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sweet × sweet 20《完》






「つくし、綺麗よ。幸せになりなさい。」
「ありがとう、ママ。」


チャペルの入り口の扉の前でママにベールを下ろしてもらった。


「パパ、頼んだわよ。」


緊張でガチガチのパパにママは若干苦笑しながらも先にチャペルに入って行った。


「パパ、よろしくお願いします。」
「まっ、任せてっ!」


そうは言ったものの、パパの緊張は収まらず、ロボットの様に歩くパパに笑いを堪えながらバージンロードを祭壇に向かって歩いていった。

司の前まで来てパパは、


「つ、司くん、つくしのことをよろしくお願いしますうっ!」  


と言って一礼をした。


「はい。必ず幸せにします。」


私はパパに添えていた手を離して司の腕に添えた。

ふと司を見上げると、いつもの優しい顔で私を見ていて、ベールで見えないかもしれないけど私も微笑んだ。



神父さんの元、誓いの言葉、指輪の交換を行った。


そして、誓いのキス…。
司と向かい合い、彼がヴェールに手をかけてそっとまくり上げた。


「つくし、愛してる。」
「司、愛してるよ。」



ふっっと二人で笑って唇を重ねてキスをした。



唇が離れた瞬間、司にギュッと抱きしめられた。


私の1番安心できる場所…
高校生になってバイトを始めた喫茶店で出会った頃は、こんな日が来るなんて思わなかったな。


家族や友達がフラワーシャワーで祝福してくれる中、司と一緒に幸せを噛みしめながらバージンロードを歩いていった。



披露宴は私が想像していた以上の規模で…
立食式で500人規模のパーティーだった。


次から次へと色々な人達が挨拶に来る中、以前パーティーでお会いし人もいたけど、仕事中にフロントでお会いした事がある人も沢山いて司の相手が私で驚かれる事も多かった。


それに、私を見定めようと上から下までジロジロと見てくる人も後を絶たなかったんだけど、その都度司が私にゾッコンか…みたいな惚気話をしていてちょっと笑っちゃった。

  


「はぁ、疲れたね。」
「だったら、メープルに泊まったら良かったのに。」


結局、マンションに帰ってきた私たち。


「だって、職場だしなんか恥ずかしいんだもん…。」
「初夜だもんなぁ…。」

「それは、籍を入れた時に…。」
「でも、今日から解禁だろ?」


色気たっぷりで迫って来る司がなんだか可愛くてクスクス笑っていると、抱き上げられまっすぐベッドルームに向かっている。


「ね、シャワー・・・」
「このままでいいだろ?」



そのままベッドに連れて行かれ、司の甘い愛に溶かされていった。

















**


「ぱっぱぁ〜、おちて〜!!」


ドアが開くと同時に声がして、少しするとベッドをよじ登ってくる愛娘。


「おはよ、ココ。」
「おはよー、パパ。キャッ!!」


俺たちが結婚式を挙げてから1年半後に生まれた2歳になる娘の心結(ここな)を捕まえて抱きしめた。
つくしに似た心結…すげー可愛くて俺はメロメロだ。


「つくしは?」
「こーひーしてるよ。」
「よし、起きるか。」


心結を抱き上げてダイニングに行くといつものようにつくしの淹れるコーヒーのいい香りが漂っている。


「あれ、起きたの?今から起こそうと思ってたのに…。」
「ココがおちて〜したの。」

「そっか、ありがとうココ。」
「うんっ!」


俺は心結を抱いていない方の手でつくしを抱き寄せ額にキスをした。


「おはよう、司。ご飯出来てるよ。」
「…はよ。ココ、飯食うか。」
「うんっ、おなかすいた〜。」


つくしは、産休育休を取りながらもメープルで仕事を続けている。

初めの頃は、道明寺つくしとして働く事にプレッシャーもあったようだが、つくしらしくそれを乗り越えていった。


ババァは経営者側に入って欲しいようだが、つくしは現場でお客様と接する方が楽しいって言っていて、俺もつくしの思うようにすれば良いと思っている。


「ね、司聞いてる?」


「悪りぃ、なんだ?」

「今度のお休み、ココがお魚見たいって言ってるから水族館行きたいんだけど大丈夫かな?」
「いいぞ。」
「やったぁ!!」

「良かったね、ココ。司、昨日先に寝ちゃっててごめんね。」
「つくしも疲れてるんだろ。無理すんなよ。」
「うん、ありがと。」


昨日は心結を寝かしつけして、そのまま寝落ちをしてしまっていた。

仕事も育児も、そして俺の相手も全力なつくし。もっと手を抜いてもいいのにな。
でもそれがつくしなんだけどな。




「つくし、愛してるぞ。」
「ふふっ、朝からどうしたの〜?」


「あいちてるってなに??」
「好きがいっぱいって事だ。」


「ココも!ママとパパあいちてる〜♡」
「ふふっ。司、ココ愛してるよ。」







こんな甘い日々が今の俺たちの日常。








END





いつも応援ありがとうございます♪

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最後の1話…かなり駆け足でしたが、『sweet × sweet 』完結です。

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コメント

コメント(5)
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2020/02/23 09:31 編集返信
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2020/02/23 14:44 編集返信
くるみぼたん
りり〇様
わぁ〜、すごい偶然ですねΣ੧(❛□❛✿)
そして素敵な偶然に、私も嬉しくなっちゃいました♡

『sweet × sweet 』に突入してからは、頭の中の二人はラブラブモードだったので、終始甘かったですね( ´∀`)

次のお話も楽しんでもらえますように♡

コメントありがとうございました!

くるみぼたん

2020/02/23 23:37 URL 編集返信
くるみぼたん
スリー〇〇〇〇〇様
本当にタイトル通りでしたね(≧∀≦)
終始、甘々な二人に胸焼け起こさなかったですか??

そうなんですよね、つくしちゃんが一番緊張したのは職場の皆さんへの報告。
そんな大役を終えたつくしちゃんは結婚式も披露宴も楽しんじゃいました♡

年度末…引き継ぎの時期ですね。
私も引き継ぎ用の資料作らなきゃです(゚o゚;;

そしてお仕事も大変なんですね(>_<)
色々と流行ってますし、無理しないでくださいね。

そして、次のお話ですが…
ちょっと糖分補給にはならなさそうです(>人<;)
間に糖分を補いながらいきたいと思ってます(≧∀≦)

くるみぼたん

2020/02/23 23:47 URL 編集返信
くるみぼたん
拍手コメント ha〇〇〇様
そう、終わってました(´∀`)
本当は10話ぐらいで終わらせるつもりが、長くなってしまいました。
ふふっ、爆弾落ちて無かったですね(≧∀≦)
待ってました??←ゴメンナサイ。
ちょっと、書いてる途中の私の気持ち的にも爆弾は落とせなかったので終始甘々でした♡

愛してるは好きがいっぱい…ココちゃんにわかりやすくしたのですが、気に入ってもらえて嬉しいです(*^▽^*)

コメントありがとうございました!

くるみぼたん

2020/02/23 23:56 URL 編集返信
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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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