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Bitter sweet 25







司がNYに旅立つ日。
寂しいけど、ちゃんと笑顔で見送るんだ。


メープルホテルからお邸に向かい、空港へ行くのかと思ったら、お邸の裏手にある飛行場から乗るという。
司と付き合って、びっくりすることばっかりだけど、これは最大級かも…。


「おい!つくし!つくし!!!」
「・・・ごめん。飛行場まであるなんて凄いね。」
「そうか?」





『司様、離陸の準備が整いました。』
「わかった。今行く。」



もう行っちゃうんだ…。


「司、頑張ってね。ちゃんと待ってるから。」
「おう。夏休みにはNYに来いよ。」
「行っていいの?」
「当たり前だろ。」

「バイト頑張ってお金貯めて行くね。」
「チケットぐらい俺から送るから、絶対に来いよ。」
「うん。」




「「・・・・・」」




「つくし。」
「ん?」



「愛してる。」


彼が私の耳元でそう囁いて、唇が重なった。

二人とも中々離れる事が出来なくって、長いキスになった。
ようやく唇が離れ、ギュッと抱きしめられた。私も司をギュッと抱きしめ、背伸びをして司の耳元で「私も、愛してる」と囁いた。



「行って来る。」
「いってらっしゃい!」



タラップを登っていく司の後ろ姿をじっと見つめていた。
飛行機の中に入る前に振り向いた彼に笑顔で手を振った。

そして、司の乗っている飛行機が見えなくなるまで手を振り続けた。







**

飛行機に乗り込み、窓を覗くとつくしが笑顔で手を振っていて、俺は離陸して見えなくなるまでつくしを見続けていた。


『飛行機で開けてね』とつくしから受け取った小さな紙袋。
シートベルトサインが消えたのを確認してから紙袋の中身を取り出した。
中には封筒と箱がひとつ。


封筒のシールをはがし、手紙を取り出した。






“司へ


いよいよだね。
不安と期待が入り混じった気持ちなのかな?

まだ、18歳なのに将来のことを考えてNY行きを決断した司はすっごくカッコいいよ。

私もね、そんな司を見ていて夢って言うか、将来の目標が出来たんだ。

『メープルホテルで働くこと』

喫茶店でバイトしてて、人と接する仕事が私には向いてると思うの。
だから、私も司に負けないように頑張ろうって思ってます。



司もNYで司らしく頑張ってね。

日本で帰って来るのを待ってます。




つくし



P.S. 箱の中身はバレンタインに薔薇の花束もらったからお返しだよ。"






ふふっ、つくしらしい手紙だな。
キラキラ目を輝かせながら話しているあいつが目に浮かぶようだ。



箱を開けると、『FIGHT !』の文字と誕生日にももらった俺の似顔絵のクッキーが綺麗に並べられていた。
いつでも見られるようにスマホで写真を撮り、クッキーをひとつ食べ、後は保存しておこうと思った。









**

行っちゃったな。
そろそろ手紙を読んでくれたかな?


飛行機の見えなくなった空を見ていた。


「そろそろ中にお入り。お茶でも付き合っとくれ。」
「はい。」


初めて入ったタマさんのお部屋は、お邸に似つかわしくない純和風の畳のお部屋。


「わぁ、素敵ですね。」
「そうかい?先先代旦那様が作ってくれたんだよ。」
「へぇ〜、そうなんですね!」


タマさんは、日本茶を淹れておせんべいを出してくれた。


「つくし、ありがとうね。」
「何がですか?」

「坊ちゃんがこんなに早くNY行きを決めるなんて思わなかったからさ。」
「私は何もしてませんよ。」

「つくしの存在だよ。守りたいものが出来たから男になろうと思ったってところかね。」


司は以前は荒れていたって自分でも言ってたけど、私に出会った時から優しかったのになぁ。



ふわぁ〜。

気が抜けたからか、大きな欠伸してしまった私をタマさんはニヤリと笑った。


「おやおや、別れを惜しんで朝まで交わってたのかい?」
「え?」

「朝までエッチしてたんだろ?」
「なっ/////」

「初めては、この前の坊ちゃんの誕生日ってところかい。」
「なんでそんな事っ!」

「坊ちゃんが飛んでいってしまうんじゃ無いかと思えるぐらいにふわふわと浮かれてたのが、その頃だったからね。」


タマさんの鋭い観察力にあわあわとして言葉が出なかった。


「まぁ、いいさね。若い男女なんだから。」
「は、はい…。」



「あんたは、日本に残ってどうするんだい?」
「今は、将来的にはメープルホテルで働きたいと思ってます。だから勉強頑張ります!」
「ほぉ〜。坊ちゃんは喜ぶね。頑張りな。」
「はい。」



タマさんが、私がメープルホテルで働きたいと思っている事を司のお母さんに話たみたいで、今受けている英語の加えてフランス語のレッスンを受けることになった。






いつも応援ありがとうございます♪



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コメント

コメント(4)
遠距離
暫しのお別れなんですね。
遠距離があってこその2人の絆は強くなるんですね✨
つくし司にはそういう恋愛がお似合い💗なのかも。次回の展開楽しみにしています🎵

ぴーちゃん

2020/01/12 09:14 URL 編集返信
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2020/01/12 12:23 編集返信
くるみぼたん
ぴーちゃん様
コメントありがとうございます♪

そう、遠距離です(>_<)
色んなパターン考えてみたのですが、やっぱり二人には遠距離ぐお似合いかな…と。

でも、原作よりかは寂しく無いものにしてあげれたらなって思ってます(≧∀≦)

くるみぼたん

2020/01/13 08:47 URL 編集返信
くるみぼたん
スリー〇〇〇〇〇様
コメントありがとうございます♪

司くん、旅立ってしまいましたね。
二人にとっては試練なのかどうなのか…。

原作が試練ばっかりなので、ちょっとゆる〜く行きたいと思ってます。
本当は、1話ぐらいで遠距離を飛ばしちゃおうかと思ってたのですが…
少しエピソードが思い浮かんだので2〜3話書いていこうと思ってます♡


そして、そして…
ニアピンのリクエストありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))♡
面白そうなお話だけど
私が書けるかな…。

頑張ってみます(๑>◡<๑)


くるみぼたん

2020/01/13 09:08 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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