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Oh my love






「あたしの高校生活って理想とは全然違ったんだよね…。
いっつも優紀の話を聞きながら羨ましいって思ってたもん。」
「まぁ、つくしの所は特殊だったもんね…。」

出張から邸に帰ると、つくしがダチと話をしている声が聞こえてきた。


あいつの理想の高校生活ってなんだ??


「ほら、少女漫画みたいにさぁ、自転車の2人乗りしたり、坂の上の家まで彼氏が自転車押しながら送ってくれたりとか…ね。」
「彼氏じゃなくても、グループの男友達が送ってくれて好きになっちゃうとか?」
「そうそう、そんなザ・青春みたいな展開憧れたなぁ〜。」
「ふふふっ。」


なんだ?
そんな事で好きになるのか?


「自転車を2人乗りして、後ろからギュッと抱きついちゃったりしてね。」
「うーん、それはドキドキするね!」

「優紀は?なんか憧れとかあった?」
「そうだなぁ〜。彼氏じゃないけど、1番仲のいい男友達とか欲しかったかも。友達以上恋人未満な感じ。」

「あ〜、いいね。」
「つくしだったら、花沢さんがそんな感じ?」
「類?類は異性って感じじゃないんだよね。」
「ソウルメイトだっけ。」
「ん。あんまりそれ言うと司が怒るんだけどね。」


俺がNYに行ってた間、つくしの心の支えになってたのは類だ。
それに関しては感謝してる。

けどよ…いつまで経っても類、類って気に入らねーんだよっ!!


「道明寺さんは?」
「司?」

「なんで好きになったの?」
「なんでだったかな?あたしが好きなのってどちらかと言えば類みたいなタイプだったんだよね。」
「だよね。」


認めたくねーけど、あいつが初めに好きだったのは類だったよな。


「司はさ、俺様だしやってることはめちゃくちゃだったけど、すっごく純粋で真っ直ぐだったから…かな。」
「そっか。」

「類はね、もちろん幸せになって欲しいって思うんだけど、あたしが幸せにしてあげたいって思うのは司だけなんだ。」
「ごちそうさま。」



俺のプロポーズの答えが、『あたしがあんたを幸せにしてあげる』だったな。
俺が守ってやるって言っても、自分は対等な立場でいたいと言うつくし。
だからこそ俺は彼女じゃないとダメなんだと思う。


なんか出て行くタイミングを失っちまったな。
少し仕事でもするか。

邸の執務室に入りパソコンを開いてメールチェックを始めた。



「でもさ、つくしと道明寺さんってある意味少女漫画どころじゃないぐらい波乱万丈だったよね。」
「だね。ラスボスはあいつのお母さん…って。」
「ふふふっ、強敵だったね。でも今は上手くやってるんでしょ?」
「うん。まぁ、なんとかね。」





**

「ここにいたんだ。タマさんから司が帰ってるって聞いて探しちゃった。」
「ああ、悪りぃ。」

「おかえり。忙しいの?」
「ただいま。いや、メールチェックしてただけだ。ダチは帰ったんか?」
「うん。運転手さんにお願いした。」

「体調は?」
「今日はマシだよ。」
「無理すんなよ。」
「ん。」


椅子に座っている俺にピッタリとくっついてきたので横向きに膝の上に抱き上げると、胸に顔を埋めクンクンと匂いを嗅いでいる。


「はぁ、司の匂い落ち着く。」
「ククッ、幾らでも嗅いでおけ。」
「なんか変態みたいじゃん。」
「気にすんな。」


そのまま俺の胸元に顔を埋めたまま、すぅーっと眠ってしまった。


子供みてぇだな。


ちゃんとメシを食えてないのか少し痩せたよな。

ベッドに寝かせてやろうと眠っているつくしを抱き抱えて俺たちの部屋までの廊下を歩いて居ると、タマが声をかけてきた。


「おや、寝ちまったのかい。」
「ああ。つくしは大丈夫なのか?」
「今、一番悪阻の酷い時みたいだからね。少しずつでも食べているから大丈夫だろ。」
「そうか。」
「それより、明日は休みなんだろ。この1週間寂しそうにしてたから、一緒にいておやり。」
「ああ、そうする。」


つくしを俺たちのベッドに寝かせブランケットをかけ、シャワーを浴びに行った。

シャワーから上がったらつくしはベッドで小さく丸まって眠っている。 
横に転がると、無意識なのか俺の方に寄ってきて胸に顔を埋めてきた。

俺もつくしを抱きしめて、目を閉じると出張の疲れかいつの間にか眠りについていた。








「司、ご飯だって。」


ゆらゆらとつくしが俺を揺すぶっている。


「ああ、寝てたか?」
「うん…ってあたしもだけど。」
「少し顔色良くなったな。」
「そう?」


起き上がって、チュッっとキスをした。


「食えそうか?」
「……たぶん。」


シェフは毎日つくしの食べられそうなものを考えて作っているらしく、今日は帆立のレモンクリームパスタで、サラダのドレッシングもオレンジを使っていたりした。


「美味しいのに、全部食べれなくて申し訳ないな。」
「それこそ気にすんな。今は食えるもんを食えるだけ食っとけばいいから。」
「でも…」
「ここにいるヤツらはみんなつくしのこと支えたいんだから、しんどい時ぐらい甘えとけ。」
「………うん。」


俺と一緒だからか、いつもよりかは食べられたらしい。
デザートのグレープフルーツゼリーはペロリと食べていたのは、らしくて笑えたけどな。






「なぁ、自転車の2人乗りはした事あるんか?」
「へ?」


部屋に戻って、昼間から気になってた事をつくしに聞いてみると、目をまん丸にして驚いている。



「昼間、ダチと話してただろ?」
「ゲッ!!聞いてたの?」

「帰ってきた時にそんな話してたからよぉ。」
「ナイナイ!あれは理想って言うか、憧れって言うか…さ。」

「今でも憧れてるんか?」
「一度くらいはしてみたかったなぁ〜って思うぐらいだよ。」

「俺がそれ叶えてやる。」
「へっ?」

「今は妊娠してっからダメだけど、生まれたら自転車の後ろに乗せてやる。」
「ぷぷっ!司が自転車乗ってる姿なんて想像出来ないんだけど〜!てか、自転車乗れるの?」
「乗った事ねーけど、乗れるだろ。」
「ははっ、あんた達は何でも出来るんだったね。」

「楽しみにしとけよ。」
「ふふっ、わかった。楽しみにしてるね。」


ソファで俺に寄りかかってクスクスと笑っているつくし。


「なぁ、つくしは幸せか?」
「幸せだよ。司は?」

「俺も幸せだぞ。つくし、体調が落ち着いたら仕事に戻るか?」
「え?いいの?」


つくしは俺の第2秘書をしていたが、妊娠がわかり悪阻が酷く仕事を休ませていた。


邸に何もせずにいるから寂しいって感じるんだろう。
元々家でじっとしているタイプじゃないからな。


「絶対に無理をしないって約束出来るならな。」
「うんっ、約束する。」


へへっと言いながら俺にキュッと抱きついてくる現金なヤツ。


本当ならずっと邸の中に閉じ込めて俺だけのものでいて欲しいが、そんな事を彼女は望んでいる訳もなく…
つくしが自分らしくいられる為にフォローするのも俺の役目だな。













子供が生まれて半年経った頃、屋敷の庭でキャーキャーと自転車に2人乗りをしている声が響き渡ったとか…。






いつも応援ありがとうございます♪

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結婚2年目…ぐらいの2人です(*'▽'*)

久しぶりにZARD の『Oh my love』を聞いて、1番つかつくの2人から遠いイメージだなぁ…と思いつつもお話を膨らませてみました(*´∇`*)
タイトルは歌の題名をそのままお借りしました。

連載の方が、まだまだ甘い雰囲気では無いのでガス抜きです。。

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コメント

コメント(3)
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2019/11/15 18:28 編集返信
くるみぼたん
スリ〇〇〇〇〇〇様
コメントありがとうございます♪

司くん、聞くつもりなかったんですけどね…
話題が話題だけに入れなかった感じです^ ^

私は共学だったんですけど…
部活ばっかりしてました〜( ´∀`)

類くんとの関係は、司くんにとっては面白く無いですよね。。
あんまり近すぎるのは、私もちょっと…って思います。

自転車の2人乗り…
きっと楽しい時間だったと思います♡
喧嘩しながらもキャーキャーと大騒ぎしてたかな(*´꒳`*)

ZARDは、当時ヘビロテでした(≧∀≦)

くるみぼたん

2019/11/15 21:59 URL 編集返信
くるみぼたん
拍手コメント H〇様
コメントありがとうございます♪

わぁ、雪の降る寒い地域にお住まいなんですね〜!
朝起きたら一面の銀世界…
羨ましいけど、生活するのは大変ですね(>_<)
一気に冷え込んできたので、風邪などひかれませんように。。

ホッコリしていただけて良かったです♡
幸せな2人を書くのは楽しいです(*^▽^*)

くるみぼたん

2019/11/15 22:04 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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