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First Valentine 〜『Bitter sweet 』番外編






+゚。* Happy Valentine’s Day ♡ *。゚+

『Bitter sweet 』の二人の初バレンタインのお話です(≧∀≦)







どうしよっかな〜。

もうすぐバレンタインなんだけど、甘いもの苦手な司に何を送ろうか迷っている。


図書館でレシピ本を借りて、見てみるも私が食べるんだったらどれもいいなって思うんだけど、司のプレゼントとなるとピンとこない。


バイト先の喫茶店に少し早くついたので、店の隅でレシピ本を見ていたんだけど、それを芽衣子さんに見られてしまった。


「バレンタイン?」
「はい。彼、甘いもの苦手だし迷っちゃって…。」
「ふふっ、青春ね。」
 

結局、見てたレシピ本にも思うレシピは無くって…そのままバイトに入った。




「つくしちゃん、ちょっとこれ味見してくれる?」
「はい。」


アキさんが出してくれたのは、ココアかな?


「チョコレートドリンクだよ。うちのオリジナルでエスプレッソを入れてみたんだけど、どうかな?」


透明のカップにチョコレートドリンク、トッピングにホイップクリームとコーヒーの粉??


「わっ、思ったより苦い!大人の味って感じですね。このトッピングはなんですか?」
「カカオニブだよ。カカオ豆を炒って砕いたもの。」

「へぇ〜!ナッツみたいですね。これと、甘いバージョンもあったら嬉しいかも。」
「だったらミルクチョコレートで作ってもいいな。」



あっ!!
こんな感じで生チョコを作ったらいいかも。


「アキさん、ちょっとカカオニブ分けてもらうこと出来ますか?」
「いいよ。」

「バイト代から引いておいて下さいね。」
「ははっ、了解!」


ビターチョコ、生クリーム、インストコーヒー、バターなんかを買い込んで何度か生チョコの基本レシピを参考にしながら試作してみた。


苦っ!!
でも悪くないかも…。


パパは甘党だし、アキさんに試食してもらった。


「いいんじゃない。滑らかに出来てるし、上に乗せたカカオニブもいいね。きっと彼も喜ぶんじゃない。」


アキさんからGOサインをもらった。


「ありがとうございます。」
「あ、でも僕が試食したなんて知ったら怒られそうだな。」
「あはは。」


それはあるかも…。







バレンタイン当日。

学校では、司を始めF3の周りには女子がいっぱいで近づくことが出来ない。
午後からは、仕事に行くって言ってたから今日中に渡せないかもしれないな。


学校が終わって、そのままバイトに行って、上がりの時間にも司は店に来なかった。


バレンタインって浮かれてたのは私だけだったのかな…。

そんな風に思いながら店を出ると雨まで降り出してきて、沈んだ気持ちのまま駅まで歩いていると、私の近くに黒塗りの車が停まった。


「つくし、送ってく。雨だから車に乗って行けよ。」
「……うん。」


車に乗って、司の顔を見たらなんかホッとしてしまって涙が溢れてきてしまった。


「うおっ!どうした?」
「…なんでもない。」
「なんでも無くねーだろ!」


私の涙を指で拭ってくれながらも、少しオロオロしてるみたい。


「だってバレンタインなのに、学校では周りに女の子いっぱいで全然話せなかったし、仕事行っちゃうし、会えないかと思ったのっ!」


「ごめん……な。」


そう言いながら、司は私の前に小さな花束を差し出した。


「…っく、どうしたの?」  


「海外では、男からプレゼントを贈るんだってよ。だからつくしに。」
「可愛い。ありがと。」


そっと司に抱きしめられ、ようやく私の涙がおさまった。


「なぁ…、俺にチョコくれねーの?」
「いっぱい貰ったんだから要らないでしょ!」
「もらう訳ないだろ!」
「一個も貰ってないの?」
「つくしがいるのに、なんで貰うんだよ。」
「そっか…。」


誰からもチョコを貰ってないって聞いて、心の中でニンマリした。


「これは、私から。」
 

鞄から紙袋を取り出して、司に渡した。


「開けていい?」
「うん、いいよ。」
 

紙袋から箱を取り出して、リボンを解いて箱を開けた。


「作ったんか?」
「うん、食べてみて。」


司が一個チョコを摘んで口に入れた。
ドキドキドキ……


「美味っ!ビターですげー俺好み。」
「ホント?よかった。」
「上に乗ってるのってコーヒー?」
「違うよ。カカオニブってカカオ豆なんだ。」
「へぇ〜。アクセントになってていいな。」


いつもは甘いものとかオヤツなんて食べない司が二個目を食べてくれた。


「また来年も作って。」
「うん。」


チョコレートを気に入ってもらえ、来年も…って当たり前のように司が言ってくれるのも嬉しかった。












**

「おかえり。」
「ただいま。」


いつものように、私を引き寄せて額にキスをした司は、ピンクのバラの小さな花束をくれた。


「ありがとう。」


着替えてきた司に5年ぶりにチョコレートを渡した。


「はい、私からのバレンタイン。」
「これっていつもの?」
「うん。毎年作っていたからちょっと上達してるよ。」


遠距離の時は司にあげるかわりに、少し甘くして自分で食べてだんだ。


「誰かにあげたりしたのかよ?」
「パパと進にはあげたけど、司のかわりに私が食べてたの。」
「だったら送ってくれたらよかったのによぉ。」


ちょっと拗ねてる司が可愛い。


「だって生ものだし…。」

「じゃあ、これからは毎年もらえるな。」
「うん。」


結婚しても、子供が産まれても、おじいちゃんおばあちゃんになっても、私からのチョコ受け取ってね。





いつも応援ありがとうございます♪

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二人の初めてのバレンタイン…そして司くんが帰国してからのバレンタインのお話でした(*≧∀≦*)

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コメント

コメント(2)
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2020/02/14 11:41 編集返信
くるみぼたん
ま〇〇様
へへっ、ありがとうございます♡

バレンタインだし、思いっきり甘々にしてみました(≧∀≦)
まぁ、甘々なのはいつもですけどね(笑)

確かに、活字とかに触れるのっていいかもしれませんね。
関西弁を話すつくしちゃん…ちょっと可愛いですけどね(*≧∀≦*)
あまり気にせず、楽しくお話を書き進められますように。。

ま〇〇様の二人もとっても可愛くって好きですよ♡

くるみぼたん

2020/02/17 08:49 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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