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Bitter sweet 8






「おや、もうお帰りかい。」
「はい。お邪魔しました。」

「今度は、ケーキでも準備しておくからまた遊びにおいで。」
「はい。ありがとうございます。」


彼女はタマに丁寧に挨拶をして、俺たちはエントランスから車に乗り込んだ。


チラッと横を見ると彼女は窓の外を眺めていた。


「なぁ、つくし。」
「はいっ!」

「ぷっ、そんなかしこまるなよ。」
「ごっ、ごめんなさい。」

「俺はつくしのことが好きだ。付き合いたいと思ってる。だから、これからの俺を見て答えを出してくれないか?」
「これからの司さん…ですか?」
「ああ。今の俺じゃあ、信用ないだろ。でも一切引くつもりないから。」


本当なら今すぐにでも付き合いたい。


でも、謝りに来てくれたはいえ、そんな俺の都合のいいようにはいかないだろ。


「なんか、ちょっと強引だし私の知ってる司さんじゃないみたい…。」
「こっちの方がほんとの俺。」


頭が付いて行かなくって、ちょっとパニックになっている彼女を見て、俺はフッと笑った。


この時の彼女は、俺に好きって言われたことに頭がいっぱいで、いつの間にか『つくし』って名前で呼ばれていることに気が付いていなかったようだ。





**


「送ってくれてありがとうございます。」
「ああ。今日は来てくれてありがとうな。」
「……いえ。」


車を降りようとしていた時に、


「つくし」


と呼び止められた。


振り返ったら目の前に司さんの顔があって、ふわっと唇が重なった。


まさか、またキスをされるなんて思ってなかったからビックリし過ぎて目を開けたままで…
唇を離した瞬間の司さんの顔がめちゃくちゃ色っぽくてドギマギしてしまった。


「またな。」
「は、は、は、は、はいっ!」
「ぷっ、可愛すぎ。そんなんじゃ帰したくなくなるだろ。」


そう言って、さっきよりもしっかりと唇が重なり、角度を変えて何度も何度もキスをされた。


「キリねぇな。今度こそ、またな。」
「……はい//」



車から降りて家に入った。


ちょうどママは夕方のパートに行っていて、進も部活だったみたいでまだ帰ってなかった。


きっと私の顔は真っ赤だっただろうし、誰も居なくて良かった…。
自分の部屋に入り、ベッドにダイブした。





キス…しちゃったよ。。

それに、司さんに好きだって言われちゃった。





司さんに酷いことを言ってしまったから、ごめんなさいを言いに行ったはずなのに…。

赤札のことや暴力のことは、本当だって彼の口から聞いてショックだったんだけど、彼の生まれ育った話を聞いて、花沢さんが『司はさ、ああ見えて寂しがり屋なんだよね』と言った言葉がストンと心に落ちてきた。


理由があったとは言え、イジメみたいな事をしたり暴力はダメなんだけどね。

両親がいない幼少期を過ごしていた司さんが自分だったらと思うと、耐えられないぐらい寂しくって気が付いたら涙を流していた。


その後にキスをされて好きだって言われた。。





私のファーストキスだよ!

彼の薄い唇は、とっても柔らかくって…////
思い出しただけでも身悶えそう。。



その後にも、何度もキスをされたの。
それが全然嫌じゃなくって…。



彼から好きだって言われてすごく嬉しかったんだけど、びっくりしちゃって返事なんてする余裕なんて無かった。


車の中で好きだから付き合いたいって言われて、天にも登る気持ちだった。

でもね、赤札とか暴力のことがあるから、これからの司さんを見て考えろと言われてホッとしたのも事実。


男の人と付き合うなんて、考えたこともなかったし、実際付き合ってもどうしていいかわからないんだもん。


だから、ゆっくり彼を知ってからでもいいよね?


そっと唇に触れてみれば、何度も触れた司さんの温もりが感じられるようで…部屋で一人赤面してしまった。





「つくし〜、帰ってるの〜?」
「あ、うん。」
「夕飯作るの手伝って〜。」
「わかった。着替えてから行くね。」


着替えてキッチンに行くと、今日はコロッケがタイムセールになってたと喜んでるママと一緒に夕飯を作るのを手伝った。


「なんかいい事あった?」
「え?別に無いよ。」
「そう?なんか機嫌良さそうだから。」
「久しぶりにバイトが休みだったからね。」
「苦労かけてごめんね。」
「いいってば。バイトも楽しいから。」




バレなかった…よね?


ファーストキスをしちゃったなんて、恥ずかしくてママには言えないよ。








いつも応援ありがとうございます♪
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つくしちゃんが家に戻って頭の中を整理しているので、お話が被ってますがご了承下さい。


☆20万拍手キリ番のお知らせ☆

皆様の沢山の応援のお陰で、もうすぐ20万拍手を迎えます(≧∀≦)
キリ番、ニアピンを踏まれた方、リクエスト受け付けますので、コメント欄にリクエストとお名前(ハンドルネームでOKです)を忘れずに記入して下さいm(_ _)m
お名前のない場合はリクエストを無効にさせていただきますのでご了承下さい。
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コメント

コメント(2)
くるみぼたん
拍手コメント ま〇〇様
ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))♡

いつも応援してくださっている皆様のお陰です。

ぜひキリ番狙ってみて下さい(*゚∀゚*)
当初、考えているよりも早く到達しそうです。。

くるみぼたん

2019/12/14 07:30 URL 編集返信
くるみぼたん
拍手コメント H〇様
いつもありがとうございます♡

ふふふっ、ぜひ狙ってみて下さい(≧∀≦)

くるみぼたん

2019/12/14 07:31 URL 編集返信
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訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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