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White Day 〜甘いものは。〜

バレンタインにあっという間に道明寺のマンションに引っ越しをさせられてから1ヶ月。

道明寺HDの新人研修に行ったりはしているけど、大学の卒業式を控え、比較的時間の余裕のある私。

道明寺は出張も多く、相変わらず忙しそうだけど、一緒に暮らしだしてからは2人の時間も取れるようになった。
どんなに遅くなってもマンションに帰って来て、私を抱きしめて眠る。

1人で寝てても道明寺の温もりを探してたりして、道明寺が出張に行ってるとあんまり眠れなくなっちゃった…なんて事は内緒の話。

ケンカもするけど、近くに居る分、仲直りも早い。
高校生の頃より、道明寺も随分大人になったし、私も随分素直になったかな。


世間はホワイトデー。
私達は、バレンタインにお互い送り合ったけど、ホワイトデーはどうしようかな。

バレンタインに道明寺が贈ってくれた9本のプリティピンクのバラ。
意味を調べてみたら、"可愛いひと、いつも一緒にいて下さい"って意味だった。
可愛いひと…ってちょっと恥ずかしいんだけど、ほんと見かけによらず、ロマンチストだよね。


ネットで花言葉を調べていると、ちょっと楽しくなってきた。
バレンタインのバラのお返しに、これを送ろうっ!
花屋に行き、目当ての物を買い求める。
道明寺に花…でも、これなら大丈夫かな。


早く帰って来ると言ってたので、夕飯の準備をする。
今日は、和食。
肉じゃがにお刺身、ほうれん草の胡麻和え、お味噌汁。
高級食材で作る、普通のご飯。


道明寺が色々荷物を抱えて帰ってくる。


『おかえり〜。』

『ただいま。』

『ご飯出来てるよ。着替えてきて。』


チュッとキスをしてから、荷物を置き、クローゼットに着替えに行く。

クローゼットから出てきた道明寺に呼ばれて行くと、紙袋とちょっとだけ重い袋を渡される。


『何?』

『ホワイトデーだろ。開けてみろよ。』


紙袋の中には、今話題で中々手に入らないというマカロン。
そして、もう一つの袋の中には…


『これ…。』

『おまえは花より団子だろ?』


ニヤッと笑う。


『ちょっと待ってて。』


パタパタと荷物を取りに行き、道明寺に渡す。


『これ、私からのお返しね!』


袋を開けた道明寺が固まっている。


『ふふふっ、びっくりだよね!』

『おまえ、なんでこれを…。』

『きっと、道明寺と同じ理由だよ。』

『マジで??嬉しい!!』


ぎゅうぎゅう抱きしめられる。


『でもね、すぐには無理だよ。仕事出来なくなっちゃうでしょ?』

『そんな事、どうにでもなるって。』


顎に手を掛けられ上を見ると、道明寺から優しいキスをされる。
左手に冷やっとした感触がして、唇を離すと薬指に指輪がはめてあった。


『結婚しようぜ。』

『私が司をを幸せにしてあげる。』

『おまっ・・上等だ!つくし、受けてたってやるよ。』


2人同時にクスッとわらい、とっても優しい顔をした司とキスをする。



✳︎✳︎✳︎
6年後

『ママ〜、はやくはやく。いちごとりにいこうよ!』

『はな〜、待って!』

プロポーズから1年後の春に結婚した私達。
就職してから、妊娠して産休に入るまで約3年間、司の秘書として働いた。
愛娘の春菜(はな)はもうすぐ3歳。
夏に第二子が生まれる予定。


ホワイトデーにお互い送りあった、苺の鉢植えは、お邸の庭師さんがビニールハウスで大切に育てて下さり、今では家族でいちご狩りが出来るまでに株が増えた。
娘の春菜はこの苺が大好きで毎日のようにビニールハウスに行こうとする。


ビニールハウスに入ると、春菜はすでに苺をモグモグ食べている。
籠に苺を摘んでいると、


『部屋に居ないと思ったらやっぱりここか。』

『パパ〜、おかえり〜〜。』

春菜は走って司に飛びつく。

『うおっ・・おまえの顔、苺まみれじゃないか。』

ハンカチで春菜の顔を拭いている。


『ふふふっ、おかえり、司。出張お疲れ様。』

『ただいま。つくし体調大丈夫か?』

『うん、大丈夫だよ。』


春菜の時は、ほとんどなかったつわりが今回は酷かった。安定期に入った今も司は体調を気にかけてくれる。


みんなで籠いっぱいに苺を摘んで、散歩をして、お邸に入る頃には、司に抱っこしてもらっている春菜は夢の中。


『食い意地はってるし、どこでもすぐに寝るし、おまえそっくりだよな。』

『もうっ、そんな事ばっかり!この子は、司みたいに俺様になりませんように…。』


笑いながら、お腹をさする。


あのホワイトデーの時に選んだ苺が花言葉通りに、私達にこんなに沢山の幸せをもたらしてくれるなんて思わなかったな。


✳︎✳︎

☆苺の花言葉…幸せな家庭、尊情と愛情



いつもありがとうございます。

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"甘いものは。"の2人のホワイトデーのお話です。
花言葉で続いてみました。
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2018/03/14 14:24 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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