FC2ブログ

Look at me! 4







牧野と付き合い始めて1ヶ月。


彼女はほとんど毎日バイトに入ってて、一緒に居られるのは登下校の時間と昼休みのわずかな時間だけ。


「なぁ、牧野。1日ぐらいバイト休めないのかよ?」
「なんで?」

「デートしてぇ。」


1ヶ月、ずっと我慢し続けてきたけど、やっぱり付き合い始めたんだからカップルらしくデートなんかしてみたいだろ?


「んーと。あっ、明日ならバイトお休みだけど。和菓子屋の女将さんが急用が出来たから、お休みになったんだ。あ、でも急だよね?」

「いや、大丈夫だ。明日、絶対だぞ。」
「うん、わかった。」

「やりぃ!」


すげー嬉しくて、浮かれていた俺。


「ふふっ、なんか道明寺って犬みたいで可愛い。」
「だから、可愛いって言うなって。」

「だって、尻尾を振ってる犬みたいなんだもん。」


楽しそうにクスクスと笑ってるのも可愛いから許せるんだけど、どうせならカッコいいって思ってくれよ。


牧野の教室の前まで送って行き、俺も自分の教室へと向かった。




「なぁ、デートって何処にいったらいいんだ?」
「はぁ?突然どうした?」

「明日デートするんだよ。」


午前中、デートについて色々考えてみるもいい案が思い浮かばず、昼休みにF4専用のサロンに来ていた総二郎に聞いてみた。


「そりゃ、高級レストランに連れて行って、バーで一杯飲んで、ホテル・・・の王道コースだろ。」
「お前に聞くんじゃなかった…。」


そんなの初めてでするデートじゃねぇだろ?
経験がないとは言えそれぐらい俺でもわかる。


「彼女に行きたい所聞いたらいいんじゃない?」


それだけ言って、サロンに来た類はソファに横になって眠り始めた。


「おお、そうだな。」


「なんの話だ?」


遅れてきたあきらも話に加わった。


「司がデートするんだってよ。で、何処に行ったら…って話。」
「ふーん、上手くいってんだ。」


少し残念そうな反応。


「なんだよ、その反応。」
「司が別れたら、もう一度狙おうかと思ってたからさ。」
「別れねぇよっ!」


どいつもこいつも油断ならねぇ。






**

「牧野、帰ろうぜ。」
「うん、ちょっと待って。」


授業が終わると同時に声をかけた俺。
今日は一日中放課後が待ち遠しくてソワソワしていた。


制服姿の俺にクラスが騒めいている中、牧野は慌てて教科書やノートなどを鞄に入れ教室から出てきた。


「お待たせ。制服着てるの珍しいね。」
「…まぁな。」


前の日の帰りに行きたい所とか聞いている時に、放課後の制服デートに憧れてたって話を聞いた俺は、牧野を迎えに行く直前で制服に着替えた。


「行きたい所決まったか?」
「やっぱり原宿でタピオカかな。」

「タピオカ?何だそれ?」
「知らない?じゃあ、別の考えよっか。」

「いや、牧野が行きたいんだったら、タピオカ にしようぜ。」


学校の最寄駅から電車に乗って原宿に到着したのはいいが、人の多さに驚いた。こんなの朝の電車と変わらないだろ…。


「ごめんね、平日でもこんなに人が多いとは思ってなかった。場所変える?」
「せっかく来たんだから、タピオカ行こうぜ。」

「いいの?」
「ああ。」
「ありがと。」


上目遣いで聞いてくるなんて反則だろ?
俺の方が年上なんだからカッコ付けたくて必死に冷静さを保っていた。


「ん…。」


人混みで逸れないようにと、手を出すとへへっと少し照れながら手を繋いできた。


「道明寺は、原宿来たことある?」
「・・・ないな。」

「あたしはね、一度だけ優紀と…優紀って幼なじみなんだけどね、中学卒業記念に来たことがあるんだ。」
「ふーん。」

「道明寺とか英徳のみんなは原宿なんかでお買い物しないよね。」


確かに、人でごった返していて買い物どころじゃねーな。
毎日の通学で慣れているからか、牧野は上手く人混みを縫ってメイン通りから路地裏に入った。


「あ、ここだ。」


路地裏にあるのに人気があるらしく、10組ほどの行列が出来ていた。


「並んでもいい?」
「その為に来たんだろ?」


だから上目遣いで見てくんなって。
俺より20センチ以上背の低い牧野は俺の顔を見ると自然と上目遣いになるんだろうけど、それが反則級に可愛い。

並びながら、何を飲もうかと悩んでいるのも可愛い。


はぁ…やべぇ。
俺は萌え死ぬのかもしれない…。


「ね、道明寺は何にする?」
「おまえは?」

「王道のミルクティーと黒糖入りと悩んでるんだよね。」
「じゃあ、それどっちも頼めよ。俺が一個飲むから。」

「ホントに?じゃあそうするね。道明寺甘いのは?」
「甘いのはちょっと…。」

「ふふっ、了解。」


俺たちの番が来て、彼女に注文を任せ、鞄から財布を出そうとしている間に支払いをした。


「ねぇ、あたしの払うよ。」
「いいって、それより俺のどっち?」
「えっと、こっち。」
「先に飲んでいいぞ。」
「あ…うん。・・やっぱりタピオカ って言ったらミルクティーだよね。道明寺も黒糖の飲む?」
「それ甘いんだろ?遠慮しとく。」


牧野の飲んだミルクティーを渡された。


「あっ、ストロー…。」
「甘え…、もう口つけたからいいよ。」
「うん…//」


少し恥ずかしそうな顔をしている彼女を見て、間接キスじゃねぇか…と初めて気付いた。


「この黒いの何だ?すげー甘え。」
「それがタピオカだよ。確か、キャッサバってお芋のデンプンから出来てるの。」
「へぇ〜。」
「モチモチしてるのが美味しいでしょ?」
「・・・微妙だな。」
「もうっ!そんなはっきり言わなくても…。美味しいのにな。」


ちょっと拗ねたような仕草もまたツボで、
マジでやべぇ…。






ちょっと長くなりそうなので、制服デートの途中ですがここで切ります(>人<;)
司くん、つくしちゃんにメロメロですね。

関連記事

コメント

コメント(3)
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

-

2020/07/07 10:04 編集返信
くるみぼたん
スリー〇〇〇〇〇様
コメントありがとうございます♪

確かに〜、原宿と言ったらクレープですね(*^^*)
時代は変わっていきますね(´∀`)
去年、娘と行った時は、レインボーの綿あめとかチーズハットグとか目移りするものいっぱいでした(笑)


制服姿の司くんは、ホント激レアですよね(≧∀≦)
でも、つくしちゃんの望みなら喜んで着てくれるのかな…って思います♡

おお〜!
人懐っこい感じがそんな風に見えるのかな?
つくしちゃんに対して限定ですけどね。
今回は(も?)司くんのつくしちゃんの好きっていう気持ちが大きいので、それがどうなっていくのか…
楽しんでもらえると嬉しいです(*≧∀≦*)

くるみぼたん

2020/07/09 08:25 URL 編集返信
くるみぼたん
拍手コメントN〇様
ご指摘ありがとうございますm(_ _)m
お恥ずかしい…。
すぐに訂正しました。

続きも楽しんでもらえると嬉しいです♡

くるみぼたん

2020/07/09 08:28 URL 編集返信
コメント投稿
非公開コメント

訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
ブログ内のお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りしています。

カテゴリ