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愛の巣 〜くるみぼたんver.〜






神尾先生のInstagramの『つかつくのバックハグ』のイラストを参考にお話を書きました。







「ねぇ、道明寺ぃ。肉じゃがとカレーどっちがいい?」


リビングで仕事をしていたら、キッチンから牧野が読んでいる。
キッチンに向かい、彼女を背後から抱きしめた。


「どうした?メシか?」
「そう、タマさんからジャガイモいっぱいもらったからさ。肉じゃがかカレーどっちがいい?」

「そうだな…。ジャガ肉かな。」

「ぷぷっ!肉じゃがだってば。いつになったらちゃんと覚えるのよ。」
「どっちでもいいだろ?」


ジャガイモを剥きながらクスクスと笑っている牧野。


「ね、そろそろ離してくれない?」
「キスしてくれたらな。」
「んもぉ。そんなことばっかり!」


少し頬を赤らめている彼女。

遠距離の期間があったとはいえ、付き合って何年になるんだよ。キス以上の事だってしてるだろ。


いつまでもウブですげー可愛い。
あーこのまま押し倒してぇ〜。



だけど、今は我慢だ……。
我慢しなければならない理由がある。







**



———約束の4年


寝る間も惜しんで、牧野との約束を守るために大学と仕事をこなして、なんとか帰国に漕ぎ着けた。


日本に帰ってすぐに結婚するつもりだった俺。

指輪も準備し、再会と同時にプロポーズをしたんだが…彼女の返事はまさかの『NO』


他に男が出来たのかとか、好きじゃ無くなったのかとかなり焦ったが、まだ大学生だから無理だと言う牧野。


結婚を待ってやる代わりに、牧野が住んでいたボロアパートを引き払い、俺の用意したマンションに一緒に暮らす事になった。

毎日、マンションに帰れば牧野が居て、一緒に飯を食べて、夜は彼女を堪能する日々。


いわば俺たちの愛の巣ってヤツだな。



5年かかると言っていたが、帰国したその日にお互いの初めてを交換し合った。躰を繋げたことで牧野への愛しさが増したのは言うまでもない。



まぁ、なんて言うか…
この上ない幸せってヤツだ。



だけどよ、掃除や洗濯など家の事なんてメイドに任せれば良いのに、「今まで自分でしてたから」となんでも自分でしようとするから、牧野は家にいてもいつも忙しそうだ。





一緒に暮らし始めて少し経った頃、この日は朝から牧野の機嫌が悪かった。


「ねぇ、邪魔なんだけど…。」
「別にいいだろ。」
「歯磨きぐらいゆっくりさせてよ。」


どうせこの後、洗濯や掃除で放っておかれるんだからこれぐらいはいいだろ?

そう思って、腰に腕を回したままくっついていると呆れたようにはぁっとため息をついた。


この日は、俺が触れるたびに機嫌が悪くなっていき…昼間に映画を見ている時に、キスをしながらカットソーの裾から手を差し入れた時に事件は起きた。


「ヤメて!!」


「どうしたんだよ?」


「道明寺は、体が目的なの?」
「はぁ?」

「そりゃさ、あたしは胸も無くて貧相だけどさ、一緒に暮らす目的って体だけなの?」
「そうじゃねーよ。」

「だって、道明寺はいっつも、何しててもエッチな方向に持っていくじゃない!」


そりゃ、好きだから触れたい、セックスしたいって思うんじゃねーの?


「触れたいって思うのもダメなのかよ。」
「だったら、あたしじゃ無くてもいいんじゃないの?いつでも触らせてくれる人探せば?」


すげー悲しそうな顔をして、ソファから立ち上がり、俺たちの寝室とは別の部屋に入っていった。
結局、飯も食わずにそのまま一晩部屋から出てこず…眠れぬ夜を過ごした。

 





翌朝、ようやく牧野が部屋から出て来た。


「ごめん……な。」
「あたしも言い過ぎた…ごめん。」

牧野は、他愛もない話をしたり、デートをしたり…4年間も離れていたんだからもっと恋人らしいことをしたい。
だから、休みの日だからと言って一日中エッチな事ばかりするのは嫌だと言われた。



この時、一緒に暮らし始めてから初めてお互いの気持ちや希望を話し合い、これからは夜のベッド以外ではエッチをしない事…に決めた。
俺にとっては、あんまりいい条件じゃねーんだけど、牧野の嫌がる事をするつもりもない。









**


「ちょっと屈んで。」
「ん?」


少し身を屈めると、持っていたものを作業台に置いて俺の腕の中でクルリと反転し、少し背伸びをして唇を合わせてきた。


「これでいい?キスしたんだから離れてよね。」


顔を赤らめ、少し目を逸らしながらつっけんどんに言った。


ツンデレな姿が牧野らしくて、
あーマジで今すぐ食っちまいたい…。


ケンカした時には、マジで焦ったんだけど…
俺のことを嫌いになったわけでも、ベッドの時間も嫌じゃなかった事にすげぇ安堵した。

今ではお互いの距離感に慣れてきて、時々喧嘩もするけど二人の生活がすげぇ心地いいものになっている。



「なぁ、今晩この前買った赤いヤツ着ろよな。」
「赤いヤツ…??って、うっ/////」


耳元で囁くと、一瞬考えてから思い当たったようで、言葉を詰まらせ目をキョロキョロさせている。



「期待してる…。」



そう言って、牧野から離れた。








END




いつも応援ありがとうございます♪


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もうお気づきの人もいらっしゃるのかな(≧∀≦)
他の素敵サイトさんで別の『〇〇 ver.』を探してみて下さいね(*≧∀≦*)



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コメント

コメント(6)
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2020/05/03 14:43 編集返信
みーつけた
見つけました見つけました!
色々なバージョン😆
おばちゃんもインスタのバックハグをみて一人でにやけましたよ〜
まだまださがします

さち子ママ

2020/05/03 19:00 URL 編集返信
くるみぼたん
スリー〇〇〇〇〇様
コメント完走お疲れ様でした(*^▽^*)

そう、『私はこんな風に書こうかな〜』みたいな事前打ち合わせは無しで、被りも気にせずにそれぞれ思い思いに書いたので、個性が出てましたよね〜(*≧∀≦*)
じゃがいも料理でもバリエーションありましたよね(笑)

つくしちゃん、エッチが嫌な訳じゃないんです。
きっと、会えなかった4年間に色んな想いがあったんだと思います。
このお話ではオール司くん視点で書いているので、つくしちゃん視点でのお話を近々お届けできればって思ってます。←自分を追い込むために宣言しておきます。

あ、ピーラー置いたなかった(゚o゚;;
いや、置いてたはずが…消えてた(笑)
ホラーにならないように書き加えました〜(´∀`)

皆さんとワイワイしながらお話が書けて、私も楽しかったです♪

くるみぼたん

2020/05/04 09:38 URL 編集返信
くるみぼたん
さち子ママ様
見つけて下さりありがとうございます♪

全部見つけられましたか〜?
また、答え合わせをしてくださいね(≧∀≦)

インスタのイラスト…
ずっと見ていられますよね〜。
私もニヤニヤしながら眺めています♡

くるみぼたん

2020/05/04 09:42 URL 編集返信
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2020/05/05 09:06 編集返信
くるみぼたん
Ka〇〇〇様
コメントありがとうございます♪

イラストの甘々な二人になるまでに、色んなことがあったんだろうな…と思ってお話にしました。

司くん、つくしちゃんだけには優しいし、寄り添えるから、ちゃんと気持ちを伝えないとです(๑>◡<๑)

司くんなら、二人の初めてを鮮明に覚えていそうですね。
そして、日々可愛いつくしちゃんを想いながら仕事をしてるはずです(笑)

赤の…は、下着なのかベビードールなのか…
ご想像にお任せします(≧∀≦)

くるみぼたん

2020/05/05 21:11 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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