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お嬢様修行中! 20






音がしないようにそーっと自分の部屋に入ってドアを閉めた。



どうしよう。
気付かなかったら良かったのに…


堪えていた涙がポロリと床に落ちた。



司にマジで付き合おうって言われて、戸惑ってしまった。
お互いの都合がいいからって、付き合ってるフリをしてたのに、好きでもないのに突然そんなこと言われてもって思ったから。


返事に困っていると、『冗談だよ』って言われてホッとしたのと同時に、一気に寂しさが押し寄せてきて、その時初めて自分の気持ちに気付いた。




司が好き・・・って。




F4のリーダーらしく俺様で簡単にあたしのファーストキスを奪っちゃうような人だけど、カッコ良くて、ダンスや語学も堪能で尊敬出来るし、時々あたしに触れる手がとっても優しくって、居心地が良くって・・・ずっと側にいたいって思える人。

ずっと自分の中では、司のことを友達のように感じてるからだと思っていたんだけど、司の中にあたしを好きって気持ちが無いんだと知った瞬間、寂しさと悲しさが押し寄せてきた。


自分の気持ちに気付いたのが失恋した瞬間って悲しすぎるでしょ。




しばらくは、司と顔を合わせ辛くってお邸でのご飯の時間をずらしたり、お昼は調べ物がしたいからと、一緒にご飯を食べないようにしたり、夜も本を読みに部屋を訪ねることもしなかった。







**


「どうしたんだよ?シケたつらして。」
「お?それ弁当か?」


あれ以来つくしに避けられている。

今日だって、調べ物がしたいからお昼は一緒に食べられないとタマにお弁当を預けていた。
つくしの弁当は美味いけど、一緒に食べないと意味ないだろ?


「へぇ〜、見たことねーものばっかりだな。」
「つくしちゃんが作ったんか?」
「ああ。」

「だったら何でそんなシケたつらしてんだよ?」


いつもつくしとするように、いただきますと手を合わせて食べ始めた。


「で、何かあったんか?」
「なんか避けられてんだよ。」
「変なことしたんじゃねーの?」


あの朝の日の出来事を三人に話した。


「司、ちゃんと好きって伝えた?」
「・・・いや、言ってない。」

「好きって伝えないと、お前の気持ち絶対に伝わらないって言ったよな?」
「もしかして、何か誤解してるんじゃないか?」


ガタッと立ち上がって、つくしのことを探しに行こうとした。


「司、ちょと待て。」
「慌てても同じことの繰り返しだぞ。」
「落ち着いてちゃんと考えてからにしたら?」


皆んなに口々に言われて、もう一度ソファーに座りなおした。
好きだとちゃんと伝えて、つくしの気持ちもちゃんと聞いてやれ……と。







その日の夜、やっぱり飯の時間もずらされていて、話かけることすら出来ねぇ。


コンコンコン…

部屋のドアをノックするも返事が無い。。


ドアノブに手をかけると鍵が掛かっておらずカチャリとドアが開いた。


「つくし、ちょっと話があるんだけどいいか?」


声を掛けても返事が無い。


部屋の中に入ると、ふんわりとつくしの香りが漂っている。


「つくし?」


部屋をぐるっと見回してみるとソファーで眠っている。どうやら本を読みながら寝ちまったようだ。


眠ってるつくしの隣にそっと座って、顔にかかっている髪をかき分けた。
前にも思ったが、眠っているつくしはすげー幼く見えて可愛い。




もう、いつもの笑顔を俺に向けてくれないのか?
お前の目に俺ご恋愛対象として映ることは無いのか?
俺のことを好きになってくれよ…。




そんな事を思いながら、そっとつくしの頬に触れ、眠っている姿を眺めていた。


もぞもぞっと少し動いてうっすら目を開けたかと思ったら、再び目を閉じてすぅーっと眠ったかと思ったらパチリと目を開けた。


「・・・つかさ?」

「あ、悪りぃ。起こしちまったな。」
「えっ、何で・・・」


明らかに落ち着きがなくなって、居心地が悪そうにしている。


「ちょっと、話したい事があってさ。」
「う、うん…。」

「この前、つくしと付き合おうって言ったのは俺の本当の気持ちなんだ。」
「……う…ん。」 


「俺はつくしの事が好きだ。」





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コメント

コメント(2)
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2020/06/12 10:11 編集返信
くるみぼたん
スリー〇〇〇〇〇様
返信遅くなりましたm(_ _)m

そうなんです!
司くんの熱視線は鈍感なつくしちゃんには届いてなかったんです。

司くんも、初めに付き合っているフリをしようって言ったのが尾を引いてますね。

司くんの真剣な告白…
つくしちゃんの答えはイエスでしたね(≧∀≦)

くるみぼたん

2020/06/17 08:44 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
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