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Bitter sweet 32







ラララ〜♪ ラララ〜♪


今日は、バイトが夕方までだったので、スーパーに寄って買い物をしてマンションに帰った。
司も早く帰ってくるって言ってたし、ご機嫌で夕飯を作っていた。


今日は煮込みハンバーグ。

私の作った料理なんて司の口に合わないかと思ってたんだけど…美味しいって言って沢山食べてくれていてちょっと安心したんだ。


鼻歌を歌いながら味付けのチェックをしてたら、「ご機嫌だな」と背後から抱きしめられた。


「あ、司!おかえり〜!」
「ただいま。」


私の頬にチュッとキスをした。
なんか新婚さんみたいで、真っ赤になってしまった。


「何照れてるんだよ。」
「だってさ、新婚さんみたいで……


照れてる私を見てフッと鼻で笑った。


「そう遠くない現実だろ?今日の飯何?」
「トマト味の煮込みハンバーグだよ。」
「楽しみだな。着替えてくるな。」


司は私にチュッとキスをして、服を着替えに行った。


一緒に暮らし始めて1週間ほどなんだけど、毎日司にドキドキしっぱなし。
大丈夫かな、私?


料理の盛り付けをしていたらスウェットに着替えた司がダイニングに戻ってきた。


「すげー、美味そ。」
「ご飯よそったら食べられるから、座ってて。」


よそったご飯をテーブルに並べて、一緒にいただきますをして食べ始めた。
司がハンバーグをお箸で一口大に切って口に入れた。


「美味っ!めちゃくちゃ柔らかくてジューシーだな。」
「ふふっ、よかった。」


気に入ってもらえて良かった…
安心して私もご飯を食べ始めた。


「そうだ、つくし、バイト最後の日っていつ?」
「えっと、29日まで。」
「日曜か…。だったら俺も行けるな。」
「えー、わざわざ来なくても大丈夫だよ。」 


帰国してからアキさん達にも挨拶してないし、あそこで私のコーヒーが飲めるのも最後だから絶対に行くって言われた。


私達の出会った喫茶店。
高校、大学と7年もお世話になったんだよな。


なんかお返し出来ないかなぁ…。
司に相談すると、一緒に考えてくれて、いくつか出したアイデアの中から店のロゴ入りのエプロンを作ることに決めた。








**

バイト最後の日。

日曜日なのに、私が最後だからと普段は日曜には来ない沢山の常連さんが店を訪れてくれた。


「うちに息子がいたらこのままお嫁に来て欲しいぐらいだわ。」


なんて芽衣子さんがいい出すから、ミナミさんまでが「うちの息子に…」なんて言い始めちゃった。


カランと入り口のドアが開いて司が入ってくると、芽衣子さんもミナミさんもバツの悪そうな顔をしていた。


「いらっしゃい。」
「なんかあったか?」


芽衣子さん達の顔を見て、不思議そうにしている司。


「ん?何でもないよ。ブルマン淹れてくるね。」


私がキッチンに行っている間に、芽衣子さんやミナミさんが司にさっきの話をしてたみたい。


「ごめんなさいね。二人がラブラブなのは知ってるから取ったりしないわよ。」
「当たり前だ…。」
「それにしても、立派になったわね。5年…だったかしら?」
「はい。」


私が司の前にコーヒーを置くと、


「やっぱり愛の力よね〜。」 


なんて二人が私達を見ている。


「もう、芽衣子さん!ミナミさんもっ!」

「「ふふふっ。」」


なんだかんだ言っても、お二人は私の心強い味方だったのよね。




私の上がりの時間になり、準備したプレゼントをアキさんと芽衣子さんに渡した。


「お世話になったのは私達の方なのに…。開けてみていい?」
「はい。どうぞ。」


包装を綺麗に解いて、中を見た芽衣子さんが笑顔になった。

エプロンの胸元には店のロゴと私が書いた二人の似顔絵がプリントされてあるんだ。
芽衣子さんもアキさんもすぐにエプロンを着替えてくれ、「ありがとう」って喜んで下さった。



「お世話になりました。」
「ホントに今日で最後なのね〜!寂しくなるわ。」
「そうだね。」
「これは、私達からのお餞別。」


紙袋に入ったものをいただいた。


「ありがとうございます。」
「就職祝いと就任祝いね。二人で使ってくれると嬉しいわ。」
「帰ってからの楽しみにします!」
「また二人で遊びに来てね。」
「はい。絶対に来ますね!」


アキさんと芽衣子さんにハグをして、喫茶店を出た。



「スズッ…」


店を出た途端涙が溢れてきて、鼻をすすった私の頭を司はポンポンと撫でながらハンカチを貸してくれた。


「お疲れさん。長い間頑張ったな。」
「ん……。」




初めてのバイトで、司との出会いの場所。
私の青春がいっぱい詰まった喫茶店を卒業した。







END







いつも応援ありがとうございます♪

---------------------
えーと、ここでまさかのENDです(⌒-⌒; )

つくしちゃんが、バイトを卒業したことですし、ちょっとお話が間延びしそうなので、気分を変えて…
明日からは、『sweet × sweet 』でこの二人の甘い生活を書いていければと思ってます(*≧∀≦*)



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コメント

コメント(5)
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2020/01/21 22:17 編集返信
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2020/01/22 07:21 編集返信
くるみぼたん
拍手コメント 澪〇〇〇様
驚かせてしまってゴメンナサイ(>人<;)

ちょっと色々と煮詰まってしまったので、気分も新たに…お話は続きます(≧∀≦)

くるみぼたん

2020/01/22 08:06 URL 編集返信
くるみぼたん
スリー〇〇〇〇〇様
ありがとうございま〜す(≧∀≦)

気ななること…まだいっぱいありますよね??
ちゃんと続編でそのあたりを書いていきますよ(*゚∀゚*)

『Bitter 』な部分は確かに少なかったかも…。
でも、Bitter で1番に思い浮かんだのは『コーヒー』だったので、割とたくさんコーヒーを淹れるシーンを書いたつもりです(´∀`)

続編…まだどうしていくか、全く考えてなくて…(゚o゚;;
急いでプロット考えますヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

くるみぼたん

2020/01/22 08:14 URL 編集返信
くるみぼたん
ふぁ〇〇〇〇〇〇〇様
驚かせてしまってゴメンナサイ(>人<;)

32話を書きながら、一旦区切りをつけちゃおうと思ってしまいまして…(´∀`)

お祝いの品、気になりますよね???
ちゃんと登場させますのでご心配なく(*´꒳`*)

ふふっ、うちは昨日煮込みハンバーグにしようと思ってたら…
娘がまさかの調理実習で作ると聞いて、路線変更しました。
なのに…まさかまさかの息子の給食と被ってるという∑(゚Д゚)
よく被せてしまうんですよね(^-^;

くるみぼたん

2020/01/22 08:21 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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