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Bitter sweet 12






「つくし、男たちに変なことされてないか?」
「大丈夫。司さんが助けてくれたから。」


部屋に入ってから司さんにずーっと抱きしめられている。

司さんの腕の中はすっごく安心する。


「ごめんな。」
「司さんの所為じゃないからもう謝らないで下さい。」
「俺といたら、またこんな目に合うかもしれないからさ。でも、つくしのこと手放してもやれそうにねーんだ。」


いつも自信に溢れているのに、今日は怒られてしょげてる仔犬みたい…。


「つくしの事、好きで好きで堪んねーんだ。」


そう言って私を見ている司さんの目は真剣で…




「司さん、好き…。」




自然と私の口から言葉が出てきた。


「・・・マジか???」
「うん、マジです。」
「すげー嬉しい!!」



力を込めて抱きしめられて、頭に頬をぐりぐりと当ててくる。
私も司さんの腰にそっと手を回した。


「何で突然好きだなんて…。」
「言葉にしたのは初めてだけど、突然じゃないんです。司さんと、初めて会ったとき一目惚れしたの。」
「マジか?俺も、多分一目惚れ。」


司さんもだったんだ。
なんか嬉しい。


「でも、付き合うのってどうしたらいいかわからないし、それに…」


押し黙ってしまった私を司さんは優しい表情でで覗き込んだ。


「どうした?」
「私なんか司さんに釣り合わないから…。」
「なんだよそれ。」
「だって、うち貧乏だから…。」
「家がどーとか関係ねぇだろ。つくしはつくしだし、俺は俺じゃねーのか。」
「…うん。」
「くだらない事は気にするな。」
「…はい。」


不安が無いって言ったら嘘になるけど、彼の言葉を信じてみようって思った。


「今からつくしは俺の彼女な。」
「はい。よろしくお願いします。」


司さんの顔が近づいてきて、キスをされた。

何度も何度も角度を変えて重なる唇…チュッチュッっとリップ音が部屋に響き渡っているようで、恥ずかしくって、頭のなかがいっぱいになってきた所で司さんの唇が離れた。




コンコン



「キャッ!」


前触れもなくドアがノックされ、びっくりして彼を突っぱねたら、勢いで尻餅をついてしまった。


「入れ。」


少し機嫌の悪そうな司さんの声がしてからタマさんがガチャリとドアを開けて入ってきた。


「おやおや、こんな所で何してんだい?もしかして、お邪魔だったのかねぇ…。」
「ああ、邪魔だな。」
「司さん!!!」


真っ赤になって叫んでも、彼はシレッとしてる。


「お邪魔なようなのでお茶を置いていきますね。後はお嬢様頼んだよ。くれぐれも昼間っから子作りなんかなされませんように。。」


フォッフォッフォッと笑いながらタマさんは部屋を出て行った。


「・・・/////お、お茶淹れますね!」
「・・ああ。」


コーヒーでも、紅茶でも淹れれるようになっていて、ケーキや軽食まである。


タマさんが言ったこと…って、えっと、その…そういうことだよね?
キスだけでもいっぱいいっぱいなのに…。


「つくし、お湯注いでどうすんだ?」


コーヒーのドリッパーにはフィルターだけが入っていて、ポタポタと下にお湯が落ちていっている。


「わっ!」
「火傷するから落ち着け。」


私の手からお湯の入ったポットをそっと離させた。


「タマの言ったこと気にしてんだろ?」
「う、うん。」

「チッ、余計なこと言いやがって…。」
「・・・」


ちょっとこっちに来いって、私をソファに座らせてくれた。


「嘘言ってもしょうがねーから、正直に話すぞ。」
「うん。」
「俺も男だからつくしとそういう事シたいって思う。」
「うっ、うん…。」
「でもな、ずっと付き合っていきたいって思ってるから無理矢理なんてするつもりなんてねーし、つくしがいいって思えるまでちゃんと待つから心配するな。」
「ありがと。」


嘘じゃない司さんの言葉…
いっぱいいっぱいだった私の気持ちがすっと落ち着いた。


「キスは遠慮しないけどな。」
「…うん。」




ぐうぅぅ…


「ぷっ、デッケエ腹の音。」
「だってぇ、お昼食べてないんだもん。」
「コーヒー淹れて。お茶しようぜ。」
「うん。」


司さん用にブルマンを自分用に紅茶を淹れた。
テーブルにケーキや軽食も並べているとグルグルとお腹が鳴り続けている。


「ククッ、早く食おうぜ。」
「うん…//」


どれにしようか悩んでいると、全部食ってもいいぞと言われたので、お皿にケーキやクッキーサンドイッチなどを取ると、司さんは苦笑いしていた。


「あ〜美味しい!どれどこのケーキなんだろう?」
「うちのシェフが作ったんだろ。」
「へーすごい!」
「だから幾らでも食っていいぞ。」
「やった!」


まだ食べる気かよ…なんて言いながらも私のお皿に色々とのせてきた。


「司さんは食べないの?」
「食わせて。」


甘いものは苦手って言ってたし…
サンドイッチを選んで司さんの口元まで持っていくとパクリと食べた。



ふふっ、可愛い。
彼との甘い時間が、今日私の身に起こったことを打ち消してくれるようだった。






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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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