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Bitter sweet 29







「どういう事だ?」


周りのみんなが見ている中、司に詰め寄られている私…。


「あ、えっと…。」


私には司だけだし後ろめたい事なんて無いんだけど…な。


「つくし〜、ようやく見つけたわ。みんな同じような格好だからわからなかったわ。」
「ママ、パパ!今日は来てくれてありがとう。」

「「卒業おめでとう、つくし。」」

「そろそろ時間じゃない?」
「そうだね。司くん達も間に合わなくなるわよ。」

「…そうですね。じゃあ、行きましょうか。」



何の話??
今からどこかに行くのかな?



「ね、どこかに行くの?」
「メープルで一緒に飯食うんだ。さっきの話はまたあとでな。」


忘れてくれてもいいのに…。





車に乗ってメープルホテルに行き、個室の部屋に案内された。
部屋の中には、司のご両親と椿お姉さん、そして困った顔をした進が席に座っていた。



え?
こんなの聞いてないよ。


「こんな時でもなかったら、中々顔合わせできねーだろ?」
「あ…うん。」


話が急すぎて頭がついていかないんだけど…。


「つくしさん、卒業おめでとう。」
「ありがとうございます。」

「私達も行きたかったんだけどね、大騒ぎになっても申し訳ないからこちらで待ってたんだよ。」
「そうなんですね、すみません…。」

「気にしなくっていいのよ。私達が勝手に押し掛けようと思ってただけなんだから…。」


席に座り、食事会が始まった。
今日の食事会は私の知らないところで進められていたらしく、卒業のお祝いって言うより顔合わせ…みたい。

大企業の社長と会長である司のご両親に対して恐縮しっぱなしな私の両親…。
それでも、和気藹々とした雰囲気で食事が進められていった。

食事が終わり、コーヒーや紅茶を頂いている時に司が話を切り出した。


「お義父さん、お義母さん、つくしさんと将来的には結婚を考えています。つくしさんが大学を卒業したので婚約をさせていただきたいのですがよろしいでしょうか?」

「こ、婚約??」


目を白黒させているパパをママが落ち着かせようとしている。

ママには、司がNYに行く前にプロポーズされたって話をしてたけど、パパには話してなかったから単なる彼氏だと思ってるんだよね。


「うちの娘でも大丈夫なんでしょうか?」


ママが心配そうに、司のご両親に尋ねている。


「大丈夫…だなんて、こちらからお願いしないといけないぐらいですのよ。司が道明寺の跡取りとして頑張れるのはつくしさんがいるからですから…。」

「そうですか…。つくしはどうなの?」

「婚約って、どこかに発表するの?」
「婚約自体は発表するが、つくしの名前は出すつもりないぞ。」
「そっか、だったら大丈夫。」

「つくし、婚約の意味わかってるのか?」
「わかってるよ、パパ。私も司と結婚したいって思ってるから大丈夫だよ。」
「そっかぁ……。」


少し寂しそうに肩を落としたパパ。


「牧野さん、二人の事認めてはいただけませんか?私も妻も、そして娘の椿もつくしさんがうちに来てくれるのは大歓迎です。」
「すみません。うちの人、子離れ出来て無くて。」

「つくしのこと大事にしてくれますか?」
「もちろんです。私の一生をかけて幸せにします。」


「・・・つくしのことよろしくお願いします。」


後日、ママからパパは自分だけ結婚のことを知らなかったから面白くなかっただけだったみたいと教えてもらった。



食事会を終えて、ママ達は家に帰り、私と司は彼の両親や椿お姉さんと一緒にお邸に。
袴を脱いで、後をタマさんにお願いして帰ろうと思ってたら…司に引き止められた。


「久しぶりの彼氏とのご対面なのに帰るつもりかよ?」
「だって…泊まるなんてママに話してないし、それに司のご両親だっているし・・・。」

「つくしの母ちゃんには、今日は預かるって言ってある。うちの親が気になるんだったらメープルに行くか?」
「………うん。」

「さっきのダチの言ってた話も気がないとなぁ〜。」


そう言いながら、腰をグッと引き寄せられて身動きが取れなくなってしまった。







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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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