FC2ブログ

明日が来ること… 22






「おはよう、よく寝てたね。」
「…おはよ。」

「大したものじゃないけど朝ご飯作ってるから食べてね。」
「ああ…。」


もしかしたら、勇気を出して俺を泊めたのかもしれないのに、ぐっすり寝ちまっててちょっとバツが悪い。


「もうちょっとかかるから、シャワー浴びて来てもいいよ。」
「そうするわ。」


シャワーを浴び終えると、テーブルには美味そうな料理が並んでいた。


「道明寺、座って。」
「ああ。」


なんかこんな場面前にもあった気がする…。


「いただきます。」


いつもご飯を食べる時と同じように手を合わせてから食べ始める牧野。
俺も彼女に習って手を合わせてから食べ始めた。





なんだろな…

シェフが作る料理には全然及ばないんだけど、すげぇ温かくなる感じ。
入院している時に食ったクッキーもこんな味だったよな。

いつも朝食なんて食わねぇのに、俺の前に出されたものを全て食べた。俺が完食したのを見てや嬉しそうにしていた。




飯を食い終え、皿を洗っている牧野を後ろから抱きしめた。


「キャッ!お皿割れちゃうでしょ。突然どうしたの?」
「どうもしねぇ。」

「ふふっ、変なの。」
「キスしたい…。」


そう言って首筋に唇を寄せると、彼女は皿を洗うのをやめ手を洗ってから俺の方を向き腰に腕を回して俺を見上げて来た。

彼女の頬に手を添えてそっと唇を合わせた。
何度か啄むようなキスをした後、歯列をなぞるように舌を這わせると、少し口が開いたので舌を差しこんだ。
牧野の舌が俺を追ってきて、お互いの舌を絡め合う。

牧野はしがみつくように俺の腕をギュッと握っていて…俺は次にくる彼女の反応を知っている気がする。


しばらく彼女とのキスを堪能し唇を離すと、そのまま俺の胸に身を預けてきた。
俺の腕の中にすっぽりと収まるほど華奢な牧野。どんな俺でも受け入れてくれようとする彼女を守っていきたいと思った。




牧野の部屋に初めて泊まった日を境に、少しずつ思ったことを口に出すようになり、お互いに遠慮が無くなってきた。

何度か泊まるうちに、少しずつ牧野の部屋に俺のモノが増えていってるのも悪くねぇ。

キスも触れるだけのキスじゃなく、濃厚なものになった…が、こんな俺が彼女を抱いていいとは思えず手を出せないでいる。









**

「先輩、最近はどうなんですか?」
「何が?」
「道明寺さんとです。」
「えっと…付き合ってるかな。」
「なんですかそれ、聞いてませんけど!!いつからなんですか??」


久しぶりに、滋さん、桜子、優紀とご飯を食べにきたら、乾杯をする前に桜子に聞かれた。


「つくし、私たちに内緒ってどう言うこと?」
「ちゃんと話すからさ、先にご飯食べたいな…。」
「しょうがないですね〜。全部話すまで帰しませんからね。」


せっかくの美味しいお料理もほとんど味がしなかった…。


「さぁ、どう言うことか話してもらおうか!」


そう言った滋さんをは筆頭に桜子も優紀もじっとあたしを見ている。


「ちゃんと話すってば…」

美作さんとことのファッションビルのレセプションパーティーの時に土星のネックレスを渡されて、彼女になって欲しいと言われたから付き合うことにしたこと。
でも、気にはなるけど好きかどうかはわからないって言われたことなんかを話した。


「それって、3ヶ月ぐらい前の話ですよね。」
「そうかな。」

「で、エッチはしたの?」
「……してない。お互いずっと遠慮してて、最近ようやく遠慮が無くなってきてたところだもん。」

「ふーん。じゃあキスは?」
「うっ……//」
「してるんだ。」


ニヤリとした滋さん。


「先輩、以前は道明寺さんとエッチしまくってたんですから、キスぐらいで照れないで下さい!」
「桜子っ!!」


この二人には絶対的に敵わない…。


「ね、つくしの気持ちは?」
「道明寺のことを好きなのは変わらないよ。記憶が無くても道明寺は道明寺だし…。」

「だったら押し倒しちゃえばいいんですよ。」
「ヤっちゃえば案外司の記憶戻っちゃうんじゃない?」
「もうっ、他人事だと思って、そんな事ばっかり。」


その時、あたしの携帯が鳴った。


「道明寺さんですか?先輩、出ていいですよ。」

「ごめん…。
もしもし、・・・あ、うんまだレストランだよ。・・・いいよ、大丈夫だから。」


迎えに来てくれるってのを断ろうとしてたら、桜子に「迎えに来てもらって下さい」と目で訴えられた。


「うん、じゃあお願いしていい?・・・うん、待ってる。」


電話を切ると、3人が何か言いたそうな目であたしをみている。
  

「なっ、何よ。」
「迎えに来てくれるなんて、ラブラブじゃない?」
「優紀ちゃん、そう思うよね。結局、司はつくしだけには優しいんだよね〜。」


それから程なくして、道明寺から店の前に着いたと連絡があり、あたしの分の食事代払おうと思って伝票をチェックしていたら、店に入ってきた道明寺に横からスッと伝票を取られて支払われてしまった。


「つくし、司にご馳走様って言っておいて。」
「ほら、先輩早く追いかけて下さい。」
「つくし、またね〜。道明寺さんによろしく。」


みんなに追い出されるように、レジで支払いしている道明寺のところへ行った。






「なんだ、ちゃんとラブラブじゃない。」
「本当ですね。先輩相変わらず鈍すぎです。」
「よかった…。」


レジで支払いをしている道明寺と話をしているあたしを見て、3人はそんな事を言っていたらしい。




いつも応援ありがとうございます♪

関連記事

コメント

コメント(2)
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

-

2020/03/28 22:23 編集返信
くるみぼたん
R〇〇様
コメントありがとうございます。

中々更新もお返事も書けなくてごめんなさい。
日々、悪化している状況で落ち着かない日々ですね。
これを乗り越えて、今まで当たり前だった日常に戻れる日が来る事を願ってます。

女子たちは、絶対的につくしちゃんの味方ですね。
冗談を言いながらも、そっと背中を押してあげています(^-^)

おお〜!!
食べ物なんですね!!
ずっと食べ続けていたものって、体が覚えているんでしょうね。

このお話の司くんも後一歩です!!

くるみぼたん

2020/04/13 06:48 URL 編集返信
コメント投稿
非公開コメント

訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
ブログ内のお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りしています。

カテゴリ