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明日が来ること… 2






「キャー、誰か階段から落ちたわよ〜!!」


周りの騒めきが遠くに聞こえる。
体を動かそうとしても、ギュッと抱きしめられていて動けない。


「司様!!司様!!大丈夫ですか??」
「・・・・・」 


道明寺の声が聞こえてこない。


「牧野様!!牧野様!!」
「あたしは大丈夫です。」


起き上がろうとしたら左肘に激痛が走った。


「痛っっ!!」
「少し腫れてるから、もしかしたら骨折してるかもしれませんね。」


「そんな事より…道明寺、起きてよ!!」


腕を掴んで、揺らそうとしているあたしをSPさんに動かしたら駄目ですと注意された。


「すぐに救急車で近くの病院に運びますから…」


道明寺がSPさんと到着した救急車に乗り、あたしはもう一人のSPさんと乗った車の中で、貧血だったのか意識を失ってしまった。




次に目が覚めた時には、目の前には類がいて…


「ねぇ、道明寺は?」
「大丈夫だよ。意識は戻った。」 

「会いに行ける?」
「今は行かない方がいいかも。。」

「どうして??」
「ちょっと司が混乱しててさ。」

「もしかして………」
「そう、そのもしかして。」


類がなんとも言えない顔をしていた。


「いいから、会わせて。」
「……わかった。」









**

痛ってぇ……
全身の痛みで目が覚めた。


「おっ、目が覚めたか。」


総二郎か。
ちょっと歳食ってねぇか。


「相変わらず、お前たちって人騒がせだよな。」
「何のことだ?」

「二人で階段から落ちるなんてな。」
「二人って誰とだよ。」

「おまえと牧野。」
「牧野?誰だそいつ。」

「司、おまえ………またかよ。牧野はお前の彼女だろ。」


俺に彼女がいたことなんてねーし
総二郎の言ってる意味がワカンねぇ。


医者が来て色々言っていたが、こんな小さな病院は信用ならねぇから、道明寺系列の病院に移すように手配させた。



すげーイライラする。


「一体、ここはどこなんだ?」
「伊香保、群馬の温泉街だ。」
「なんで俺がこんな所に…。」


総二郎とあきらは目を見合わせて呆れている。


その時に、ガラッと部屋のドアが開き、類と車椅子に乗った女が入ってきた。


なんで女なんか連れて入って来るんだよ!!
女は左手を怪我してるらしく、ギプスを巻いているが、自分で立ち上がって、足を引きずりながらも歩いて俺のベッドサイドに来た。


「道明寺、大丈夫?」
「なんでお前なんかに道明寺って呼ばれないといけねーんだよ!」


「おまえじゃなくて、あたしは牧野つくし。ちゃんと名前で呼んで。」


俺に物怖じする事なく、真っ直ぐに俺を見てくる女。


なんだこいつ…
すげーイライラする。


牧野って言ったな。
こいつが彼女な訳ねーだろ!


「ハッ、ふざけんな!!俺に偉そうな口を聞くなんて、どうなってもいいって事だよな??」


「「「司っ!!!」」」


「うるせぇょ!早くこいつをつまみ出せ!!!」
「いいよ。自分で出て行くから。あ、道明寺、助けてくれてありがとう。」


意志の強そうな目に今にも零れ落ちそうな涙を溜めながら類と共に部屋を出て行った。


「なんだ、あの女。類の女か?」



「・・・・・なぁ、あきら。デジャヴか?」
「俺もそう思う。」

「ボール投げつけたら元に戻るか?」
「それは、牧野の役目だろ。」

「だよな。ってかさ、また変な女出て来るんじゃね。」
「……かもな。」


俺の質問には答えず、二人で訳の分からない話をしてやがる。


「司様、車の手配が出来ました。」


ヘリは俺の容態変化に対応出来ないからと車になったらしい。
リムジンに俺と一緒にあきらと総二郎が乗ることになった。


「類は?」
「ああ、牧野と一緒じゃね。」

「やっぱり、あいつ類の女なんだろ。そんなヤツをどうして俺が助けたんだ?」

「なぁ、司。」
「なんだよ。」
「今、お前どこに住んでるんだ?」
「邸だろ。あきら、おまえ頭おかしいんじゃねーの。」


またもや二人してハァーっと大きなため息をついた。


「こうなったのはお前のせいじゃねー。けどな、また牧野だけは傷つけるような事すんなよな。」
「意味わかんね。」


東京に戻り、道明寺系列の病院で診察を受けると左足にヒビが入っていてギプスで固定され、全身の打撲と頭を強く打っているだろうから検査も兼ねて1週間入院する事になった。









コンコン
そーっとドアが開いて、あの時の女が入って来た。
道明寺系列の病院で俺の病室は特別室で、セキュリティーもしっかりしてるからこいつが入って来れる訳がねぇ。


「どうやってここまで来たんだ?」
「SPさんが、どうぞって。」



チッ!!
あいつらクビだな。


「SPさんは悪く無いから。」


なんで俺の考えてることがわかるんだ?
気に食わねー。


「そんな鶏ガラみたいな体で色仕掛けでもしたのか?類だけじゃ飽き足らず、俺にも取り入ろうってか?」
「類は関係ない!」


俺をキッと睨みつけてくる。


「道明寺が怪我したのはあたしのせいだし、心配だったの!」
「おまえなんかに心配してもらおうなんて思ってねーから。おまえがいると、すげーイライラするから出ていけよ。」
「……わかった。」


ごめんねと言って足を引きずりながらと歩きながら、病室を出て行った。



検査の結果、特に異常は無かったが、どうやら俺は記憶の一部分を失っているらしい。



記憶喪失だと??
忘れてしまうぐらいだから大した記憶じゃねーんだろ。






いつも応援ありがとうございます♪

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記憶喪失…階段から落ちた時点で予想されていた方も沢山いらっしゃいましたよね、きっと。
そして、しばらく辛い展開が続きますm(_ _)mゴメンナサイ

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コメント

コメント(2)
くるみぼたん
拍手コメント 澪〇〇〇様
そう、司くんでした。

司くん自身が好んで記憶喪失になったわけじゃ無いんですけどね…。

つくしちゃん、どうするんでしょうね。

くるみぼたん

2020/02/26 08:19 URL 編集返信
くるみぼたん
拍手コメント まり〇〇様
そう、またまた記憶喪失です(>_<)

あたふたする司くんですか…(´∀`)
それもいいかもしれませんね。

コメントありがとうございました!

くるみぼたん

2020/02/26 08:26 URL 編集返信
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Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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