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明日が来ること… 21







道明寺と再び付き合い出してから少しずつ距離が近づいて来たんだけど…お互いが遠慮してるんだよね。


ご飯を食べに行った帰りや仕事帰りにあたしのマンションの部屋の前にまで送ってくれる時も、いつも触れるだけのキスだけをして帰ってしまうんだ。


道明寺もあたしもらしく無いと思うんだけど、どうしたらいいのかな。


「道明寺、あたしに遠慮してる?」


いつものようにあたしの部屋の前で、キスだけをして帰る彼にそう問いかけてみた。


「・・・遠慮か。そうかもな。」
「あー、もう!らしく無い!!お茶しかないけど寄って行って!」


道明寺の腕を掴んで、鍵を開けてあたしの部屋に押し込んだ。
自分でも大胆なことをしてるとは思うんだけど、記憶が無くても彼は絶対にあたしの嫌がることはしないって信じてるから。。

洗面所で一緒に手を洗って、ソファに座ってもらった。


「お茶入れるから楽にしててね。」
「あっ、ああ。」


ソファで少しネクタイを緩めながらキョロキョロと部屋を見回している道明寺。
ふふっ、借りてきたネコみたい…。


「夜だから、ハーブティーにしたけど、いいよね。」
「ああ、なんでもいい…。」


レモン系のハーブティーはあたしの最近のお気に入り。
一口飲んで、ふぅ〜っと小さく息を吐いた。


「ね、部屋に入って色々聞きたいことあるでしょ?」
「・・・」

「なんでも聞いてみてよ。」
「お前のこと、傷つけてしまわないか不安でよ…。」

「そんな事で傷ついたりするほどヤワじゃないよ。一度逃げたあたしが言うのも説得力無いけどね。」
「けどよ。」

「大丈夫だって、言われて嫌なことだったら反論もするし、あたしだって負けて無いんだから…。」


しばらく考え込んだ道明寺は、何かを思い出したかのように口を開いた。


「……飛び蹴り。」
「えっ?」

「飛び蹴りしたって本当か?」
「ゲッ!どこでそんな話を。」
「アイツらから聞いた。」
「もうっ、変なことだけ話さなくてもいいのに…。でもそれは本当。高校生の頃の話だよ。」


あたし達が出会った頃の話をしたら、少し苦笑いしてたけど、少し納得したみたい。


「他には聞きたいことある?」
「ここって道明寺の物件だよな?どうしてお前が…。」


道明寺HDの社員とは言え、一社員が住めるような物件じゃないもんね。気になるのは当たり前だと思う。


「楓さん…社長がね、こっちに戻ってくる時に用意してくださったの。相場よりかなり安いけどちゃんと家賃も払ってるよ。」
「…そうか。」

「聞かれて困ることなんて無いんだから、変な遠慮とかしないでよね。」
「わかった。」


妙に素直で変な感じ…。


「今日、泊まっていく?あ、でも着替えがないか…。」
「泊まってもいいのか?」
「うん。もう少し話もしたいし…。」

「着替えなら車にあるから届けさせる。」
「うん。」


道明寺とまだ話もしたいし、もう少し一緒にいたかったのもホント。それに、もしそういう事になったとしても彼とならいいって思ってるんだ。


道明寺が服を取りに出ている間に、お風呂を掃除してから沸かし、タオルなどの準備をした。


戻ってきた道明寺にお風呂を進め、ベッドの準備をしてハーブティーのカップを片付けているとシャワーを浴びてストレートになった髪をガシガシと拭きながら上がってきた。


「お水飲む?」
「ああ、頼む。」


グラスにミネラルウォーターを注いで道明寺に渡し、相変わらずお風呂上がりは色気だだ漏れの道明寺を見ているのも照れて、あたしもお風呂に入ることにした。


「あたしもお風呂入ってくるね。えっと、寝室は右奥の部屋だから、横になっててもいいよ。」


ここの所、出張続きで疲れてるはずなんだよね。


泊まっていくって、エッチのお誘いしてるみたいだったかな。
ちょっと大胆な事しちゃったかも…。

そんな事を考えながら、お風呂に入って髪を乾かしてからリビングに戻ると道明寺の姿は無くて、寝室を覗いてみるとベッドに横たわって眠っていた。

そんな彼を見て覚悟はしてたものの、ほっとしちゃった…。


「疲れてるのに付き合わせちゃったね。おやすみ。」


頬にそっとキスをして、あたしもベッドに入って眠りについた。






**

牧野と付き合うようになったが、どうしたらいいのかわからなねぇ。
自分でもらしくねーとは、思うんだがこれ以上牧野のことを傷付けたくない。


毎回、マンションの部屋の前まで送って行くものの、触れるだけのキスをして帰っている。

今日もいつものようにキスをして帰ろうと思ってたが、遠慮してるのか…と引き留められた。
そのまま強引に牧野の部屋に押し込まれ、泊まることになった。


俺がシャワーを浴び終えると、牧野も続けて風呂に入りに行った。


泊まるって事は、そういう事だよな?

前にも、そういう関係だったみたいだけど、記憶のない俺でいいのか?

俺の気になる事はなんでも聞けって言ってたし、彼女自身がそんなヤワじゃねーって言ってたよな。


そんな事を考えながら、ベッドに横たわっていると牧野か風呂から上がって来たので、勇気の持てない俺は寝たふりをすることにした。


彼女は寝ている俺をみて、そっと頬にキスをしてからベッドの反対側に横になり眠りについた。


こんな状況で眠れるわけないだろ…と思っていたのに、彼女の香りと規則正しい寝息に安心したのか深い眠りについた。






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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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