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Bitter sweet 2






はぁ〜、頑張れ私!

2日目にしてすでに重い気分を引きずりながら学校へと歩いて行った。


校門が近づいてくると、私の横を通り過ぎていく高級車の数々。


下駄箱で靴を履き替えていると、


「キャーッ!!!道明寺様よ!!!」


大騒ぎしている女生徒の声。


「やっぱりF4ってカッコいいよねぇ〜!」


ゲ、F4って学園を牛耳っている人達だよね。
関わらないに限るわ。。

騒いでる人混みを掻き分けて教室へと入っていった。


しばらくすると、キャアキャア言いながらクラスメイトが教室に入って来た。


「道明寺様に会えるなんて今日はいいことあるわ!」
「ほんとに〜♡」


学園を牛耳ってるのに、なんでそんなに人気があるんだろう?

疑問に思いながらも、私は関係のないこと…と思いそれ以上考えないことにした。



ハイソな人達が多い高校だけど、学力はかなり高くて面白そうな授業が多いから、ちょっと楽しみなんだ。

今日は一日学校のオリエンテーション。
色々教室を案内してもらった。

図書室なんかは建物が独立してて、蔵書は街の図書館以上かもしれない。
自習室もそれぞれパーテーションで仕切られていて、勉強するにはもってこい。


お昼の時間になり、みんながカフェテリアに行く中、私は教室の机でお弁当を広げて食べることにした。
皆んなが変な目で私のお弁当を見てくるから、明日からは別の場所で食べようと思った。


学校が終わりバイトの時間。

残念ながら彼は店には来なかった。
毎日来てるわけじゃないし、しょうがないよね…と自分にいい聞かせながらバイトを終え帰途についた。





昨日より足取りが重く感じるのは気のせい…じゃないかも。

授業は楽しいけど、毎日クラスメイトが話している別世界の話。
クラスで話す人も居なくて、さすがの私でも堪えてきた。


「ねぇ、牧野さんって高校からの受験組だよね?」
「あ、はい。」

「私もなの!私の名前は真木子。隣のクラスだけど、仲良くしてね。」
「牧野つくしです。よろしくお願いします。」

そんな時に出会った真木子ちゃん。
クラスは違うけど、話が出来る人が出来てちょっとホッとした。



学校帰りバイトに行くと、


「つくしちゃん、何かいいことあった?」 


店に入るなりアキさんに聞かれた。


「へへっ、わかります?ようやく友達が出来たんです。」
「よかったね!」
「はい、着替えて来ますね。」


着替えて店に出ると、丁度彼が店に入って来た。


「いらっしゃいませ〜。」


いつものように店長の淹れてくれたブルマンとお冷やを持って彼のところに持って行った。




ある日バイトに入ると、「つくしちゃんコーヒーを淹れる練習してみないかい?」とアキさんから言われた。


バイトの私なんかがコーヒーなんて淹れても大丈夫なんだろうか…と心配したけど、アキさんのOKが出ないとお客様には出さないからと言われので練習させてもらうことにした。



お客様の少ない時に練習させてもらうこと半月…

何度も淹れて、香りを確認して味見をして、アキさんの味に出来る限り近づけるように頑張った。
 

「つくしちゃん、合格。明日から、コーヒー担当お願いするよ。」
「え〜〜!!!私で大丈夫ですか??」
「大丈夫、僕が太鼓判押すから。」
「……はい。」


ほんとに、私がコーヒーを担当させてもらって大丈夫なんだろうか??
ドキドキしながら、次の日のバイトへと向かった。


私の初めてのお客様は、常連のミナミさん。
コーヒーをお出しして、そのままじーっとミナミさんの答えを待つ。。


「つくしちゃん、そんなに怖い顔しなくても大丈夫よ。アキさんの淹れたのより美味しいわよ。」
「本当ですか??」
「私は嘘は付かないわよ。頑張って練習したのね。」
「はいっ!ありがとうございます。」


ミナミさんに褒めてもらえて、ちょっと自信がついた。
「アキさん、いい子雇ったわよね。つくしちゃんがいるだけで癒されるもの。」
「俺の直感は良かったって事だね。」


コーヒーを淹れさせてもらえるようになって2日目、彼がお店にやってきた。


「いらっしゃいませ〜。」
「アキさん、お願いします。」


ブルマンは淹れた事がないからお願いしようと思ったのに…豆だけ引いてくれて、「いつもより蒸らすの10秒多目にして」と言われてあたしに託された。



・・・7、8、9、10
よし。
お湯をゆっくりと注いでいく。

・・・出来た。



カップとお冷やをトレイに乗せて彼のところに持って行った。


「お待たせしました。」


初めて彼に会った時のように、カップを持つ手
が震えている。

テーブルに置いて、逃げるように彼の席から離れた。


一口コーヒーを飲んだ彼は、ハッと顔を上げてこっちを見た。


「ちょっと…。」


慌てて彼の席にいった。

絶対に不味かったんだよね。。


「コーヒー、ダメでしたか?」
「今日のは、おまえが淹れたのか?」
「……はい。昨日からコーヒーを淹れさせてもらえるようになりました。ブルマンは初めて淹れたので、お気に召さなかったら淹れなおします。」

「いや、悪くない…。今度も頼む。」
「はいっ!ありがとうございます!!」


深々とお辞儀をしてから席を離れた。


やった!
今度も頼むって…。


飛び上がりたい気持ちを抑えて、ニマニマしそうな口元を抑えて仕事を続けた。





いつも応援ありがとうございます♪


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コメント

コメント(3)
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2019/12/07 11:07 編集返信
くるみぼたん
スリ〇〇〇〇〇〇様
コメントありがとうございます♪

そう、赤札の頃なんですけどね…
あんまり酷くないかもしれません。

英徳に通い始めましたか、つくしちゃんはまだ英徳で司くんには出会ってません!
出会った時にどんな反応をするのか…( ̄∀ ̄)

Bittersweet って曲があったんですねー∑(゚Д゚)
ドラマは見てたはずなのに、すっかり忘れてました。。
改めて聞いてみると、私のイメージしているお話に近いかもです(≧∀≦)
チョコでは無いんですが…喫茶店を舞台にしたのも一つの理由です。
おおっ、そのBitter とSweet もアリですね♡

高級チョコは長らくお目にかかってないです(−_−;)
寒くなってくるとチョコが美味しい季節になりますね!

くるみぼたん

2019/12/07 17:14 URL 編集返信
くるみぼたん
拍手コメント H〇様
連日ありがどうございます♪

私も遠い昔…。
少女漫画のようなキュンとするお話になればいいのですが♡

司くんの気持ち…
明日のお話は、司くんサイドからになります(≧∀≦)

くるみぼたん

2019/12/07 19:00 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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