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初出勤

結婚式と披露宴が終わって1週間。
過保護な司を説得して、ようやく仕事に行っていいと許可が出た。


もちろん出勤は一緒。
外には出るな。
重いものは持つな。
終いには、秘書課にあった私の机は綺麗に片付けられ、司の執務室内に。
想像してたけど、過保護っぷりが半端ない。


初出勤の日、いつもは地下の駐車場から執務室に行くのに、正面玄関にリムジンが停まる。
先に降りた司にエスコートされ車から降りる。
エントランスから中に入った瞬間、みんなの視線が…。

恥ずかしくて俯き加減になるっていると、


「下向くな。俺が選んだ女だ、堂々としてろ。」


と耳元で囁かれる。



ぐっと前を向き、司にエスコートされてエレベーター乗り場まで歩いていく。
あちこちから、“おめでとうございます”と言う声や拍手が聞こえてくる。

エレベーターに乗る前に、みんなの方を向き一礼してからエレベーターに乗り込む。
後から聞いた話だけど、エレベーターに乗り込む時に一瞬見せた司の笑顔にどよめきが起こったとか。


「はあぁ、緊張した〜。」

「おまえ、ロボットみたいな歩き方してたぞ。」

「えっ、ホントに?」

「俺が完璧にエスコートしてるから、周りの奴らは気付いてないはずだぜ。」

「ありがとう、司。」


司に感謝したのも束の間、机を移動させた事で揉め、執務室がら出るなと言われてケンカになり前途多難。
結局、西田さんに間に入ってもらい、執務室内での仕事は受け入れる代わりに、安定期に入ったら無理ない範囲で司に同行する事を認めてもらった。


執務室で、書類をチェックしたりパソコンを操作している司はカッコいい。
いいんだけど…トイレ以外にここから出る事が出来ない。
ちょっと、いやかなりツマラナイ。


司が提携先に出向いてる隙に、秘書課まで資料を取りに行く。


「あのぅ、すみません。」

「あっ、牧野さん…じゃなくてつくし様。この度はご結婚おめでとうございます。」

「ありがとうごさいます。でも、つくし様は辞めて下さい。それから敬語も。」

「それはちょっと…。」




「いいんじゃねーの。こいつの思う通りにさせてやってくれ。」

「副社長!!」

「つかさ⁉︎」

「ただし、此処だけだ。他の部署はそう言う訳にいかないぞ。」

「わかった。ありがとう。」


ポンと頭に手を置いて、司は部屋を後にする。



「牧野さん…とは呼べないからつくしさんって呼ばせてね。副社長のお相手がつくしさんだったのはみんなびっくりしてたんだけど、秘書課のみんなはやっぱりね…って感じだったのよ。」

「えっ、どうしてですか?」

「だって、つくしさんが秘書課に来てから副社長はよくこちらに来られるようになったし、つくしさんに向けられる目がとっても優しいってみんなで噂してたの。」

「黙ってて、すみません。」

「謝ることなんてないですよ。それから体調の事も、西田課長から聞いてます。もちろん、秘書課以外に他言はいたしません。お手伝いする事があれば遠慮なく言って下さいね。」

「ありがとうごさいます。」


秘書課に入ってから、ずっと仲良くしてくださっている常務秘書の相沢さん。
変わらずに接してくれて嬉しい。


資料を貰い、執務室に戻る。


「戻ったか。コーヒー頼んでいいか?」

「あっ、うん。」


いつの間にかお茶を入れる道具一式も執務室内においてある。


コーヒーと自分用にハーブティーを入れる。
司のデスクにコーヒーを置き、ハーブティーを持って自分のデスクに座る。


「ねぇ、司。さっきのありがとうね。」

「ああ、さっきも言ったが他の部署はダメだぞ!」

「はい。。」


秘書課の皆さんに、今まで通りにしていいって言ってくれたのも、私が働き辛くならない為。
何だかんだ言っても、司は私の事をちゃんと考えてくれるんだよね。


「お礼はキスでいいぞ。濃厚なやつ。」


気付かないうちに、司の顔が至近距離に。


「わっ、びっくりした〜!」

「ほら、早く!」


ここで抵抗すると、後が大変なので、チュッとキスをして唇を離すと、ぐっと頭を押さえられ息もできないぐらい濃厚なキスをされる。



コンコンコン・・・



「わぁっ。」


びっくりして、司を突き飛ばす。


「痛えなぁ〜。」

「あっ、ごめん。」

「西田も何度も邪魔するじゃねーよ。」

「申し訳ありません。こちら本日中にお願いします。」


ドサッと山のような書類を机に置く。

「はあ、冗談だろ?」

「冗談ではありません。この1週間ほとんど仕事なさってませんでしたから。」


そう、司はこの1週間、仕事中のはずなのに、やたらと電話はかかってくるし、帰宅も早かった。。
西田さんにワガママ言ってたんだ…。


「ほら、司。仕事するよ!」

「つくし様、よろしくお願いします。本日は、これが終われば帰っていただいて結構です。」


帰れると聞いた司は、驚くような集中力を発揮し7時には全部終わらせた。


「メシでも食いに行くか。」

「うん。」

「なにが食べられそうだ?」

「うーん・・・、さっぱりしたもの?」

「じゃあ、久々に邸寄るか。」


司が連絡してくれ、お邸に行くと、皆さん私の妊娠を喜んで下さり、シェフが腕によりをかけて、今私が食べれそうなものをちょっとずつ沢山の種類を作ってくださった。


まあ、色々あったけど、結婚式後の初出勤が無事に終わった。




いつも応援ありがとうございます!


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結婚式後、初出勤です。
秘書課の皆さんの反応とやっぱり過保護な司くんですが、周りにつくしちゃんが奥さんだと見せびらかしています。
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コメント

コメント(3)
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2018/06/04 18:20 編集返信
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2018/06/04 18:36 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます!
悠○様
コメありがとうございます!
こんな拙いブログに沢山の方が訪れて頂いて感謝です✨
大人なつかつくは、私には書けないので…悠○様にお任せしますね!

スリ○○○○様
司くん、きっとつくしちゃんが近くにいた方が安心だし、仕事も捗りますよね。
西田さんもホッとした事でしょう^ ^
司くんは、俺様で強引だけど、つくしちゃんの事を1番に考えてますよね。

くるみぼたん

2018/06/05 19:45 URL 編集返信
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Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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