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Bitter sweet 13






「付き合ってること隠すつもりはないから。」


そう言った司さんは、翌朝私を駅まで迎えに来てくれた。
そこから学校まで二人並んで歩いていく。


学校に着くと、悲鳴に近い声が聞こえてきて…
俯いてしまいそうになった。


「よっ、司。仲良く登校か?」
「まあな。」
「…って事は、ようやく想いが通じたんか。」
「ああ。付き合うことになった。」
「「「よかったな。」」」

司さんの友達はみんな知ってたんだ…。


この後に、西門さん達が


「司の片想いがようやく実ったから温かく見守ってやって」


と話を広めてくれたみたいで、翌日からは大騒ぎされる事はなくなった。




私を裏庭に呼び出した先輩方は、学校側から停学を言い渡されて、しばらくしてからそのまま自主退学したと噂で聞いた。
裏からF4が手を回していたのはつくしは知らない。


**

「司、あいつらどうすんだ?」
「あ、ああ。」
「歯切れ悪いな。司らしくもねぇ。」


こいつらの言わんとすることも分かる。
つくしに出会う前の俺だったら、女でも関係なくボコボコに殴ってたからな。


「彼女の為?」
「そうかも…な。嫌われたくねーんだよ。」
「人って変わるもんだな。」
「まあれだけの事をしたんだから、停学…手を出したヤツは自主退学になるだろうけどな。」
「ま、手を出さずとも頭を使えばいいんじゃね。」


F3に協力してもらって、徹底的に女の親の会社や家族の事を調べ上げると意外と簡単に糸口は見つかった。

オヤジの不倫、会社の粉飾決済、そして母親のホストクラブ通い…家族の社会的地位を無くすには十分だな。


この情報を週刊誌にリークしたら、簡単に親の会社は倒産、そして親の離婚、一家は離散した。


もちろん英徳は自主退学、そして停学をくらっていた女の取り巻き達もこれ以上道明寺の逆鱗に触れないように…と退学していった。





**

私と彼の付き合いは順調…
と言っても私は相変わらずバイトに入ってるので、司さんはいつも迎えにきてくれて一緒に帰ることがほとんど。


もちろんね、デートをすることもあるんだよ。
映画に行ったり、遊園地に行ったり、街をぶらぶらしたりと学生らしい普通のデート。
もちろんね、キスもするんだけど…
その先は無くって、私が最初にびっくりしちゃったから
司さんは色々我慢してるのかなって思うんだ。




もうすぐクリスマス…私には彼には相談出来ない悩み事がある。

クリスマスプレゼントは、何がいいかと考えてたときに、たまたま本屋で見かけた雑誌のクリスマス特集。


マフラーとか、彼の好きなブランドの小物とかある中に『ハジメテ』なんてのもあって…//


別の雑誌には、初体験特集なんてものがあって、クリスマスや誕生日にハジメテを彼にあげる…ってのが多いんだって。
彼にもクリスマスは泊まれないかって言われてるし、付き合ってもうすぐ半年になるし、そろそろなのかな…とも思うんだ。


そんなことを考えると、私の頭の中はプチパニック。
いっぱい考えたけど、司さんとなら…きっと大丈夫だと思えるの。



でも、お泊りするならママにはちゃんと話をしないとダメだよね。
夕飯の片付けをしながら、ママに話をする事にした。


「ママ。クリスマスなんだけど…。」
「どうしたの?」
「えっと、あのね…。」
「彼氏と約束でもしてるの?」
「えっ??」


ママは気付いてないと思ってたんだけどな。


「気付いてたの?」
「当たり前でしょ。つくし、高校に入ってからどんどん可愛くなってるんだもん。」
「そっか。」
「お泊りするの?」
「ダメ…だよね。」
「あなたはまだ高校生なんだから…。でもね、つくしの気持ちもわからなくもないのよ。そうね、一度彼を連れてらっしゃいよ。答えはそれからね。」
「…うん。わかった。」


頭ごなしに反対されなくて良かったんだけど、彼氏を紹介なんてちょっと照れちゃうな。

司さんに話をすると、いいぞって快く了承してくれた。


私のバイトのお休みの日…
学校からそのまま司さんと一緒に家に帰ってきた。


「ただいま〜。」
「おかえり。えっと、いらっしゃい。」
「初めまして。つくしさんとお付き合いをさせていただいている道明寺司です。」
「あらまぁ、男前ね。どうぞ、狭いですけど上がってちょうだい。」


茶の間で、ママがひたすら2人の出会いだとか、私のどこが好きなのとかひたすら司さんに聞いている。司さんは、ママの質問に対して隠すことなく答えている。


「もうっ、ママ!司さんにあれこれ聞きすぎでしょ。」

「そう?大事な事だと思うんだけどな。じゃあ、最後に一つ聞いていいかしら?」
「はい。なんでもどうぞ。」


「道明寺さんって言ってたわよね。道明寺財閥に関係あるのかしら。」
「はい。母は道明寺HDの社長をしています。」


「やっぱり…。あなたほどの人なら、将来は、どこぞのお嬢様と結婚…とかもあるわよね?つくしのこと好きだとか一目惚れだとか言ってだけど、結婚までの繋ぎで別れるつもりで付き合ってるのかしら?」


「ママっ!!!」


声を荒げた私を、司さんは大丈夫だから…と言わんばかりに手を握ってくれた。


「お母様がそう思われるのも仕方のない事だと思います。けど、私は別れるつもりでつくしさんと付き合ってはいません。道明寺HDの社長の息子としてではなく、道明寺司と言う一人の男として、つくしさんと将来も考えています。」


「結婚も…ってことかしら?」
「はい。そのつもりです。」
 

司さんが当たり前のようにはっきりと言い切ったもんだから、一瞬聞き逃しそうになったんだけど、ママは結婚って言ってたよね?


「え?結婚????」
「したくないのかよ?」
「えーっと、まだ高校生だし司さんは初彼で…現実的じゃないっていうか、そのぉ〜。」
「つくしは俺と別れるつもりなんか?」
「そうじゃなくて…。」
「俺は別れるつもりはねーぞ。ま、結婚はちゃんと自分で稼げるようになってからだけどな。」
「あ、うん……。」


そんな私達をみてママは笑っていた。


「わかったわ。クリスマスのことは、パパには内緒にしててあげるからね。」
「じゃあ…。」
「あなた達は学生なんだから、責任を取れないことはしないこと。わかった?」
「「はい。」」


ママにお泊まりを許して貰っちゃった。







いつも応援ありがとうございます♪



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コメント

コメント(1)
くるみぼたん
拍手コメント H○様
ふふふっ、青春ですよね♡
初めてのお泊り…どうなるでしょうか(≧∀≦)

過去記事にもコメントありがとうございます♪

くるみぼたん

2019/12/19 23:52 URL 編集返信
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訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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