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アットホーム・ビースト〜専業主夫司奮闘記〜 後編




まぁ、最初こそは失敗も多かったが、やってみたら何とかなるもんだ。
子供達のリクエストしてくるものも、カレーや焼きそば、スパゲティーなど簡単なものだったってのもあるけどな。



明日は、つくし が帰ってくる。

財布の残りは2千円ちょっと…
これじゃぁ、パーティーは出来ねぇか。。


大雅のレッスン中に、『パーティー 2千円』で検索してみると案外色々なメニューが出てきた。


ケーキは作れるのか。。
帰ってから子供達と相談だな。


「明日、つくしが帰ってくるからクリスマスパーティーしようと思うんだが、手伝ってくれるか?」
「「いいよ!」」


料理やプレゼントなどのアイデアを出し合っていく。



ケーキは手作り
ハムや卵のサンドイッチ、ミートローフ、じゃがいものポタージュ


これなら、家にある食材を使えば買い物は少しで済みそうだ。
話が纏まったところで、買い物に行き必要なものを購入した。


残りは54円…。
意外と何とかなるもんだな。







**

Pipipipi…

Pipipipi…


もう朝か。
ん?なんか温かいぞ。

そして、俺の好きな甘い香りが漂っている。
目を開けると俺の横で眠っているつくし。


「ん…、もう朝?」
「少し早いけどな。帰ってるの夕方だったんじゃねーの?」
「ん、楓さんが、クリスマスだから早く帰ってあげなさいって。」
「そうか…。」


久しぶりのつくしの唇を堪能するも、それだけでは満足できる訳もなく、朝から彼女を堪能した。
1週間ぶりだったので、一回で終われる訳もなく…2回目に昇り詰めたまま意識を飛ばして眠ってしまったつくしをベッドに残してシャワーを浴び寝室を出た。



朝メシの準備をしていると大雅が起きてきた。


「ママ帰ってきてるの?」


25日の朝、サンタよりママかよ。
昨日、子供達が寝静まってから置いておいたサンタからのプレゼントはスルーか?



「ああ、まだ寝てる。」
「ママのところにいっていい?」
「ダメだ。疲れてるからゆっくりさせてやれ。」


布団はかけてるとはいえ、イったまま裸で寝てる姿を大雅といえど見せられないだろ。  


「パパ。ママに内緒のクリスマスの計画どうするの?」


起きてくるなり咲希が現実的なことを言った。


「取り敢えず、朝メシ食ったら邸でエステでもさせるか。それからタマに引き留めさせるか。」
「じゃぁ、ママが行ってから作戦実行だね。」


俺たちか飯を食い終えた頃につくしが起きてきた。


「ママ、おかえり〜♡」


つくしの姿を見て、1番に飛びついたのは大雅。


「お利口してた?」
「うんっ!あのね、たいがひとりでトイレにいけるようになったよ。」
「え?すごいね大雅!!ママ嬉しいな〜。」


ギュッと抱きしめてもらって、大雅は嬉しそうだ。


「ママ、おかえり。」
「咲希、色々ありがとうね。」


つくしに礼を言われて咲希はびっくりしている。


「なんでママ知ってるの?」
「だって西田さんに連絡したら電話は2回ぐらいしかきてないって言ってたもん。咲希が手伝ってないと無理でしょ?」
「ヒントをあげただけだよ。だから、ほとんどパパがお家のことはしてたよ。」
「そっか。」


流石に大雅のように飛びついたりはしねーが、つくしが帰ってきて嬉しそうだ。


「飯食うか?」
「あたしの分もあるの?」
「ああ、ちょっと待ってろ。」  


俺がキッチンでつくしの食事の準備をしている間に、二人は1週間の出来事を色々と話している。
ベーコンエッグに野菜、トーストをつくしの前に出すと目を丸くしている。


「これ、ホントに司が作ったの?」
「ああ。これぐらいは出来る様になったぞ。」


子供達は、初日はブロッコリーは生だったとか、卵やおにぎりに味が無かったとか、散々つくしに言いつけてだけどな。


「さすが司だね。なんでも器用に出来ちゃうんだから…。」
「そうでもないぞ。つくしの作る飯が1番だよな?」

「「そうだよ、ママ!」」

「それから、飯食ったら邸でエステでもして来いよ。」
「え、でも…。」
「いいの。今日まで、ママはお休みなんだから。」
「ママにはないしょの・・・」
「わっ、大雅!!言っちゃダメ!!」


つくしは何かを察したのか、みんなのお言葉に甘えて行ってくるねと言った。




つくしが邸に出掛けた後に作戦実行。

まずはケーキか。

ネットで作り方を検索しても、いまいち理解出来ねぇ。
西田…でもこれに関しては俺とかわらねーよな。


じゃぁ・・・
ひとつだけ心当たりに辿り着いた。


Rurururu…


『司?どうした?』
「ああ、ちょっとあきらのお袋さんに用があってよ。」
『なんだ?今専業主夫中じゃねーの。』
「そうなんだけどよぉ。西田じゃ当てになんねぇから…。」
『どういうことだ?』
「クリスマスケーキを作りたくてよぉ。お袋さんに作り方教えてもらえないかと思ってよ。」
『ちょっと待ってろよ。」


電話の向こうで、あきらがお袋さんに聞いてくれている。


「え、パパ、夢子おばさんの所に行くの〜?」
「おばさんがOKしたらな。』
「咲希が一人て行って作ってきたらダメ?ママのプレゼントにしたい。
「聞いてみるな。」

『司、いいってよ。うちで待ってるってよ。』
「サンキュ。咲希が一人で行きたいって言ってるんだけど大丈夫そうか?」
『いいんじゃね。お袋も喜ぶわ。』


咲希にOKを出すと、急いで出掛ける準備をして車に乗ってあきらん所へ行った。



俺と大雅は家で準備だ。大雅はママにクリスマスプレゼントを作るんだと紙に絵を描き始めた。
俺は夕食の準備。卵や野菜を茹で、ミートローフとサンドイッチの下ごしらえ。スープの材料も切って煮込んでおいた。


ワインぐらいは空けてもいいよな?


だったらツマミになりそうなものを…冷蔵庫やパントリーを物色するとチーズや缶詰(つくしに言わせるとこうきらしいが)冷凍庫にはエビがあったのでアヒージョを作ってみた。  


まあ、これぐらいでいいんじゃね。ネット検索が意外にも便利だと知った1週間だったけど、主夫1週間目にしては上出来だろ?




準備がほぼ完了した頃につくしが帰ってきた。


「ただいま。お邸でクッキー焼いてきたよ。それから色々と持たせてもらったけど…、あれ咲希は?」
「あきらんところ。今から帰って来るってよ。」
「そうなの?一人でって珍しいね。」
「ママ〜、これたいがからぷれぜんと。」
「何?見ていいの?」
「うんっ!」


3歳の大雅がパーティーまで渡すのを我慢できる訳ないか。


「わぁ〜、上手!!クリスマスの絵だね、大雅ありがとう。」


つくしが大雅とハグしてると、咲希が帰ってきた。


「ママ、もう帰ってたの?ね、見て見て夢子おばさんとケーキを作って来たの!」


デコレーションまでしてきたケーキは、少し不格好だったが咲希が教えてもらいながら全部仕上げたそうだ。


「凄い!ピンクで可愛い〜!ママでもこんな上手にデコレーション出来ないよ。」
「へへっ。凄い楽しかったよ。また夢子おばさんと一緒にケーキ作ろうねって約束してきちゃった。」
「そっか、お礼しとかなきゃね。」
「ね、ママ。少し大雅と向こうで遊んでてくれる?」
「うん、いいよ。」


つくし達が大雅の部屋入ったのを確認して、「夢子おばさんに借りてきたの」とテーブルコーディネート用のナプキンやランチョマットなどを紙袋から出してきた。

そこまで気が回らなかったな。二人でテーブルセッティングをして、サンドイッチなどを作り料理の仕上げをした。


「パパ、頑張ったね。」
「だろ?咲希も色々サンキューな。」
「うん。ママ達呼んでこようか?」
「そうだな。」


『メリークリスマス!!』

つくし達を呼んできてクリスマスパーティーが始まった。
テーブルに並んでいる料理につくしは目を丸くしながらも、スマホで写真を取ったり、食べては目に涙を浮かべたりと忙しかった。

咲希の作ったケーキと一緒に家族写真を撮りケーキをみんなで食べてパーティーを終えた。




片付けを終え、子供たちが寝てからソファでテレビを見ていたつくしにハーブティーを淹れ、俺も横に座った。


「ありがとう。司にお茶を淹れてもらえるなんて、なんか新鮮。」
「まぁ、大体のことは出来るようになったぞ。」
「そっか、途中で投げ出すのかと思ってたからタマさんにもフォロー頼んでたんだけど…、何をしてもやっぱり器用なんだよね。」
「おっ、そうだ。」


1万円のお釣り54円とレシート、ポイントカードを渡すとつくしは大爆笑していた。


「ホントに1万円で過ごせたんだ!」
「パントリーや冷蔵庫のストックはかなり使ったけどな。」
「すごい、すごい!」  


笑いながらも、レシートとお釣りを写真に収め、さっき撮ったパーティーの料理と纏めてあいつらにLINEを送っていた。




「なぁ、ご褒美くれよ。」
「えっ、ちょっとご褒美っておかしくない??元はと言えば、司が勝手に・・・」


つくしの口を塞いで腰砕けにしてから、一緒に風呂に入り、彼女を堪能しまくった。






1週間、主夫業をして彼女の大変さを知った俺は、その後も定期的に主夫の日を作るようになったのはあいつらには内緒だ。






END




いつも応援ありがとうございます♪

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最後長くなりましたが、完結です。
相変わらずオチもないお話ですが、読んでくださりありがとうございます♡


皆様、素敵なクリスマスをお過ごし下さい♡
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コメント

コメント(4)
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2019/12/25 09:20 編集返信
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2019/12/25 11:40 編集返信
くるみぼたん
み〇〇〇〇様
メリークリスマス♪

司くん頑張りましたよ〜(^-^)v
出来る男は、なんでも出来ちゃうんですよね(≧∀≦)

うちも1週間1万円は無理ですよ(−_−;)
でも、高校生の頃のつくしちゃんの実家なら贅沢なぐらいだったのかな…なんで思います^ ^

また明日から連載再開します〜♪
年末年始はちょっとお休みをいただくと思いますが、
楽しんでもらえると嬉しいです(*´꒳`*)

くるみぼたん

2019/12/25 19:11 URL 編集返信
くるみぼたん
スリー〇〇〇〇〇様
ありがとうございます♪

そう、そのドラマです!!
色々な候補の中から、みんなの投票で決めました(^-^)v

そうですよね…
始まりは一緒でも、家族構成や西田さんのポジションによっても全然違うストーリーになりましたね〜(≧∀≦)
私も、皆さんのお話を楽しく読ませていただきました(*^▽^*)

ふふっ、つくしちゃんちゃんと帰ってきましたよ〜。
なるべく、司くんと子供達のドタバタを書きたかったので、出番は少なめでしたけど。

司くん、なんだかんだ言いながらも、主夫の時間を楽しんでくれたと思います。
そして、つくしちゃんの大変さも理解出来たかな。
一緒に…も楽しそうですね(*≧∀≦*)

クリスマス…そうなんですね。
うちの中学生信じてないのに、下の子に乗っかってサンタさんにプレゼント頼んでます。
そろそろ終わりにしたいですf^_^;

くるみぼたん

2019/12/25 19:46 URL 編集返信
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訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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