顔は、やっぱり彼にそっくりで…昨日会ったばかりなのに、彼に会いたくなっちゃった。


彼のお父さんと一緒に、朝食を頂いた。
話の途中に、何て呼んだらいいかわからなくて、無難に『お義父さん』って言ったら『要さん』と呼びなさいと言われた。


朝食を終え、執事さんに学校の話を聞くことに。

アメリカの大学と同じくカナダの大学は秋始まりだから、8月中頃までは語学学校に通い、新学期から大学に入学すると。
出産後1ヶ月は、休学扱いにするけど1か月したら赤ちゃんをタマさんやベビーシッターに預けて大学に通うように…と。

奥様から、大変でしょうけど道明寺家の嫁なんですからやり遂げなさいと伝言を受けたと伝えられた。
病院は、道明寺系列の病院に日系の女医を手配してますから、そちらを受診するようにと言われた。


じっとしてるのは性に合わないから、忙しい方がいい。
楓さんや要さんにちゃんと認めてもらえるように頑張ろう。



それに…ね、NYとトロントには時差が無いから、彼と「おはよう」とか「おやすみ」なんかの些細な会話も気軽に出来るから、日本にいる時より彼が身近に感じる。


TOJの時に英語は上手く話せないのが悔しかったから、そこからもう勉強したんだけど、ネイティブには程遠くて、語学学校では必死に勉強をして、大学に備えた。





大学に入学し、履修科目を決めて授業が始まってしばらくした頃に赤ちゃんが産まれた。


陣痛が始まってから13時間。
彼がNYか到着して間もなくして、待っていたかのように彼とあたしの赤ちゃんが産まれた。


赤ちゃんは女の子。

産まれてすぐに、あたしたちは初めて彼女に対面した。

すごくちっちゃいのに、生命力に溢れてて、あたしも彼も感動して泣いちゃって初対面なのにあまり良く顔が見えなかったんだ。

処置が終わり、病室に戻るとしばらくして検査を受け終わった赤ちゃんを看護師さんが連れて来てくれた。


「お父さん、抱っこしてあげてね。」


看護師さんは彼に赤ちゃんを抱かせてくれた。


「ちっちゃいのに、すげー重く感じる。」

彼が赤ちゃんを恐る恐る抱いて、愛しそうに見つめている姿がとっても素敵で、涙が溢れそうになった。


「ほら、お母さんも抱いてあげて。」


あたしの腕の中に赤ちゃんを抱き抱えると、ほわほわで頼りなくって、絶対にこの子を守っていかなきゃって思った。


「可愛い…ね。」

「まっ…つくしっ、ありがとうな。」
「ど…司。名前決めてくれた?」


婚姻届を出した時に、お互い名前で呼び合おうと決めたんだけど、お互いに恥ずかしくて、中々呼べないんだよね。





「実緒(みお)」


「みお?」

「実(みのる)って字と一緒の緒(しょ)って字。」
「実緒ちゃんかぁ〜。パパとママだよ。これからよろしくね。」


ほっぺをツンとするとふわっと実緒の口元が笑った。


実緒の漢字にはそれぞれ

実…努力が実を結ぶように
緒…人とのつながりを大切にし、思いやりがある優しい人に

そんな想いを込めて彼が名付けてくれた。



その日の夜は彼も一緒に病院に泊まり、翌朝NYへと戻っていった。
きっと実緒と離れたくなかっただろうけど、あたし達の為に早く一人前にならないとな…と言っていた。
あたしも、彼に負けないように頑張らなくっちゃ。




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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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