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Look at me! 3






「牧野、帰ろうぜ。」

「あ、うん。」


授業が終わり、牧野のクラスに迎えに行った。



あの噂、本当だったんだ〜。
お似合いだよね…。
マジかよ。


クラス中がザワザワして、女達はキャーキャー言ってやがるし、男達はがっくりと肩を落としていた。

教室から出てきた牧野をエスコートすると、多くのため息が聞こえてきた。


「道明寺って、人気なんだね。」
「それを言うならお前もだろ。」
「え?あたし??ナイナイ…。」


自分のことをわかっていねーのか全力で否定する牧野。








「あたし今日バイトなんだけど…。」


校門を出たところで、申し訳なさそうに牧野が言った。学校の中では言えなかったんだろうな。


「バイト先まで送ってく。」
「うん、ありがとう。」


ニコッと笑った顔がすげー可愛くて、心臓がドキンと跳ねた。


「いつも笑ってたらいいのによ。」
「ん?」

「学校ではいつも澄ましてるだろ?」
「ああ。だってみんなあたしと住んでる世界が違うんだもん。」


初めは友達になろうとか努力した時もあったけど、生活レベルが違うから会話にもついて行けないし…で、気がついたら今みたいになっていたんだと。


「道明寺もお家はお金持ちなんだよね?」
「……まぁな。」


やっぱりOKしなきゃよかったのかな〜なんて言い出すからすげー焦った。


「今更ナシ…ってのは辞めてくれよ。」
「うん、ごめん。でも、道明寺もなんか違うって思うんだったらスッパリ諦めてね。」
「違うなんて思わねーよっ!」


告白した時より、彼女の素の部分が見れてもっと好きになっているのに、諦めるとかねーよ。



彼女は和菓子屋つー所と、喫茶店でバイトをしているらしく、今日は和菓子屋なんだと。
友達と一緒に始めたバイトらしく、帰りは友達と帰るから大丈夫だと言っていた。


「道明寺、ありがとうね。」
「ああ、頑張れよ。明日も一緒に行こうぜ。」
「え?大変だからいいよ。」

「俺が一緒に居たいんだよ。」

「…そっか、わかった。」


バイバイ、また明日ね〜と可愛く手を振る牧野に後ろ髪を引かれながらも片手を上げて帰っていった。








**

「ねーつくし?さっきのイケメン誰??」
「優紀…見てたの?」
「見てた見てた。」


「んーと、…彼氏?」


「嘘っ??彼氏は作らないって言ってたのに、どう言うこと??」
「…バイト中だから、また後でね。」
「そうだね。絶対だよ。」


道明寺に送って来てもらったのを優紀に見られていたらしい。
隠すつもりもないんだけど、興味深々の目で見られて逃げられそうもない。



バイトが終わり、いつもなら真っ直ぐ家に帰るんだけど、優紀に強引にファミレスに連れて行かれた。


「ね、ね、どう言うこと??」
「告白されて付き合う事にしたの。」
「どこの人?学校の人?」
「英徳の3年生。」
「つくしの理想とはちょっとイメージ違うけど…すっごいイケメンだったよね。」


ずっと、あたしの理想の彼氏って童話に出てくる王子様のような優しい感じの人だったんだよね。


道明寺は、王子様って言うより王様って感じ?
確かに理想とは違うんだよね。


「英徳の人とは付き合いたくないって言ってたよね?」
「うん、そうなんだけど…。」


学校に来てる人のほとんどが大小問わず会社の社長や政治家なんかの子供などでお金持だから、自分とは価値観が合うわけないし、付き合う事はないって思ってた。


「イケメンだから?」
「そうじゃないって!」
「だったらなんで?」

「可愛かったから…かな?」


ホントはね、別の理由があるんだけど、これはあたしだけの秘密。


「ふふっ、そうなんだ。で、いつから付き合ってるの?」
「……昨日。」


キャー!!


「優紀、声大きいって。」


周りのお客さんがみんなこっちを見ていて、それに気付いた優紀はハッと口を手で覆った。


「ご、ごめん。」
「うん。」


「初彼だね。おめでとう、つくし。」
「ありがと//」


優紀とは幼なじみで、中学生の時に高校に入ったら彼氏作ろうね〜ってよく話してたんだよね。


優紀には、高1の夏から付き合っているラブラブな彼氏がいるから、ずっとあたしの心配もしてくれたの。
だから、付き合い始めた次の日に報告するとは思ってなかったけど、1番に報告が出来て良かった。


「でも、何処かで見たことがある気がするんだけど…。きっと、雑誌とかテレビで見たモデルとか俳優さんに似てるのかもね〜。」


優紀の言った事を、あたしは深く気にも止めていなかった。




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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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