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Look at me! 5







なんとかタピオカを飲み終えて、次に行きたいところを聞くと、ブラブラとウィンドウショッピングがしたいと言う。

そんなの楽しいのか…と思いつつも、牧野と手を繋いでブラブラと歩いていると、


「あ、見てあれ可愛いね」

とか

「見て見て、あのTシャツ面白い」


などと、コロコロ変わる表情が見れてすげー楽しい。



牧野はある店の前で足を留めた。


「入るか?」
「ん…でも…。」
「入ろうぜ。」


牧野の手を引いて店の中に入ると、女ばっかりで居心地はすげー悪い。


「やっぱり出ようよ。」
「気になるものあったんだろ?見ていいぞ。」
「…ありがとう。」


彼女が見ていたのは、文房具と鞄につけるような星や花、ハートなんかのチャーム。
星が沢山ついた物を何度も手に取っていた。


「やっぱりいいや。付き合わせちゃってごめんね。」
「いいのか?」
「うん。」

「じゃあ、俺がちょっと買ってくるから待ってろ。」
「あっ、うん…。」


牧野ならこの色だな。
バッグチャームを手に取ってレジへと向かった。


『2,980円に消費税で3,278円になります。プレゼント用ですか?』

「ああ。」


プレゼント用に包んでもらった物を受け取って牧野の所に戻り再び手を取って店を出た。


「これ、やる。」
「えっ?」


牧野の前にさっきの包みを差し出した。


「その……初デートの記念だ。」
「・・・ありがとう。開けていい?」
「いいぞ。」


ラッピングされた包みを開けて中身を取り出すと、少し驚いた表情をしてから嬉しそうな笑顔になった。


「ね?何であたしが欲しいのがわかったの??」
「ん?何となくな。」


ピンク色がかったゴールドのチャーム。
何度もそれを手にとっていたからすげー分かりやすかったんだけどな。


「ありがとう。」


早速学校の鞄に付けて嬉しそうにしていて、大して高くも無いのにこんなに喜んでくれるなんて思いもしなかった。


その後もしばらくブラブラと歩いてから飯を食ったんだが、牧野が自分も出すからと言い、初めて割り勘つーのをした。
たかが3千円ぐらいの会計を割り勘するとは思わなかったが、しないんだったらもうデートはしないと言われて仕方なく…だぜ。







もっと一緒に居たいところだが、あんまり遅くなってもダメだよなと思い家まで送って行くことに。

彼女の家が近づいて来ると、やっぱり名残惜しくなり、近くの公園に足を踏み入れた。
ベンチもない小さな公園だったが、ブランコを見つけて彼女が座ったので、俺も隣のに座った。


「ブランコなんて久しぶり〜。」
「ガキかよ…。」


月明かりの中、ゆらゆらとブランコを漕いでいる牧野。


「道明寺は似合わないね。」
「脚が長すぎるんだよ!」
「ふふっ、自分でそれ言っちゃうんだ。」


しばらく話をして、そろそろ帰ろっかなっとブランコからピョンと飛び降りた。


「道明寺、楽しかったね。それから、これもありがとう。大事にするね。」


バッグチャームを見てから笑顔を俺に向けた。


「俺も楽しかった。」


ブランコに座ったままの俺が両手を彼女の方に出すと、笑いながらグッと引っ張ってくれた。


「キャッ!」


俺は勢いそのまま彼女を抱きしめた。
牧野は俺にすっぽりと包まれ、少し身を固くしている。


「好きだ。すげー好き。」
「……うん。」


腕の中で小さく答えてくれた彼女。
まだ俺のことを好きだとは言ってくれない。


「牧野…。」
「ん?」


俺の呼びかけに上目遣いで顔を上げた彼女の顎を指で持ち上げて、そっと唇を重ねた。


ふんわりと柔らかい感触。


唇を離すと牧野はギュッと目をつぶっていて、ウブな感じが堪んなくて、もう一度チュッとキスをした。


キスを終えてしばらくしてから、恐る恐る目を開けた彼女の目は少し潤んでいる。


「嫌だったか?」


ハッと驚いた目をしてブンブンブンと首を横に振った。
 


嫌がってないことにホッとしだが、彼女の気持ちが俺に追いついてないことを痛感させられた。

今日のデートは、萌え死ぬかと思えるほど牧野が可愛すぎて思いが募っていき、自分の気持ちを抑えきれなかった。



「家まで送ってく。」
「……うん。」


歩き始めると俯きながら俺の後ろをついて来る。
牧野の方へ手を差し出すと、そっと握ってきたので嫌われた訳じゃねーと、自分に言い聞かせた。
家の前に到着し手を離そうとすると、俯いてて家に着いたのに気付いていない彼女は俺の手をギュッと握りしめた。


「牧野、家に着いたぞ。」
「あ…うん。」
「また明日な。」
「うん。今日はありがとう。」


バイバイと手を振って牧野は家へ入って行った。




いつも応援ありがとうございます♪


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コメント

コメント(2)
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2020/07/09 23:44 編集返信
くるみぼたん
ま〇〇様
高校生らしいデートを…と思って♪
制服で手を繋いで…青春ですよね。

私の初デート…遠い昔すぎて覚えてないかも(^^;)

そして、お帰りなさい♪
お互い焦らずにゆっくりやっていきましょう。

コメントありがとうございます!

くるみぼたん

2020/07/13 08:18 URL 編集返信
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Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
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