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Bitter sweet 27






高等部を卒業し、英徳大学に進学した。

大学は、高校よりも外部からの生徒が多く随分過ごしやすくなった。


好きな学部に進んでいいって言われたから、悩んだけど経済学部に決めた。少しでも司の事を理解したいってのもあったけど、講義が面白そうだったのも決め手の一つだった。


司が授業料を出してくれたので、もったいない事は出来ないと取れるだけの授業を取った。


大学に進学しても、学校とバイト、そしてレッスンにと忙しい日々。
司と離れていて、寂しいけど充実した大学生活を送っている。



3年生になる頃に楓さん…司のお母さんからメープルのカフェで働いてみないかと話をいただいた。
バイトでも、メープルで働ける事は私には夢のようで、授業が午前中で終わる平日2日間働かせてもらう事にした。
もちろんアキさんところの喫茶店でのバイトも続けている。





司は3年で大学を卒業して、仕事をしながらMBAを取得する為に頑張ってる。
この頃から、彼の活躍がビジネス誌や新聞などで取り上げられるようになった。


それと同時に、週刊誌や女性誌で特集が組まれるようになり、『財界のプリンス』や『抱かれたい男No. 1』とか言われている。


また、『〇〇財閥の令嬢との熱愛』とか『ハリウッド女優と熱い一夜』なんてゴシップ記事も出てくるようになった。


司は、いつも「何にもないから。俺にはつくしだけだ」と言ってくれるから、彼の言葉を信じてる。
でもね、司と一緒に写真で写ってる人たちは美人でナイスバディな人ばかり…ちょっと、いやかなり自信をなくしちゃう…。



そんな時に、日本に遊びに来てくれたお姉さん…椿さん。


「つくしちゃん、エステに行くわよ!」


私の予定とかお構いなしで、エステに連れて行かれた。モデルのような体型のお姉さんと並んでエステなんて公開処刑のよう…。


落ち込む私を見て、椿お姉さんは気にする事じゃ無いわと言った。


「人の美しさって見た目だけじゃ無いわよ。内面も大事だと思うの。つくしちゃんはまだ二十歳…これからだけど、自分磨きも忘れちゃだめよ!」


楓さんもそして司のお父さんも私のことを認めてるんだから、下らない噂なんて気にしちゃダメよ。私には、椿お姉さんの妹に絶対なってもらうんだから…って私を応援してくれた。


エステの後は、お買い物や食事に連れて行ってくれた。

週刊誌の記事で少しモヤモヤしてた気持ちも、いつもパワフルな椿お姉さんに会って吹き飛んでいくようだった。


「今日はありがとうございました。」
「私も楽しかったわ。またお買い物とかスイーツ食べに行きましょうね。」
「はい。」

「ふふっ、朝にあった時よりいい顔してる。」
「えっ?」

「司がね、つくしちゃんは何も言わないけど週刊誌の記事の事とか絶対に気にしてるから会いに行って欲しいって頼まれて来たのよ。」
「そうだったんですか。遠くからありがとうございます。」


本当なら司も会いに行きたい所だけど、仕事も大事な時なのでNYを離れられないからとも言っていた。
司は大変な時なのに、私の事を考えてくれたんだ…と思うと嬉しかった。







4年生に入り、メープルホテルの就職試験を受けた。

ちゃんと実力で就職を決めたかったから、司や楓さんにも、絶対にコネを使わないでとお願いしていた。
お邸でレッスンを受けていた成果もあったのかな…無事に内定をもらった時にはホッとしたんだ。


就職も決まり卒論も提出して、後は卒業を待つばかり…。



夏に遊びに行った時にも、日本に帰るって話は出て来なくって、まだまだ時間がかかりそうだと言っていた。
司がNYに行ってからもう5年が経つけど、帰ってくる連絡はまだ無い。






大学の卒業式。

お邸で袴を着付けてくれるからと、前の日から泊まらせてもらっていた。
着付けと、メイク、ヘアセットがちょうど終わり鏡を見ていたタイミングでバンッっとドアが開いた。





いつも応援ありがとうございます♪


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遠距離の間を駆け足で進めてしまいました(´∀`)

お話の番号、25話が抜けていたので修正し直しました(>人<;)
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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