FC2ブログ

明日が来ること… 5






病院から帰ったその足で、道明寺社長に電話をした。


『どうしたの?』
「社長、申し訳ありません。会社を辞めさせていただきます。」

『あなたはそれでいいの?』
「はい、 わがままを言って申し訳ありません。」

『そう……わかったわ。落ち着いたら、居場所を連絡しなさい。』
「・・・・・はい。」


社長…道明寺のお母さんとは、高校生の頃は敵対していたけど、今ではあたしの事を認めてくれていて、よき理解者だった。

こんな形で、お別れする事になってしまって申し訳なさでいっぱい。




会社に行き、西田さんに退職届を提出して、途中で投げ出してしまう事を詫びた。


マンションに戻って荷物の整理。


あたしの物の大半は道明寺に買ってもらったもので、当面必要な服だけを選んでスーツケースに詰めた。


そして、ダイニングテーブルの上に土星のネックレス、時計や携帯、部屋の鍵、そしてペアリングを外しこの前類から受け取った道明寺のも一緒に置いて、メモに『今までありがとう』とだけ書き残し、マンションの部屋を後にした。


『さようなら』って書けなかったのは、まだ心残りがあるからかもしれない。





新宿からバスに乗り、目的地を目指した。






**

病院から退院してきた坊ちゃんは、つくしじゃない女の子を連れていた。

海風だと言う子は、坊ちゃんの彼女だと言っていた。
また記憶が無いって聞いてはいたが…



はぁ〜。
何度坊ちゃんは同じ過ちをすればいいんだろうね。


前の子と同じく、この子は明らかに坊ちゃんのお金目当てだろ。
そんな事も分からないぐらい、バカになっちまったのかね。


お茶を坊ちゃんの部屋に運ぶと、坊ちゃんはシャワーを浴びていて、女の子は部屋を物色している様子。
ここにつくしの荷物が無いのが幸いだね。


坊ちゃんの部屋を出て、自分の部屋に戻ってつくしに電話をしたが電源を切っているようだ。

嫌な予感がして、メイド達に海風って女の子から目を離さないように告げ、坊ちゃん達が暮らしているマンションに向かった。


「つくし、居るのかい?」


部屋の中には人の気配は無く…
ダイニングテーブルの上に今まで坊ちゃんがつくしにあげたものが置いてあり、『今までありがとう』とメッセージが残されていた。


クローゼットにも、つくしの物はほとんど残されており、必要最小限の物だけを持って出たようだ。


ほんとバカだね、この子は…。
でも、坊ちゃんが記憶を失うのも2度目となると、以前のことも思い出して耐えきれなかったんだろうね。


邸に戻ると、海風って子は帰った後のようで、若いメイドが泣きついてきた。


「タマさん、あの子何なんですか?すっごく偉そうで…。ケーキが気に入らないだとか、私は司様の彼女だからもっと敬えとかお土産を持たせろとか散々文句を言って帰りましたよ。つくし様ならこんな……。」
「あんたの気持ちもわかるけど、こんな所で文句を言うもんじゃ無いよ。」
「はい、すみません…。」


坊ちゃんもどうしたものかねぇ。
部屋に入ると、ベッドの上でボーッとしている坊ちゃん。


「あらあら、こんな腑抜けになってしまって。記憶が無いのが知りませんけど、泥棒猫を飼ってるなんてね…。」
「はぁ?何言ってんだ!」

「ほら、そこに置いてあった置き時計が無くなってるじゃ無いですか。クローゼットからも何か無くなってるんじゃないですか。」
「気のせいだろ。メイドが勝手に移動したんじゃねーの。」
「そうですか……。じゃあ、お好きにして下さい。」




ありゃダメだね。
完全にネジが一本取れてしまってる。


奥様に電話をしたら、つくしからは退職の連絡があったと。
行き先な知らないとは言っていたが、奥様がつくしの事を把握してるのなら問題ないだろうと思った。





いつも応援ありがとうございます♪

--------------
Happy birthday, Akira(*´∀`人 ♪
お話に出番もなかったけど…おめでとう!

関連記事

コメント

コメント(8)
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

-

2020/02/28 12:47 編集返信
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

-

2020/02/28 17:25 編集返信
くるみぼたん
お名前なし様
初めまして。

お義兄さまそうだったんですね…。
信憑生が無い…色々と考えてこの展開にしたのですが、私の知識の無さで不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。

この返信もお読みいただいてるかわかりませんが、気に入らなければこのまま読み進めずにいてください。

F3のこと、つくしのこと…
確かにそうだなぁと思う事も多々。
今後の参考にさせて頂きます。

貴重な情報ご意見ありがとうございました。

くるみぼたん

2020/02/28 21:48 URL 編集返信
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

-

2020/02/29 02:32 編集返信
くるみぼたん
ず〇〇
コメントありがとうございます。

海風ちゃん、ず〇〇様が考えているような思考回路です。
さぁ、どうなっていくんでしょうね…。
なるべく早く退散して頂きたいたからです。

くるみぼたん

2020/02/29 08:38 URL 編集返信
くるみぼたん
R〇〇様
お返事ありがとうございます。

身近にそういう方がいらっしゃったんであれば尚更不快な気持ちにさせたのかなって思ってます。

ひとつだけ言い訳をさせて頂くと、二人は同棲中でまだ結婚していません。

グダグタ悩むつくしちゃん…吹っ切って司くんの所に戻ってくれるはずです。←そうじゃ無いとお話終わってしまいますが(゚o゚;;

二人が幸せになれるように、お話を続けていければと思っています。

くるみぼたん

2020/02/29 08:44 URL 編集返信
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

-

2020/03/01 05:25 編集返信
くるみぼたん
R〇〇様
コメントありがとうございます。

そうだったんですね〜!!
R〇〇様の書かれているのを見るだけでも、ドラマが出来そうなエピソードですね。
今は幸せに暮らしているとのことで、良かったです。

つくしちゃん…頑張って戻ってくるはずです。
それまでグダグダすると思いますが、見守っていて下さいね。

くるみぼたん

2020/03/02 08:43 URL 編集返信
コメント投稿
非公開コメント

訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
ブログ内のお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りしています。

カテゴリ