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密着 1万円デート♡ 後編 (1万拍手記念SS)

電車に乗って、次に到着したのは…。


マジか?
観光してるんじゃねーぞ。


「ねぇ、登る前にクレープ食べていい?」

「いいけど…俺は要らねーよ。」

「コーヒー買ってこようか?」

「お前の持ってきたやつでいい。」


行列に並んで、牧野の選んだのは“チョコバナナ生クリーム”聞いてるだけで、胸焼けしそうだぜ。
美味そうにクレープを食って、食べ終わったら、チケットを持って行こうと言う。


「マジで行くのか?」

「うん!ホントはさ、スカイツリーが良かったんだけど、予算的に無理だった。東京で生まれ育ったけど行ったことないんだもん。道明寺と行きたいな…って思って。」


そう、ここは東京タワー。
しょうがねぇから付き合ってやる事にする。
ま、牧野が居ればどこだっていいんだ…1番はベッドの中だけどな。


「何ニヤニヤしてるの?」

「いや…別に・・・。」


やべぇ、こいつに気付かれたらグーパンチ飛んでくるぜ。



前もって買ったというチケットを受付で出しエレベーターに乗り、展望台デッキに上がる。

「わぁ〜、すごいね、道明寺!こんなに東京が一望できるなんて。。」

俺の執務室からの景色の方がいいなんて言えねーよな。

「ね、ね、道明寺HDはここから見える?」

「ああ、あっちの方だな。ほら、あの中の1番高けービル。」

「ホントだ、すごいね〜。」

お前だって、あのビルの中で働いてるだろうが。


ぐるっと一周、景色を見て回ったら、今度はプリクラを撮るとか言う。
はあぁ〜、ここまで来たら、付き合うか。

1枚目は普通に並んで撮り、2枚目はイタズラをしてやろうと、シャッターが下りる少し前にクイっと顔を横に向けてキスをする。
真っ赤な顔をしてたが、これぐらいいいだろ?
写真が出来上がって、“半分こしようねー”なんて言いながら、大事そうに手帳に挟んでた。


展望台を後にし、マグカップが買いたいと言ってたので、その辺をブラブラして見つけたオンナが好きそうな小物が沢山売ってる店に入る。
めちゃくちゃ真剣に、吟味した結果、白地に黒猫が描いてあるペアのマグカップを購入。
シッポが取っ手になっていて、2つ合わせるとハートになるらしい。


マグカップを買った牧野は満足気だが、

「残金5000円ぐらいだよ。ご飯どうしよっか?」

「おれに聞くな。」

「だよね。じゃあ、パスタかオムライスかお好み焼きどれにする?」

「おまえは?」

「うーん。じゃあ、オムライス!うちの近くに洋食屋さんあるからそこでいい?」

「構わねーよ。」


再び電車に乗ると、電車は満員。


マジか?


こんな電車に乗ることになるなんて。。
押しつぶされないように、片手で牧野をぐっと引き寄せる。
幸い15分程で駅に着き、電車を降りる。


「おまえさぁ〜、いつもこんな電車に乗ってるのか?」

知らない男が牧野と密着するなんて許せねー。

「通勤時間なんてもっと凄いよ!あ、でも、1人の時は女性専用車両乗ってるから。」

「なんだそれ?」

「その名の通り、女の人しか乗れない車両があるの。だから心配しないで。」

それなら一先ず安心か。



駅から歩くこと5分、洋食屋に着いた。
店に入って、メニューを見るとオムライス980円・・マジで大丈夫か?
俺の心配をよそに、

「5000円あったら贅沢出来るね〜。今日はセットにしちゃおっと。」

セットってなんだ?
コースとは違うのか?

「道明寺決まった?私はね、きのこソースのオムライスのセットにする。」

「何がいいかわかんねーや。」

「オススメはね〜、このビーフシチューのオムライスかエビ入りトマトソースもいいな。」

「じゃあ、トマトソースの方にする。」

「サラダとかもつける?」

「ああ。」

牧野は店員を呼び、手際良く注文する。
しばらくして、店員がオムライスとスープ、サラダを持ってくる。

「いただきま〜す!」

パチンと手を合わせて、食べ始める。
一口食べて、幸せそうな顔をしている。
ほんと、なんでも美味そうに食うよな。

「道明寺も食べなよ。美味しいよ。」

一口食べると、まあ悪くない。

「どう?美味しい?」

「ああ。」

「そっか、よかった。」

ニコニコしながら、食べ進める。
オムライスを食べ終わり、コーヒーを飲んで店を出る。



「今日は楽しかったね!道明寺は楽しかった?」

「まあな。」

「いつもはさ、あんたが連れて行ってくれるのは高級なところじゃない。今日のデートは私の出来る精一杯だから…ね。」

「わかってるよ。」

「そろそろ帰ろっか。道明寺は明日仕事なんでしょ?」

「ああ、嫌なこと思い出さすなよ。」

「ごめんごめん。」

「なぁ、今日はうちに泊れよ。お前は明日休みなんだろ。」


1日おまえに付き合ったんだから、夜は俺に付き合ってもらわねぇとな。


「明日仕事でしょ?道明寺疲れてるのに私がいたら夜寝れないでしょ。」

「おまえが居ない方が疲れが取れねーよ。」

「じゃあ、一緒に早く寝ようね。」


添い寝するだけの気か?
ありえないっつーの。
ま、ベッドに入っちまえば、俺のペースだからな。
カマトトぶってやがるが、体を重ねるに連れて、ベッドの中では牧野も随分大胆になってきた。
今日はベッドの中でどう可愛がってやろうかと考えていたら、


「・・・・いい?」

「はっ?」

「だからコンビニ寄っていい?軍資金余ったからスイーツ買って行きたいの。」

「ああ。」

牧野がコンビニのスイーツ売り場で悩んでいる間、店の中をウロウロして、あるものを見つける。
それを1個牧野の持っているカゴに入れる。

「これも頼むわ。ちょーど切れてたんだよ。」

「なっっ!!!」

真っ赤な顔をして反論しようとする牧野の耳元で、

「無くてもいいんだったら、俺はかまわねーぞ。」

と囁くと、諦めたのかそれとスイーツの入ったカゴをレジまで持っていく。
どうやら、今日の軍資金で足りたらしい。


店を出て、迎えに来させたリムジンの中。

「おまえ、すげーな。ここまで見越しての1万円だったのか?」

「そんな訳ないでしょ!めちゃくちゃ恥ずかしかったんだから…。」

「別にいいじゃねーかよ。俺たち付き合ってるんだから。」

「それとこれとは別でしょ。」

そんな話をしているうちに、ペントハウスに到着する。

リムジンを降り、エレベーターで最上階へ。
部屋に入るなり、唇にかぶりつく。

「んんっ・・んっ・・どうみょう・じ・・」

「まだ、デート終わってないぞ。軍資金で買ったアレ使わねーとな。」

再び、牧野の唇にキスを落としていくと…


「んっ・・待って・・おべんとう・ばこ・・あらいたい・・の。」


はあぁ、牧野はこういう奴だよな。


「じゃあ、待ってやるから、終わったら一緒にシャワーな。」


シャワーを浴びながら1回、ベッドに入ってからら3回…いやもっとか、空が白んでくるまで牧野を堪能した。


朝…と言ってももう9時を過ぎてるが、そろそろ準備しないとな。
牧野を起こし、シャワーを浴びて着替えると、昨日買ったマグカップにコーヒーを入れてくれた。

「ねえ、これここに置いてていい?」

「ああ、構わねーよ。牧野、いい加減ここで一緒に暮らさないか?」


帰国してから、ずっと言ってるのに、学生だからとか、なんだかんだと理由をつけて断ってくる。

「うん、いいよ。」

「マジか?」

「うん、マジ。就職したし、私からも話そうって思ってたの。」


牧野の中で、就職したら一緒に暮らそうって考えていたらしい。
4月に入ってからお互い忙しく、ゆっくり話をする時間もなかったもんな。



「ねえ、一緒に暮らしてもまた1万円デートしてね。」



観光地はちょっと勘弁だけど、牧野の喜ぶ顔が見れるなら、付き合ってやるか。




いつも応援ありがとうございます。

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心の中では文句を言いながらも、つくしちゃんには甘々の司くん。
ひたすらデートに密着してるだけのお話にお付き合い頂きありがとうございました。
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コメント

コメント(3)
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2018/06/13 19:00 編集返信
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2018/06/13 21:30 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます。
スリ○○○○様
東京タワーほぼ正解でした^ ^
コンビニで買ったものはおまけでしたが、一体何個使ったんでしょうね(笑)
普通のデートは司くんにとって新鮮だったかな?

悠○様
スイーツ苦手ですか?
私は甘いものも辛いものもウェルカムです^ ^
甘い2人、お腹いっぱいですか?
次はちょっと爆弾落としてみようかな。。

くるみぼたん

2018/06/14 21:38 URL 編集返信
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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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