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Bitter sweet 22





司がNY行きを決めた夏から、二人の時間を惜しむように彼と過ごしている。

クリスマスにあたしの誕生日、そしてお正月…イベントは必ず一緒だけど、中々あと一歩の勇気が出ない私。
彼は気にするなって言ってくれるけど、私は少し焦っている。


司の誕生日、それともバレンタイン…
やっぱり誕生日だよね。



プレゼントはね、もう考えてあるんだ。
司のリクエストの去年もあげたクッキーと万年筆…仕事を始めるんならきっと必要でしょ?それに、仕事してる時に私のことを思い出してくれると嬉しいな…って思うから。



ちなみに、司はクリスマスはペアリングを私の誕生日に彼とお揃いのスマホをくれた。

スマホなんて高価なもの受け取れないって言ったんだけど、遠く離れていてもいつでも連絡取れるようにと言われ受け取ったんだ。
寝る前にメッセージのやり取りをしたり、声が聞けたり…前よりも司が近く感じれるんだよ。




で、話は戻って司の誕生日。

学校のある日だから、バイトをお休みにしてデートすることにした。
あらかじめ、ママにもお泊りすることを伝えてある。


学校が終わって、一旦家に帰ってから着替えて待ち合わせ場所のバイト先の喫茶店に向かった。

店の中に入ると司のコーヒーはすでに空っぽで…随分待ってたのかな。


「ごめんね、遅くなっちゃって。」
「いや、学校からそのまま来たからな。」
「そっか。もう行く?」
「行くか。」


フッと笑って席を立った。



夕方からのデートだったから、街をブラブラしてレストランに入った。
今日は私が食事代を出すから、そんな高級な所じゃないんだけどね。

食事が終わってからプレゼントを渡した。


「ありがとな。すげー嬉しい。」


万年筆は仕事で絶対に使うなって言ってもらえて私も嬉しかったんだ。




店を出て、司と手を繋いで駅の方に歩いていた。


「そろそろ帰るか。送ってく。」
「・・・今日は一緒にいたい。」


ギュッと司の手を握ると、少し困ったように片眉をあげて答えてくれた。


「俺はいいけど……つくしの家に連絡しないとダメだろ。」
「ママには言ってあるから大丈夫。」
「・・・わかった。メープル行くか。」
「うん。」


彼がどこかへ電話をかけてしばらくして迎えに来てくれた車に乗ってメープルホテルに到着した。






**

俺の誕生日。

期待してなかった訳じゃねぇ。
彼女と付き合いだして2年ちょっと…
つくしが大丈夫って思えるまで待つつもりだし無理強いもするつもりはないけど、そろそろ…って思うだろ?


そろそろ帰ろうとした時に『一緒にいたい』と言われ急上昇するテンションを必死で抑えた。
親にも今日は泊まるとあらかじめ言ってあったらしく、彼女の覚悟が伺える。


リムジンの中でもエレベーターの中でも、そして部屋に入っても緊張しているようで無言のつくし。
可愛いけど、そんなんで大丈夫か?


部屋でルームサービスでケーキと焼き菓子、紅茶など頼むと、届いたケーキを見てパッと目を輝かせた。


「食っていいぞ。」
「いいの?」
「誕生日にはケーキだろ?」
「ふふっ、司甘いもの嫌いだから準備しなかったのに…。」
「その代わり、俺の分も食えよ。」
「うん。任せて!」


細い身体のどこに入るんだって思うのに、美味そうにケーキを食っている。


「つくし、口の端にケーキ付いてんぞ。」
「え?どこ??」


顔を寄せ、ペロリと舐め取った。


「甘めぇ…」
「もうっ////私のケーキ!!」
「クッ、そこかよ。ほら、口開けろ。」


ケーキをフォークで一口大にして彼女の口の前に持ってくとパクリと食べた。


「このモンブランも美味し。」


いつものつくしらしくなってきた。


ケーキを食い終え、風呂に入ってから映画を観ることにした。


つくしが風呂に入ったのを確認して、財布に忍ばせてあったモノを確認してから、別室にシャワーを浴びに行った。

シャワーを終えスウェットを着て戻ってくるも、つくしはまだ上がってなかったので、俺は冷蔵庫からスパークリングウォーターを取り出し、グラスと一緒にソファの前のテーブルに置き、ブランケットもベッドルームから持ってきた。




カチャリ…


つくしは、モコモコの部屋着を着て風呂から上がってきた。ショートパンツからスラリと伸びる脚にドキッとする。


「これ可愛いね。」
「よく似合ってんぞ。」
「へへっ。」


バスローブは恥ずかしいと言っていた彼女の為に準備しておいたものの一つだが想像以上に可愛い。

俺の隣にちょこんと座り、リモコンを操作して映画を探している。


「あっ、あった。これ見てもいい?」
「ぷっ、いいけど…。」
「ヒアリングの練習にちょうど良いって聞いたから。」


彼女のチョイスはデ⚪︎ズニーの魔法のランプが出てくる映画。


「じゃあ、字幕もナシにしろよ。」
「うん。」


俺に寄り掛かりながら真剣に映画を観ている彼女の肩に手を回して俺も画面を見つめる……が、映画なんて頭に入ってくる訳もなく色んなことが頭をよぎる。


邪な気持ちを誤魔化すかのように、彼女の髪をクルクルと指に巻きつけていた。


「んっ、くすぐったいよ…。」


そう言って俺を見たつくしが超絶可愛くて、我慢できずにキスをした。
キスを深めていきながら、ソファに彼女を横たえ上着の裾から手を滑り込ませた。


「あっ…。」
「ダメか?」
「ダメ……じゃない。けど、ここじゃヤダ。」


潤んだ目で俺を見つめてくるつくしを抱き上げた。


「キャッ!」
「ベッドルーム行くぞ。いいか?」


彼女が頷いたのを確認してからベッドルームへと歩き出した。






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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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