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俺と、あたしの… 17《完》





台湾から朝一の飛行機に乗った彼は、お昼過ぎにオフィスに戻ってきた。
疲れてるんだろうけだ、そんな素振りを見せない彼。


「おかえりなさい。」
「ただいま。」


彼の執務室でギュッと抱きしめられる。


「会いたかった。」
「ふふっ、あたしも。」


両頬にそっと手を添えられチュッとキスをされる。


「変わったことは無かったか?」
「えっとね、司に報告があって…」
「どうした?」

「赤ちゃんが出来たみたい。」
「マジか?病院は?」

「司と一緒に行きたいなと思ってまだ行ってない。」
「今から病院行くぞ!」

「えっ、ちょっと待ってよ。仕事は?」
「そんなもんどうにでもなるから。」


彼は執務室の外にいた西田さんに病院に行く旨を告げ、電話を2本ほどかけてからエレベーターに乗って地下駐車場に降りた。


車の中で、花沢類に妊娠してるんじゃ…と言われて検査したって話したら、ちょっとキレてたんだけど、今度は彼と一緒に病院に行って幸せを分かち合いたかったって言ったら渋々ながらも気持ちを飲み込んでくれた。




道明寺系列の病院に到着し、実緒の時に見てもらった先生に診てもらうことに。


「あら、あなた…。」
「あの時はお世話になりました。無事に生まれて5歳になりました。」
「そう、よかったわ。司くんのお嫁さんだったのね。」


先生は、彼のお姉さんも彼も取り上げて下さったんだって。


診察と内診をしてもらい、赤ちゃんは12週目に入ったところだって。
彼は初めてエコーをモニターで見て、小さいのに人の形をしていてモニョモニョと動いている姿に感動していた。

先生から注意事項などを聞いてから病院を後にした。


「実緒も喜ぶな。」
「ホントだね。次はどっちかな。」
「どっちでも嬉しいけどな。」


会社までの帰り道、実緒にどう話をしようか相談した結果、彼から話をしてくれることになった。





**


1週間のアジア出張からオフィスに直接戻り、彼女を抱きしめてホッとしていると、彼女からの嬉しい知らせ。


病院に一緒に行き、初めてエコーの映像を見ると、小さのに人の形をしていて動いている姿に感動した。


実緒の時は、彼女の側でお腹の中の赤ちゃんの成長を見ることが出来なかったが、今度は違う。
彼女や実緒と幸せを分かち合える。

妹が欲しいとずっと言っていた実緒にどうやって報告するか…。



早めに仕事を切り上げて家に帰ると、

「パパ、おかえり〜!」

実緒からの熱烈な歓迎を受けた。


実緒を抱き上げると、ギュッと抱きついてくる。


「いい子してたか?」
「うんっ!でもね、パパがはやくかえってこないかなぁ〜ってまいにちおもってたの。」
「そうか。パパも実緒に会いたかったぞ。」


実緒の頬にチュッとキスをした。


「おかえり。熱烈歓迎で嬉しい?」
「ああ。嬉しいな。」

「ご飯食べるでしょ?」
「先に実緒を風呂に入れてくるわ。実緒、パパと一緒に風呂入るか?」
「うん、入るっ!!」


風呂に入り、頭を洗ってやり一緒に湯船につかる。


「実緒、話があるんだ。」
「なぁ〜にぃ〜?」

「ママに赤ちゃんが出来たんだ。」
「ホントにっ??いもうと??」
「まだ妹か弟かはわからないんだ。」
「そっかぁ〜。」

「ママはこれからお腹が大きくなってきて、大変になるから実緒はお手伝いしてくれるか?」

「うんっ!ミオいっぱいおてつだいするよっ。だっておねえちゃんになるでしょ!」


嬉しそうな顔をして「ありがとう」と言われ、意外と冷静に受け止めてくれた事に少し驚いたんだが…

風呂から上がったら、彼女にベッタリでお腹を触ったり、エコー写真を見せてもらったり、寝る時は一緒に寝ると言って引かず、俺たちのベッドの真ん中で眠る事になった。


「実緒寝たか?」
「うん。興奮してたけど意外とすんなり寝たよ。」

「大丈夫そうか?」
「大丈夫じゃないかな。嬉しいけどちょっとびっくりしちゃって、どうしていいかわからなくなったんだと思うよ。」

「だったらいいけど。」
「しばらくは甘えん坊になるかもしれないけど、ちゃんと受け止めてあげよう。」
「そうだな。」




翌朝、起きると実緒はいつも通りで少し安心した。
今までに比べたら甘えて来ることが多くなったが、これも成長だと2人で受け止めていった。








**

俺たちの結婚式。

身支度を整えて、彼女と実緒の控え室に行くと2人とも着替えが済んでいた。
彼女のドレスは俺の想像以上に似合っている。


「つくし、すげー綺麗だ。」
「へへっ、ありがとう。」

「パパ、ミオは??」
「可愛い。よく似合ってるぞ。」

「パパもカッコいいね!」
「当たり前だろ〜。そろそろ行くか。」


教会の入り口までは実緒を真ん中に3人で手を繋いで歩いて行った。


「実緒、ママを頼んだぞ。」
「まかせてっ!」


気合いの入った実緒の返事に俺たちは笑顔になり、俺は先に教会の中へと入っていった。

パイプオルガンの演奏のなか、親父さんと彼女、そしてベールガールの実緒がゆっくりとバージンロードを歩いて俺のところまで来て立ち止まった。


「司くん、これからも2人のことを頼むね。」
「もうすぐ3人になりますよ。」


俺の発言に親父さんはびっくりし、教会の中が喜びで満たされた。
その幸せな雰囲気の中、俺たちの結婚式が進んでいった。


お互いに永遠の愛を誓い合い、指輪を俺は彼女の、彼女は俺の左手の薬指にはめ、そして実緒には俺たちとお揃いのミニチュアの指輪をペンダントトップにしたネックレスを首にかけた。



誓いのキスをして俺たちの結婚式を無事に終え、フラワーシャワーを浴び家族や友人達の祝福を受けた。
彼女の嬉しそうな顔を見ていると、このタイミングで結婚式を挙げる事が出来てよかったと思った。





結婚して6年…だけど家族として暮らし始めて1年足らず、俺と彼女の家族としての生活は始まったばがり。






END




いつも応援ありがとうございます♪

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ようやく最後まで書き終える事が出来ました。
遅くなってごめんなさいm(_ _)m

お話はラストですが、番外編を明日お届けします(*´-`)

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コメント

コメント(2)
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2019/11/06 17:08 編集返信
くるみぼたん
スリ〇〇〇〇〇〇様
コメントありがとうございます♪

司くんにとっては類くんは永遠のライバルですよね(*´-`)

でも、つくしちゃんは実緒ちゃんの時に出来なかった事を司くんと一緒にしたかったんですよね(≧∀≦)

そして幸せな結婚式。
ほんわりとあったかいお式になりましたね♡

番外編も甘々な家族のお話でしたが楽しんでもらえましたか?

くるみぼたん

2019/11/08 08:35 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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