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あたし副社長と結婚します! 11






Rurururu〜♪


最近、ロクな電話がかかってこないんだよな。

今度は誰??と思いつつディスプレイを見ると『美幸』からの電話だった。


今更何の用事??


はぁ〜っとため息をついて電話を取ると結婚パーティーに来て欲しいと言うお願いだった。

断ろうと思ったのに、「大学の友達が沢山来るから同窓会だと思って、ぜひ来てね」と言われてしまった。



なんであたしがそんなパーティーに行かなきゃならないの?



電話を切り、そのまま菜摘に電話をかけた。


『もしもし、つくし?どうかした?』

「ん、さっきさぁ…美幸から電話がかかってきて結婚パーティーに出てくれないかって。」
『え?マジ?』
「うん。マジ。」

『中々、人が集まらないみたいで困ってるみたいよ。だからって、つくしは出なくてもいいんだからね。』
「うん……。菜摘は?」
『私は行くつもり。お祝いって言うより新しい出会いを求めてね。』
「そっか…。」

『それかさ、つくし、元彼より高スペックな男と出席しちゃえばいいんじゃない。』
「う〜ん。」

『え?もしかして、心当たりがあるの?』
「ナイナイナイ…ナイってば!」

『ふふっ。無理に行かなくてもいいからね。』
「ありがとう、菜摘。」


菜摘に高スペックな男って言われて、真っ先に副社長が思い浮かべてしまった。


ナイナイナイ……あり得ないって!







**

結局、結婚パーティーに参加することになったあたし。

式は家族だけで行い、披露宴の代わりに予算の都合でレストランを貸し切ってパーティーを行うらしい。

今日の服装は、オーガンジー素材のロイヤルブルーのミモレ丈のカシュクールワンピースにメイクやヘアセットもバッチリ決まってる。
こんなにバッチリと決めてるのには理由があるんだけど、たぶんもう少ししたら分かるかな。


「つくし、可愛いね。よく似合ってるよ。」
「へへっ、ありがとう。」
「でも無理しなくても良かったのに…。」
「ん、こうなりゃ意地だよ。意地。」



あたしが菜摘と話している所から少し離れたところで大学の子達が噂話をしている。


「ねぇ、牧野さんって美幸に彼を取られたんだよね。よく来れたよね。」
「ほら、彼女優しいから頼みこまれて仕方なくじゃない。」
「きっとそうだよ。美幸、友達の彼氏取るの得意だからさ、人数集まらなかったんじゃない。」


ヒソヒソと話していても、何となく話の内容は想像出来るし、元彼の方の友達もチラチラあたしの方を見ていて衆人環境でいたたまれない。

菜摘がいてくれるのが救いだわ。


パーティーは立食形式だから、あたしは会場の隅で料理を食べていた。

みんな、あたしのことを腫れ物にでも触るかのように触れて来ないし、ちょうどいいや。







パーティーも終盤に差し掛かった頃。

店の入り口から誰かが入って来たらしく、会場が騒ついている。  


「え?誰?めちゃくちゃカッコいいんだけど…」
「あの人どこかで見たことある気がする。」
「有名人なの?オーラが半端ないね。」


みんなの注目を浴びている人は真っ直ぐにあたしの方に歩いてきた。


「悪りぃ。遅くなったな。」
「大丈夫…だよ。本当に来たんだ。」
「当たり前だろ。」
「ありがとう。」
「その服似合ってんな。この色で正解だったな。」
「そう?良かった。」
「一緒に挨拶しに行くか?」
「ん、わかった。」


あたしの腰に手を当てて、完璧なエスコートをして新郎新婦の方に歩いているのは…そう副社長なんだ。


周りの注目を浴びながら、元彼と美幸の前に来て副社長は綺麗な所作で挨拶をした。


「初めまして、突然押しかけて申し訳ありません。彼女、牧野つくしさんの婚約者の道明寺司です。この度はご結婚おめでとうございます。」


仕事でも見せないような営業スマイルを新郎新婦に向けた。


「え、道明寺司って言ってたぞ。」
「マジ?道明寺HD の副社長だろ?」
「すげぇな、生で初めて見たわ。」 


後ろの方で、新郎の友人達がザワザワと話をしている。



「つくしちゃん?婚約者って言った?」
「あ、うん。」


美幸に聞かれて、なんて言ったらいいか分からずに副社長を見上げると、優しい笑顔を向けあたしの頭をポンポンと軽く叩いた。


「彼女の婚約者になったのはつい最近なんですよ。彼女が付き合っていた彼との関係を解消したと聞きまして、私が猛アタックしまして、ようやく受け入れて貰ったところです。」
「「そ、そうなんですね。」」


2人とも驚いてて目が点だよ。
そりゃそうだよね。
あたしだってこの展開について行けてないもん。


「あ、これ気持ちばかりですがお祝いです。」


副社長が取り出したのは、ワインのボトル…ロマネ・コンティって言うらしい。


「すげぇ、ロマネ・コンティなんて初めて見た。」
「え?そんなにすごいの?」
「年間生産数が限られてて1本150万は下らないじゃなかったっけ。」


もうっ!!
そんな貴重なものをポンって持って来られても…ね。


「あ、ありがとうございます。」


元彼が、若干震えながらワインを受け取った。


「パーティーの途中で申し訳ないのですが、NYから母が帰ってきてまして、今から彼女と食事に行く予定なんで、先に失礼させて頂きます。」
「あっ、ハイ。」


副社長が登場してから、会場は彼の独壇場って感じで、皆んなが副社長の一挙一動を見ている感じ。


「つくし荷物は?」
「クロークに預けてるの。友達に声を掛けてもいい?」
「ああ、いいぞ。」


クロークに寄る前に菜摘に「ごめんね、先に帰るね」と声をかけに行った。

「大丈夫だよ。つくし、またね!」  

色々聞かせてよね…とニヤリとしながら菜摘に耳元で囁かれた。


「……うん。またね。」


クロークで荷物を受け取って、副社長とパーティー会場を出た。





いつも応援ありがとうございます♪

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あれ?いつの間にか婚約者になってる〜!
本当なのかな??

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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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