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あたし副社長と結婚します! 9






仕事のお昼休み、銀行に行って進に生活費の振り込みをし会社に戻ってきてエレベーターを待っていると、


「牧野さん?」


と声をかけられた。


キョロキョロとあたりを見回すと、えーっと、なんか見覚えのある男の人。


あっ、お見合いパーティーで名刺もらった人だ。 


「道明寺に勤めていたんだ?あれから連絡待ってたのに…。」


ちょっと、プライベートな事だし会社の中でする話じゃないよね!


「あの〜、ちょっとここでは…。」
「あ、ごめんね。時間あるなら、外のカフェでもどう?」


周りの視線が気になって、彼の提案通りカフェに行くことにした。

セルフサービスでそれぞれオーダーし、カフェオレが入った持ち帰り用のカップを持って席に着いた。


「どうして連絡くれなかったの?」
「すみません、頂いた名刺無くしちゃって…。」
「そうだったんだ。じゃあ、携帯出して今から言う番号にかけて。」


名刺を無くしてしまった負い目もあったから、仕方なく携帯を取り出して言われた番号に掛けた。

携帯に着信が入った事を確認した、次の瞬間、仕事のメールが入ったらしく、メールを見た彼は一気に顔色が悪くなり「ごめん。急用が入ったから、また電話するね」と言って店を出て行った。


簡単な名前だったと思うんだけど、全然思い出せなくて、携帯のメモリには『お見合い男』と入れておいた。





**

『男が牧野様に接触をしました。』

昼休みにSPから報告が上がった。

今日、担当会議があるから来社すると聞いていたから合わない事を願っていたが、銀行帰りの牧野に偶然会ったらしい。

この前のお見合いパーティーの後に名刺を見てから嫌な予感がして牧野に気づかれないように社内でもSPを付けることにしてすぐに接触があるとはな。


彼女が俺の嫁になるのも時間の問題だからな。
用心するに越したことはないだろ?


内容としては携帯番号を交換しただけで、仕事のメールが入ったのか血相を変えて帰って行ったと連絡があった。

ああ、ちょうど飛鳥M建設の第一報をリークしたところだからな。
しばらくウチにも来る余裕なんてないだろう。


だが、男の会社が飛鳥M建設だからか、付き合う相手としてだけで牧野に寄ってきてるだけじゃない気がして仕方がない。






**

お見合いパーティーなんかに行かなければ良かったな。
あんな変な人に付き纏われるし、偶然とは言え会社も知られちゃったし、最悪。


会社に戻らなくっちゃ。

もうっ、お昼ご飯食べそびれちゃったじゃない!!

ロッカーに入れていたカロリー○イトをかじって、さっき買ったカフェオレで流し込んだ。


経理部のデスクに戻ると、田辺先輩が近づいてきた、


「ね、牧野さん。さっきエントランスで男の人と一緒だった?」
「・・・ちょっと知ってる人に会ったんです。」
「もしかして彼氏とか?」 
「違いますっ!あんなチャラそうな人…」
「そうね、真面目な牧野さんには似合わなそうな感じだったわね。」


お昼休みのエントランス…誰かに見られたりとは思ったけど、田辺先輩に見られてるとは思わなかった。

次に先輩が言いそうな言葉が想像出来て嫌なんだけど…。


「ねぇ、さっきの人と合コン出来たりしないかなぁ?」
「すみません。連絡先知らないんで。。」
「取引先の人なんでしょ?今度会ったら声かけてみてね。」
「・・・」


あたしの無言をYESと取ったみたいで、よろしくねと言って仕事に戻っていった。


あたしの2つ上の田辺先輩は仕事の出来る人なんだけど、毎週行ってると噂されるほど合コンが大好き。

はぁ〜、また悩みの種が増えてしまった。



とりあえず、携帯はかかってきても取らなければ問題ないから、会社で会わないことを祈るばかり。


モヤモヤした気持ちを抱えながら、午後からの仕事に取り掛かっていった。



仕事が終わってロッカーで着替えていると、携帯が鳴った。

『お見合い男』かと思って携帯画面を見てみると『Vice』の表示。


Vice-president つまり副社長のこと。


道明寺さんとか副社長とかで登録すると誰かに見られた時に困るでしょ。


「…はい。」
「おまえ仕事終わったんだよな?」
「終わりましたけど…。」
「メシ食わせてやるから『caprice』まで来いよ!」
「行きません。」
「来るまで待ってるから。」


そう言って電話が切れた。

はぁ〜、今日はなんで次から次へと面倒なことが続くのかなぁ。


御祓に行った方がいいのかも。。


行きたくないんだけど、相手は勤めている会社の副社長、気乗りしないまま『caprice』へと向かった。





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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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