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あたし副社長と結婚します! 18




〈居酒屋の個室〉

居酒屋の個室で横たわっているつくしを眺めている山本ともう一人の男。


「こいつか?」
「はい。この前メープルで一緒にいたので間違いありません。」


偶然だが、山本はメープルのカフェで二人が一緒にいて、そのまま最上階の部屋に行ったのを見ていた。


「山本、運が良かったな。」
「ですよね。」
「このまま、例のビルに連れて行って交渉の駒に使うか」
「そうしますか。」


合コンのメンバーが店を離れてからしばらく経ってから、二人がかりで裏口から眠っているつくしを運び出した。




〈廃墟の中〉


「本当にこの女になのか?」
「はい、間違いありません。」
「こんな色気がない女とだなんて、道明寺司って意外と趣味わるいんだな。」
「だよな。」 


目が覚めて、頭の中が少しずつクリアになっていったつくしは状況を把握するべく聞き耳を立てていた。


この声は、山本さんとあと二人いる感じ。
色気が無いって本当の事だけど…趣味が悪いってちょっと失礼じゃない!!


手足を縛られてて動けない。


さっき、道明寺司って言ってたから、副社長に標的ってことかな。
あたしなんて人質にとったってなんの価値もないのに…。



その時、山本の携帯の着信音が鳴り響いた。

つくしはびっくりして、声を上げそうになったが、なんとか押し留めた。
山本にかかってきた電話はどうやら間違い電話だったらしく、すぐに電話が切れた。


「今からどうする?」
「早目にカタをつけましょう。」
「確かに、長引かせると不利だよな。」
「会社に直接連絡入れるか。」
「携帯は足がつくから、どこか公衆電話からかけようぜ。」
「じゃあ、山本お前いけよ。」
「わかりました。」


つくしが聞き耳を立てているとも知らず、三人は今後の事を相談しているようだった。


山本が公衆電話に向かうために部屋を出ようとドアノブに手をかけた瞬間、反対側からドアが開いた。


「うぉっ!」
「ここまでだ!!」


あ、この声は副社長だ!


「副社長!ここに居ます!!」
「牧野つ!無事か?」
「はいっ!」


山本をSPの一人が取り押さえ、司が中に入ってきた。


「クソッ!!」


男の中の一人がつくしの後ろに回り込みポケットから取り出したナイフをつくしに突き立てた。


「うっ、動くなっ!動いたらこの女の命はないぞっ。」


司はその場で立ち止まり、ニヤリとした。


「牧野、帰ったらベッドでおしおきな。今日は腕に噛みつくなよな。」


司はナイフの男に気付かれないように、つくしの首に回されている男の腕をチラリと見た。


「副社長こそ痛いからって蹴り飛ばさないでくださいね。」


司の意図がわかったつくしは、そんな言葉を返した。


「この後に及んで何をグダグタ言ってんだ…イテッ!!!」


つくしが男の腕に噛み付いたとほぼ同時に司がナイフを持っている手を蹴り上げた。


男たちはSPに取り押さえられた。


「牧野、大丈夫か?」


司はつくしに寄って行き、手足を結んでんでいるロープを解いた。


「うん。ありがとうございます。」


とつくしが笑顔を司に向けると、司はつくしを抱きしめた。



「はぁ〜、心配した。」
「すみません。」
「おまえ、俺と婚約したのになんで合コンなんか行ってんだょっ!」
「断れなくて……ごめんなさい。」
「…ったくよぉ〜。今からお仕置きな。」
「えっ?」


司はつくしをお姫様抱っこして、廃墟を後にし車に乗り込んだ。


山本達はSPに警察に連れて行かれた。





**

「ちょ、ちょっと副社長下ろして下さい。」


車に乗り込んでも副社長はあたしを膝に乗せたままで…


「どれだけ心配したと思ってんだよ!」
「……ごめんなさい。」
「おまえが誰のものか分からせる必要があるだろ。」


そう言ってあたしの後頭部に手を添えて副社長の唇があたしの唇に重なった。


「んっ…」


何度か啄むようなキスをした後に、下唇を甘噛みした。


「ふぁっ…」


少し開いたあたしの歯列をなぞって舌が中に入ってきた。
息も出来ないようなキスに苦しくなってきたところで副社長の唇が離れ、はぁ〜っと息をするとすぐにまた唇が塞がれた。



どれぐらいキスをしてたんだろう…



車が地下駐車場に入り停まった。
副社長はあたしを抱いたままエレベーターに乗った。


「副社長、降ろして下さい!」
「副社長じゃねーだろ!!」
「つ、司さん…降ろして…」
「やだね。」


そのまま最上階のスウィートルームに入り、部屋の奥にあるベッドルームにあたしを降ろし、司さんはあたしにまたがった。





いつも応援ありがとうございます♪

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司くん、かっこよくつくしちゃんを助けられたかな?

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コメント

コメント(2)
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2019/11/23 18:27 編集返信
くるみぼたん
スリ〇〇〇〇〇〇様
コメントありがとうございます♪

そうなんです、色んなことがありました。
真面目なつくしちゃん…
お金を借りるだけなんてことは出来ませんでした。

司くんへの気持ちは…?
好きって気持ちはあるはずなんですが、無自覚なんですよね(^^;

山本さんは、予想通りの展開でしたか?
この後どうしましょうか…。
その前にちょっと2人の関係を進めます(≧∀≦)

タイトルの件、すみません気づきませんでした(゚o゚;;
色々設定を確認しましたが、
どうやらプログラムをいじらないとダメらしく…
私の力では出来そうにありませんΣ(゚д゚lll)

今のテンプレもかなり悩んで試行錯誤して変えたので、
しばらくは変更する予定もないんです。。
非公開コメントなら、私にしかタイトルは見えないので消さずに残してもらってても大丈夫です(´∀`)
お手数をお掛けしますが、よろしくお願いしますm(_ _)m

くるみぼたん

2019/11/23 22:36 URL 編集返信
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Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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