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あたし副社長と結婚します! 15






進の経過は順調で、予定通り2週間で退院出来ることになった。


退院の日の朝、電車を乗り継いで手続き等をする為に病院に行くと、進の部屋は初日と違う個室になっていて…


「進、部屋変わったの?」
「ん?次の日に個室に変更になったんだよ。道明寺さんが手配してくれたんだよ。」
「副社長が?」

「執事さんって人が来て、色々して行ってくれたんだよ。姉ちゃん、道明寺さんと婚約したんだろ?」
「あ、うん…。」

「おめでとう。副社長ってのにはびっくりしたけど、姉ちゃんと合いそうだし、優しそうだし良かったね。」
「そうかな。」

「そうかなって、自分で結婚決めたんでしょ。まさか、契約結婚ってことはないよね。」
「ナイナイ…絶対にナイってば!なんか、現実味がないからさぁ〜。」

「まぁ、あれだけの見た目と地位がある人だから無理もないけどさ。」
「そうなのよっ!」

「でもさ、母ちゃんが玉の輿って言ってたのが現実になるね。」
「……だね。」


荷物をまとめて、会計に行くと支払いはもう終わっていて、松葉杖をついている進とゆっくり歩いて病院を出ると、エントランスに大きな黒い車が停まっていた。


車の中から、副社長が優雅な振る舞いで出てきた。


「弟、家まで送ってやる。」
「ありがとうございます。」


車に乗り込み、進はすげーとかカッコいいとか言いながらキョロキョロしている。


「副社長、仕事は大丈夫なんですか?」
「ああ、問題ない。それに婚約者の家族のことだろ。」
「すみません…。」
「気にすんな。」


副社長はあたしの頭をポンポンされた。


「姉ちゃん、婚約者なのに副社長って呼んでんの?」
「だって……。」
「何度も名前で呼べって言ってんのに照れてんだよなぁ〜。」
「・・・・・」


グッと肩を引き寄せられた。

副社長って香水をつけてるのかな…ふわっと上質な香りが鼻をくすぐった。

「やっ、ちょっと人前ですっ!」
「肩を組んだぐらいでグダグタ言うなよ。」
「だって…。」

「やっぱり仲良いですね。」
「だろ?」
「もう〜、やめて下さい!!」


あたしをギュウギュウと抱きしめる副社長を突っぱねようとするも、力では敵わず抱きしめられたまま進のアパートに到着した。


「進、学校とかどうするの?」
「バイトは完治するまで無理だけど、大学は行くよ。あんまり休んだら単位取れないしさ。」
「でも、松葉杖で大変じゃない?」

「ああ、それなら問題ないぞ。車一台手配してっから学校や病院なんかでいつ使ってもいいぞ。」


「「え??」」


あたしも進もびっくりして言葉が出なかった。


「だから、うちの車使えって言ってんの。」
「でも、こんなに大きな車はちょっと…。」
「心配ねえって。普通の車だから。」
「道明寺さん、ありがとうございます。」
「おうっ。」

あたしの戸惑いをよそに、進は副社長の話を素直に受け入れちゃった。


進のアパートに到着して、部屋に入って荷物を片付け、洗濯機をまわし、昨夜作って持ってきたお惣菜を冷蔵庫にしまった。


「進〜、適当にお惣菜作って来たけど、冷蔵庫とか空っぽだし買い物行ってこようか?」
「うん、お願いしていい。」


買い物に行こうとすると、副社長も一緒に行くと付いてきた。


スーパーでカゴを持つとサッと横から奪われた。


持ってくれるんだ。
スマートにこんな事が出来る副社長ってモテるんだろうな。。

買い物をしていると、スーパーに来るのは初めてらしくキョロキョロと周りを見回していてちょっと可愛い。


牛乳、ヨーグルトや卵、カット野菜やレトルトカレーとかカップ麺などをカゴに入れ最後にお米を抱えようとすると副社長が持ってくれた。

「もう買い物終わりか?」
「はい。」


レジに並んで、会計をしてもらい財布を出そうとする前に副社長がカードを出して支払いを済ませてしまった。


「あっ、ちょっと…」
「おまえが出すとか言うなよ!」
「でも…」
「おまえの弟なんだから、そのうち俺の弟になるだろ。」
「そうですけど…」


副社長にお世話になりっぱなしでいたたまれない。


アパートに帰り、買ってきた物を片付け終えると、明日も仕事なんだからそろそろ帰ってもいいよと言われた。


「でも、お風呂とか色々大変でしょ?あたし、しばらく手伝おうか?」
「なんとかなるし大丈夫だってば。」


半ば追い出されるかのように返された。
結局、あたしは副社長と一緒に車に乗って東京に帰ることに。


「あんな風に追い出さなくっても…」

「彼女とか居るんじゃねーの?」
「えっ??」

「大学生なんだから彼女ぐらい居てもおかしくないだろ。」
「そうなんだ…」


そうだったら、なんか寂しいな…。


「親代わりで頑張って来たんだろうけど、そろそろ自分のことを考えてもいいんじゃねーの。」
「・・・・・」



家までもうすぐ…ってところで、サイレントモードにしていた携帯がブルブルと震えた。




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コメント

コメント(2)
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2019/11/20 11:02 編集返信
くるみぼたん
葉○様
コメントするのって勇気がいるのにありがとうございます♡
私も、二次を読み始めた頃
コメント送りたいけど勇気がなくて
送れなかった事がいっぱいありますよ(´∀`)

私の妄想を好きって言ってもらえて嬉しいです!

読み逃げも歓迎してますので、気になさらずに遊びに来てくださいね(*´-`)

くるみぼたん

2019/11/20 21:03 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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