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Bitter sweet 14







「司さん、今日はありがとうね。」
「ああ。」

「ママが色々とごめんね。」
「謝ることじゃねーぞ。それに、つくしのお母さんに言ったことは嘘じゃねーからな。」
「…うん。」


司さんが結婚まで考えてたことに驚いたんだけど、別れるつもりがないって言われて嬉しかったんだよね。


「じゃあ、また明日な。」
「うん。」


迎えの車に乗る前に、私を引き寄せてキスをした。


もうっ、人前なのに…
少し顔を赤らめながら家に帰った。


「おかえり。素敵な彼氏捕まえたのね。」
「捕まえたって…。」
「大事にしなさい。」
「うん。」


私の照れているのがわかってたのか、ママはそれ以上何も言わなかった。







**

クリスマスイブ。

待ち合わせ場所に行くと、司さんはもう到着していて、コートのポケットに手を入れて壁に持たれている姿も様になっていてカッコいい。

周りもね、みんな彼のことを見てるんだよ。
私が来たことに気づくと、ふわっと笑顔になった。


「ごめんね、待った?」
「いや、まだ時間前だろ。今日の格好すげー可愛いな。」


私の格好はニットのワンピースにダッフルコート、タイツとブーツを履いてる。


「そ、そう?」
「いこうぜ。」


司さんは私の手を取って歩き始めた。


「さみーな。」
「あ、ちょっと待って。」


鞄をゴソゴソと探して目当てのものを取り出した。


「これ…。」
「なんだ?」
「開けてみて。」


司さんが包みから中身を取り出した。


マフラーと手袋…ありきたりなんだけどクリスマスプレゼントに準備したもの。
そんなに高級じゃないんだけどね、肌触りがよくてこれに決めたんだ。


「いいな。もらっていいのか?」
「うん。クリスマスプレゼント。」


司さんはマフラーを首に巻き、右手の手袋をはめ、もう片方は私の左手にはめ、手袋をはめていない手を繋いだ。


「へへっ。」


司さんを見上げると、笑顔で私を見ていた。


「ね、どこ行くの?」
「水族館にでも行こうと思ってよ。」
「水族館って、小学校の遠足以来かも…。楽しみ!」
「そうか、よかった。」


電車に乗って、降りた駅からすぐの水族館。

私が知っている水族館より遥かにお洒落て、クリスマスの演出があったりと素敵なの。

ゆっくりと館内を見て回り、クラゲの展示は幻想的でいつまでも見ていたかったぐらい。
イルカのショーも光の演出が素敵。


司さんはちょっと興奮気味な私のペースに合わせてくれてる。


「ねぇ、司さんは楽しい?私ばっかり楽しんでる気がするんだけど…。」
「ああ、つくしが楽しかったら俺も楽しいぞ。」
「もうっ!いつもそんなことばっかり…。」
「本当なんだからしょうがないだろ。」


結局、私が水族館を堪能してから水族館を後にした。


「はぁ〜、面白かった。中もクリスマスっぽくて綺麗だったね。」
「ああ。」

「司さん、連れて来てくれてありがとう。」
「ほら、行くぞ。」


彼は少し照れたように繋いだ手をぐっと引き寄せた。



喫茶店でお茶をした後に、電車に乗って移動。
今日泊まるホテルの最寄駅らしい。


「わっ、すごい人だね〜!!クリスマスにお出かけするなんて初めてだから、こんな人混みはバーゲンしか経験したことないかも。あっ、向こうに観覧車もあるよ〜!」


緊張を隠すかのように一気に話をしている私。


「ふっ、観覧車乗りに行くか?」
「いいの?」
「もちろん。」


司さんは、テンパってる私の頭をポンポンとしてからゆっくりと歩き始めた。


観覧車乗り場に行くと、ちょうど夕暮れ時でカップルばっかりの大行列。


「みんな考えることは一緒だね。いっぱいだしやめとく?」
「別に急いでないからいいんじゃね。」


チケットを買って待つこと30分ぐらいで私たちの番がきた。


観覧車に乗り込むと二人っきりの空間で、落ち着かない。


「つくし、こっち来いよ。」
「あっ、うん…。」


席を移動しようすると少し観覧車が揺れた。


「キャッ!」


よろめいた私を司さんが引き寄せてくれたんだけど、そのまま彼の膝の上に座っちゃた。


「こ、ごめん。」


膝から降りようとするとギュッと抱きしめられた。


「司さん?」
「このままでいいぞ。」


いいって言われても、恥ずかしいし、きっと重いし落ち着かないよ…。


「恥ずかしいよ。」
「昼からずっといつしよにいるのにイチャイチャ出来なかっただろ。だから少ぐらいいいだろ。」
「でも、重いし…。」
「重くねぇ。」


ギュッと抱きしめられて身動きも取れず、恥ずかしくて俯いていた。


「つくし?」


名前を呼ばれて顔を上げるとチュッとキスをされた。


「可愛いな。すげー可愛い。」
「もうっ!」


怒っても司さんは笑っているだけで、観覧車の中で何度も何度もキスをした。



「もうっ!全然景色が見れなかったでしょ!」
「可愛い過ぎるつくしが悪い。また乗りにこような。」
「……絶対だよ。」
「ああ。腹減っただろ?飯食いに行こうぜ。」



恥ずかしさを隠すように怒ってみたんだけど、司さんにはお見通しだったみたで宥められてしまった。






いつも応援ありがとうございます♪


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コメント

コメント(2)
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2019/12/19 17:45 編集返信
くるみぼたん
50⚫︎⚫︎⚫︎様
初コメントありがとうございます♪

そして、リクエストに乗っかって下さりありがとうございます♡
覚えて下さってるだけでも十分嬉しいです(*^^*)

20万拍手は皆様の応援のお陰で、予想していたよりも早く到達しました☆彡

そして、リクエストの内容ですが…
うーん、確かに苦手な分野(笑)なので、かなり時間がかかるかもしれません(゚o゚;;
あんまり期待せずに待ってて下さいね。

くるみぼたん

2019/12/19 23:59 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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