FC2ブログ

あたし副社長と結婚します! 27






「最近、つくしちゃん綺麗になったわね〜。」
「そうですか?」
「艶が出たっていうのかな…。表情も豊かになったし…もしかして、いい人でも出来た?」


いつもお弁当を食べている休憩所で、久しぶりに会ったお掃除のおばちゃんに言われた。


「内緒です。」
「残念…。いい話を聞けるかと思ったのに。」
「ごめんなさい。」



♪Rurururu〜

司からだ。
お昼に電話かけてくるなんて珍しい。
何かあったのかな?


おばちゃんに断って電話に出た。


「もしもし。」
『俺。飯食ってたか?』
「あ、うん。」
『今日さ、仕事終わってから『caprice 』行けるか?』
「そんなに遅くならないから大丈夫だよ。」
『俺も出先からそのまま向かうから。』
「うん。」


それだけ言って電話が切れた。
珍しく余所余所しい雰囲気だったな。


気を利かせてくれたのか、電話を切った時にはおばちゃんの姿はもう無かった。





**

仕事を終え、電車に乗って『caprice』に向かった。

司からは車を使えって言われるんだけど、慣れないんだもん。


その代わり…ってあたしなんかにSPさんが2人も付いている。

要らないって言っても、俺の嫁だからこの前みたいに何があるかわからないし、心配だからと説得されて仕方なく受け入れた。


『caprice 』に到着して中に入ったけど、司はまだ来てないみたい。
カウンターに座って、メニューを見ていて、先にオーダしようかな…と思ってると、


「彼女、1人なの〜?」
「俺たちと飲まない?」


そう言いながら男の人たちがあたしの両サイドに座った。


「待ち合わせしてるんで。」


断っても、ちょっとぐらいいいじゃん…と引き下がらない。


あーもうっ!!

睨みをきかそうと顔を上げようとした瞬間…


「てめぇら何してる?」


と低い声が聞こえた。


「冗談だって…。」
「怖い顔するなよ、な、司。」


顔を上げると、あたしの両サイドにいたのは西門さんと美作さんで、青筋を立てて怒っている司を宥めている。


「おまえらつくしに触れてないだろうな。」

「声掛けただけだぜ。」
「なっ、牧野??」
「うっ、うん…」


司はあたしを引き寄せて自分の腕の中に抱き込んだ。


「悪りぃ。遅くなったな。」
「あたしも今来た所だよ。」


まったく油断も隙もねぇ…って司はブツブツと文句を言っていた。


「ね、イチャイチャしてないでこっちに来れば?」


奥の席で花沢類が手をヒラヒラと振っている。


「今日って待ち合わせだったの?」
「ああ。類ん所に仕事で行ったら、呼び出せって言われてよ。」
「そっか。」


道理で電話の時の雰囲気が違ったわけだ。


「嫌じゃなかったか?」
「大丈夫だよ。」


席に着くと司はいつものように、あたしの飲み物もオーダーしてくれた。


「へぇ〜、優しいじゃん。」
「だな。でもさぁ、俺たち親友だと思ってたのに、結婚の連絡が一切ないってどういうことだ?」
「ああ、悪りぃ。」
「司、悪いと思ってないよね?」
「・・・まぁな。」


司と皆んなって前からこんな感じだったのかな?


「司が牧野と結婚するとはね…。」
「だな。」

「キッカケは何だったの?会社で会った時はそんな雰囲気じゃなかったよね。」
「こいつの無表情を崩したかったのが、キッカケかもしれねぇな。」


出会った頃の司はそんなことずっと言ってたよね。。


「司がそんな風に他人に興味を示すなんて珍しいよな。歴代の彼女ですら全く興味無かったもんな。」
「でもさ、俺とここで飲んだ時にはかなり本気だったよな?ミモザなんて選んでたぐれーだからよ。」
「へぇ〜。」
「健気だね。」
「うっせぇ。」


カクテルってなんか意味があるの??なんて思ってたら美作さんが、カクテルにはそれぞれカクテル言葉があって、恋愛の駆け引きに使ったりするんだって教えてくれた。


お酒きたのでみんなで乾杯をして飲み始めた。

あたしはお酒っていうより料理に夢中になっていた。
だってね、前の料理とはまた違ってどれもすっごく美味しいんだよ。

 
「ねぇ、牧野はなんで司だったわけ?」
「ふえっ、あたし?」


話を振られるなんて思ってなかったから変な声が出た。

花沢類は肩を揺らして笑っていて、西門さんはニヤニヤしてあたしを見てて、美作さんも笑ってて、司はめちゃくちゃ期待のこもった目であたしを見ている。


「えっと、道明寺HDの副社長じゃなくて俺様で強引だけど優しいところもある司と一緒に幸せになりたいと思ったから…かな。」


勢いで言ったけど、一気に恥ずかしくなって俯いたあたしを司はギュッと抱きしめてくれた。


「へぇ、愛されてんじゃん。」
「良かったな、司。」
「結婚おめでとう。」
「サンキュ。」


あたしなんか司に釣り合わないとか言われなくて良かった…。


「でもさ、よく司の母親が牧野との結婚を許したよな。絶対に政略結婚させるって思ってたわ。」
「ああ?ずっと見合いを断り続けてたら、誰でもいいから結婚して跡継ぎ作れって言われたからな。今更文句は言わせねーよ。」

「司、結婚を発表してからすこぶる業績がいいよな。だから、俺も早く結婚しろって母親がうるせーんだよ。」
「それ、うちも。」

「じゃあ、おまえらも本気になれるような相手見つけろよ。」
「司にそんな事言われるようになるなんてな。」
「だよな。」


あたしと結婚して幸せって思ってくれてるのかな。
だったら嬉しいな。。






いつも応援ありがとうございます♪


関連記事

コメント

コメント(0)
コメント投稿
非公開コメント

訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
ブログ内のお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りしています。