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お嬢様修行中! 22







「司、上手くいったようだな。」

「何でわかるんだよ?」
「そりゃ、お前を見れば一目瞭然だろ(笑)」


あいつらから見たら、俺が雲の上を歩いているようにフワフワ浮いているように見えるらしい。


「良かったな。」

「ああ。」


まさか、つくしも俺のことを好きでいてくれるとは思わなかったが、両想いになりちゃんと付き合い始めたんだから浮かれるなって方が難しい。


「じゃあ、非常階段でこそこそじゃなくて、ここでお弁当食べたらいいのに。」
「なんで知ってんだよ?」

「ん?……前にたまたま二人でいたの見かけたから。」
「つくしに聞いてみるわ。」

「彼女が出来たって事は、司がチェリーを卒業する日も近そうだな。」

「うっせぇな。」


そりゃ、俺だってつくしとのそう言うことを想像しない訳じゃねぇ。

この前の夜…つくしと付き合い始めた日もすげーヤバかった。

キスをして、恥ずかしさのあまり俺の胸に頬を寄せるつくし。
ふんわりとしたつくし独特の香りが鼻をくすぐり、欲望が抑えられなくなってくる。

キスも初めてだったのに、付き合い始めた初日に…ってのはねーだろ?
それに、初めてなんだから、気持ちとか雰囲気とかも大事だよな。


「ニヤニヤして何を想像してんだか…。」

「初めては、ちゃんとしてやりなよな。」
「てめーらに言われたくねー!」


毎回相手が違う総二郎やあきらには言われたくねーよ。


「お、噂をすればつくしちゃんじゃね?」


カスェテリアの隅を荷物を抱えながらどこかへ向かっている。









「あいついつの間に。」
「若いっていいねぇ〜。」


さっきまで、弁当を食っていた司は『つくしちゃん』に反応して俺たちのいる所から階段を飛び降りてつくしちゃんの荷物を奪い取った。

言い合いをしているのも楽しそうで、お互い初恋であろう二人の恋愛。


「司、腑抜けになるんじゃねーの?」
「そんな事無いんじゃない。きっと、彼女にイイところを見せようと頑張るんじゃない。」


中等部に入った頃からか、色んなことを諦めたような目をして荒れていた司。
彼女といる時は、あんな優しい雰囲気になれるなんて初めて知った。


「彼女もレッスン頑張ってるみたいだし、司の良い刺激になるんじゃね。」
「かもな…。」



少しして戻ってきた司は残りの弁当を食べ始めた。

「どこ行ってたんだ?」
「あ?どこだっけ?なんちゃら室。」

「おまえ、意外とマメだったんだな。」
「はあ?」

「一緒に荷物持って行ってだんだろ?」
「ああ。一緒にいられるしな。」

「ははは…ごちそうさん。」


彼女のこととなると、目も当てられないぐらいデレデレの顔で話していて、俺たちは呆れていた。








**

今日のレッスンが終わり、自室へ戻ろうたとしていると、さっきドイツ語のレッスンを受けていた部屋からアデラ先生の声がする。

あれ、誰か居るのかな?

部屋を覗くと司が真剣な顔をして、ノートを取りながらアデラ先生と話をしている。


もしかしてレッスンを受けてるのかな?
あれだけ話せるからレッスンなんて必要ないのに…。



部屋に戻りシャワーを浴び終え、お水を飲んでいると、ドアがノックされた。


「つくし?」

「今開けるね。」

司の声がしたのでドアを開けると、司もシャワーを浴び終えた後らしく髪が濡れてストレートっぽくなっている。


「髪…」
「ああ、濡れてたらこうなるんだ。乾いたら元に戻る。」
「そうなんだ…。中に入る?」
「良いのか?」
「うん。どうぞ。」


ちょっと、いつもと雰囲気が違ってドキドキしちゃって目が合わせられない。


「お茶でも入れよっか。座ってて。」


冷蔵庫から作り置きしていた、水出しのハーブティーを取り出し、グラスに注いで出して、司から少し離てソファに座った。


「どうした?体調悪いのか?」


ドキドキが聞かれそうで、無口で少し俯いていると司が心配そうにあたしの顔を覗き込んできた。


「だ、大丈夫…。」
「大丈夫に見えねぇけど…。」

「ドキドキするから見ないでっ!」


司に背を向けたのに、背後から抱きしめられた。


「な〜に可愛い事言ってんだよ。」
「だ、だって、いつもと雰囲気違うんだもん。」


女のあたしより色気があるって反則でしょ。
そりゃ、胸も無くて色気なんて程遠いけどさ…。


「へぇ〜。つくしは俺の顔には興味がねーんだと思ってた。」
「司はカッコいいと思うけど、好きになったのは顔じゃなくて……。」


恥ずかしくて最後まで言えなかったあたしに、フッと笑ってからチュッと頬にキスをした。


「つくし、髪元に戻ってきたぞ。見てみろよ。」
「ん?」


そんなに早く戻るんだと振り向いたあたし。

司の髪はまだ濡れたままで…


「やっとこっち向いた。」


両頬を手で包まれて、微笑んだ司の顔が近づいてきて唇が重なった。







いつも応援ありがとうございます♪

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新しいお話が浮かんできて頭の中が別のお話モードになってしまい、こちらのお話が書けませんでした(ーー;)
ごめんなさい(>人<;)

残りあと数話の予定ですが、ラストまで頑張りますねo(^-^)o


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コメント

コメント(4)
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2020/06/17 17:44 編集返信
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2020/06/17 22:59 編集返信
くるみぼたん
だい〇〇〇様
いつも遊びに来て下さりありがとうございます(*^▽^*)

以前のように毎日更新ではありませんが、
楽しんでいただけるように頑張りますね♪

くるみぼたん

2020/06/18 18:07 URL 編集返信
くるみぼたん
mi〇〇様
ふふっ、ありがとうございます!

司くんの荷物持ち…
つくしちゃんにしか発動しませんよね。
あ、でも椿お姉さんなら有無を言わさず持たせそうですが(゚o゚;;

二つのお話同時進行は難しいですよね。
頭の切り替えが出来なくなります(−_−;)
なんとか最後まで頑張らないと〜。
mi〇〇様のお話も楽しみにしていますね♪

くるみぼたん

2020/06/18 18:11 URL 編集返信
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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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