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あたし副社長と結婚します! 17






乾杯〜!!!



盛り上がろうとしている合コンの席であたしの気分は冴えない。


田辺先輩は他の人達は仕事帰りとは思えないぐらいバッチリとメイクも服も決めてて、一応スカートを履いてるとは言え、いつもの通勤用の服のあたしは浮きまくり。

別にさ、この場で彼氏を見つけようとか思ってる訳じゃ無いんだけどさ。


席替えとかで盛り上がっているみんなをよそに、あたしは隅の席で烏龍茶を飲んでいた。


「あれ、もしかして合コンって初めて?」


隣の席に座った人に声をかけられた。


「あ、はい。大勢の飲み会とかも苦手で…。」
「へぇ〜、今時珍しいね。」
「私のことは気にしなくていいんで、皆さんと盛り上がって下さいね。」  


隣の席の人は、あたしを気にしながら皆んなの話の中に戻っていった。

あたしは、お料理を食べながら皆んなの様子を見ていた。

田辺先輩は合コン好きなだけあって、山本さんや他の人とにもボディータッチ多めで触れている男の人も満更でもなさそう。

他の人達も、必死になって自分を売っている感じ。自分の可愛いところを知っているんだろうな。



「ねぇ、グラス空だよ。これ店のオススメのジュースらしくて良かったら飲んでみて。」
「ありがとうございます。」


隣の人があたしに濃い赤身のかかったオレンジ色のジュースが入ったグラスを渡してくれた。


「あ、美味しい。」
「だろ?せっかく来たんだから元取らないと。」


そう言った隣の男の人と山本さんが一瞬目を合わせてニヤリとしたのをあたしは気づかなかった。





あれ?少し気持ち悪いかも。

荷物を持ってトイレに行こうとしている途中で気持ち悪くなってしゃがみ込んでいると、山本さんに声をかけられた。


「牧野さん?どうしたの?大丈夫??」
「ちょっと気持ち悪くて…。」
「ここだと落ち着かないだろうから、ちょっと歩ける?」


肩を貸してもらい、別の個室に案内してくれた。


「ちょっと横になってて、おしぼりとか水もらってくるから。」


山本さんが部屋を出て行ってすぐにあたしは意識を手放した。


田辺先輩達はあたしがそんな事になっているとも知らず、盛り上がって他のメンバーと二次会に行ってしまったらしい。





**


「どういう事だ!!!」


SPから牧野を見失ったと連絡があり声を荒げた。

部の同僚やお見合いパーティで出会った飛鳥M建設の山本達と合コンに行った先の店で牧野を見失ったと。

場所が会員制の居酒屋でSPは中に入れず店の外で待っていたが、他のメンバーが店を出てきても牧野は出てこなかったらしい。


「まだ店の中にいるはずだ。裏口も一緒にそのまま張っていろ。」
「はい。」

「動き出したら気付かれないようにつけろ。」
「かしこまりました。」


メシに行くとは聞いていたが、合コンだったとはな。


パソコンを立ち上げ、牧野のGPSを追った。
あいつの鞄にもGPSを忍ばせているが、パーティーの時に彼女の為に準備したピアスにもGPSを仕込んでいる。

まだどちらも動いていない。


10分ほどしてから、ピアスのGPSだけが動き始めた。


「動き出した。追え。」


SPに指示を出し、俺も執務室を出た。

リムジンだと目立つから、セダンに乗り込み携帯の画面を見ながら行き先を指示した。

GPSが止まったのは居酒屋から20分ほど離れた廃墟。


「ここか?」
「はい。中に入ったのを確認しました。」

「牧野は?」
「どうやら薬で眠らされているようです。」

「中に何人いる?」
「多分3名かと。」 
「突入しますか?」
「いや、ちょっと待て。」


もう一台持ってきた携帯で、名刺に書かれた番号に電話をかけると、廃墟の中で呼び出し音が鳴り響いた。


『もしもし』
「もしもし〜、あれ変だな?もしもし、おーい!」


電波の悪いフリをして切った。


中にいるのは予想通り山本とあと2名ってことか。
こちらが俺と俺と牧野のSP合わせて5名。



勝算はある。




「突入だ!」





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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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